僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

東近江市のカカシ畑(案山子街道)~東近江市山上町~

2021-10-03 17:15:15 | アート・ライブ・読書
 田園や畑の広がる場所を移動していて、ふと案山子(カカシ)を見かけると、つい写真に撮りたくなります。
近江八幡市のボーダレス・アートミュージアムNO-MAでもこれまで東近江市の小西さんのカカシを企画展で展示が企画され、そのリアルさとユニークさには随分と楽しませて頂いていました。

一年前に開催されたボーダレス・エリア近江八幡芸術祭『ちかくのまち』の西の湖畔では“コロナウイルスを殺菌しているカカシ”なども展示され、時代を反映するようなカカシも登場しました。
今回、東近江市に立ち寄った際に、小西さんの「案山子街道」まで足を伸ばしてカカシの畑をのぞいてみることにしました。



バス停にはバス待ちの方が並んでおられます。もちろんカカシです。
「ちょこっとバス」は、東近江市のコミュニティバスのことのようですが、ここは本物のバス停なのでしょうか?



“一旦停止 左右確認”の看板の横には手押し車を押して歩くおばあさんのカカシ。
ドキッ!とする姿ですので、思わず車のスピードを落としそうですね。



道路の反対側には自転車に乗る中学生とその奥には飛び出し坊やの姿も見えます。
この交差点は車と自転車の出会い頭の事故が多かったそうですが、このカカシは交通事故防止に一役かっているそうです。



バス停の横の空き地で石を積んでいるおばあさんがいましたが、ほんとリアルですね。
今にも動き出しそうな姿です。



この集落には達者なおばあさんが畑仕事をしていることが多く、あちこちの畑で同じような衣装のおばあさんを見て、あれはカカシか人間かと迷うことになります。
畑仕事をしているおばあさんは同じような服を着て、同じような姿勢で作業されてますから間違うのですが、そもそもそういったおばあさんをモデルにしているのでしょうから似るのは当たり前ですよね。



梯子に乗って作業しているおじさんを支えるおばさん。
“落ちないようにしてくださいよ”と心配しそうになる姿。



こちらは脚立に乗って作業するおじさんとネコ車で何やら運んでいるおばさん。
後ろの田圃は稲刈りが終わって精米した後のもみ殻が田圃に積まれていますね。
田圃でもみ殻焼きをされていると、なんともいい匂いだと感じてしまいます。



畑では何人ものカカシが作業中。
普通のカカシ(シンプルな一般的なカカシ)がいるのも気が利いていている。





見ていて飽きないカカシたちですが、ちょうどこの一帯の田園風景ににとけ込んでいて違和感を感じません。
ここまでリアルなのは稼動する関節を作って、人間らしくみせているからのようですが、むしろ人間以上のリアルさを感じてしまいます。



どのカカシも勤勉に働いていると思いきや、昼間っからビールを飲んでいるカカシもいます。
頬が真っ赤になっていますが、どれだけ飲んだんでしょうね。



姿はリアルなカカシですが、顔はカカシらしい“へのへのもへじ”のアンバランスさも面白い。
このカカシは左手の肘にセミの抜け殻を2個付けていますが、細かいところにもジョークが散りばめてあります。



畑仕事に精を出して疲れましたので、家へ帰って休むとしますかとでも言いたげな後ろ姿でサヨウナラ。
このカカシの畑に居た時も楽しかったけど、帰り道に“カカシみたいな恰好で作業する畑のおばあさん”を見る度に、笑えることではないのに思わず笑えてしまえましたよ。





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