
朝4時30分の東の空。控えめな朝焼け。
5月14日(水)
今日はいい天気だった。それでも寒暖差が激しくて、早朝はまだ寒さを感じるので冬のジャンパー着用で仕事に行っている。
仕事のあとにウォーキングに出る。今日もサザンオールスターズのベスト盤「海のYeah!!」の続きをお供にした。
久し振りにこのアルバムを聴くと、懐かしさと時代の流れを感じる。1978年のデビュー曲「勝手にシンドバッド」をはじめ、ヒット曲が次々と聞けてサザンの音楽的変遷がよくわかって楽しいのだが、実はオレはサザンに限らず80年~90年代のドラムサウンドが好きじゃなくて、その時期は洋楽邦楽問わずレコード・CDを買い集めることはあまりしなかった。
自分としては、70年代の生ドラム感が好きで、「勝手にシンドバッド」は良かった。TVでサザンの存在を知ったが、当時はまだ色物の若造バンドみたいな扱いで、何を歌っているのか歌詞が分からんとかいう風評があったが、それよりもなんて上手いドラム(松田弘さん)だと思ったし、パーカッション(野沢秀行「毛ガニ」さん)がバンドメンバーにいて、歌謡界にサンバで殴り込みをかけていると驚いた。当時の松田さんのドラムはヤマハYD9000で、10インチのハイタム仕様の3タム、最先端でかっこよく、正確無比のドラミングだと思った。
その後、「いとしのエリー」の大ヒットで国民的なバンドになった。80年代に入ると、シモンズの電子ドラムの大ブームが起きて、ドラムのサウンドが大きく変わることになった。サザンの曲にも電子ドラムや打ち込みドラムマシンが多用されるようになって、オレは最新の音楽に興味を失うことになる。誰がドラマーでも同じ音のドンシャリのサウンドで、ちっとも面白いと思わなかった。
それでも、サザンのライブパフォーマンスには定評があって、松田さんのドラミングを味わいたいと1998年の浜名湖畔の「渚園」でのライブにはチケットを何とか手に入れて観に行った。その時に当時大ヒットした「愛の言霊」が演奏されて、こんな打ち込みだらけの曲をよくも再現したなと驚いた記憶がある。
それからしばらくして、サザンの元メンバーでギタリストの大森隆志さんと、ダウンタウンブギウギバンドのギタリスト和田静男さんのお二人が遠州地方ミニツアーをするということで、縁あってドラムでサポートさせていただくことになり、取り急ぎ演奏曲の音源を探してレンタルレコード店でサザンのアルバムをたくさん借りた。その中に「海のYeah!!」もあったんだけど、演奏曲は含まれていなかったので改めてちゃんと聴いてはいなかったというわけ。
そのミニツアーでは、サザンのアルバム『NUDE MAN』に収録されている「Oh!クラウディア」や大森さんの曲「猫」、『綺麗』に収録の「旅姿六人衆」などをやった覚えがある。めちゃくちゃ楽しかったが、大森さんは焼酎を浴びるほど飲んでいたなあ。それでも顔色一つ変えずにギターを弾きこなしてすごいなと思った。もしラベリングするとしたら、大森さんは「酒がめっちゃ強い人」です(笑)。