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“男のためのガーデニング”改め

「御在所岳」武平峠ルートを登る!~鈴鹿セブンマウンテン3座目~

2023-06-11 16:05:05 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 三重県と滋賀県の県境に南北に連なる鈴鹿山脈の代表的な山を「鈴鹿セブンマウンテン」と名付け、登山大会の山として始まりトレッキングやトレイルランニングの山として知られています。
また鈴鹿山系の滋賀県側では鈴鹿セブンマウンテンの5座にさらに5座を加えた「鈴鹿10座」も選定されており、それぞれ1000m弱から1200mの山が名を連ねています。

ただし鈴鹿山系は遭難事故や行方不明の事例が多く、スキルと体力を考えて登れそうな山やルートを選びながら無理せず登るように心がけています。
「鈴鹿セブンマウンテン」は「竜ヶ岳(1099m)」、「鎌ヶ岳(1161m)」についで今回の「御在所岳(1212m)」が3座目になります。



日野町から甲賀町へ抜け「鈴鹿スカイライン」で滋賀県と三重県の県境になる「武平峠」まで行って登山開始になります。
駐車場へは朝7時頃に到着したのですが、満車寸前であわや駐車不可能となりそうでしたので、「武平峠」は鈴鹿登山の起点となる場所なんだろうと、その人気ぶりに驚きます。



スカイライン横の駐車場から「武平峠」まで登ると、そこは「鎌ヶ岳」「雨乞岳」「御在所岳」の分岐となっており、今回は御在所岳方向へ登っていきます。
コースタイム的には鎌ヶ岳<御在所岳<雨乞岳となるようですが、そこは鈴鹿山系ですから初級者可のコースとはいえ結構ハードな道になります。



登山道はとにかく岩が多く、ひたすら登りの急登の連続で、これが初級コースなのかと疑問が湧いてくるコースです。
しかもこの日は快晴の天気ながら風が強く、気温の割に寒さを感じながらの登山でした。



登るのに苦労するのは岩がゴロゴロとした道が続くこと。
ただし岩は浮いておらずグラつかないので不安定ではないが、この道が続くのは結構しんどい。



高度が上がってくると岩場が多くなり、岩をよじ登っていく場所が何ヶ所かある。
最初に出てきた岩場ですが、これは序の口ですぐに登れます。



岩場も登るに従って段々ときつくなってくる。
登る人の多い山ですから足の置き場や手の置き場がはっきりしているので楽しみながら登れます。



見上げてみて“ここを登るのか!”といった岩場もあり。
崖側に回り込む部分もあるのですが、とにかく風が強いのでバランスを崩さないようにと注意する。



隣の山の鎌ヶ岳はザレ場の連続でしたが、御在所岳にも一部ザレ場がありました。
御在所岳はザレた砂で滑らないようというより、小石で滑らないようにといった感じの道が多いようです。



なんか楽しそうな岩場が出てきましたよ。
岩の上に腰かけて休憩しよう。





登って行く間、鎌ヶ岳が見えることが多く、最初は見上げていたのが段々と並行した高さになってくる。
「鈴鹿の槍・マッターホルン」と呼ばれるだけあって尖った山頂は一際目を引く美しさです。



御在所岳には「 地蔵岩・ 負れ岩・ 大黒岩・ 鷹見岩・恵比寿岩・ 天差岩」などの奇石・珍石が点在すると聞きますが、武平峠ルートでは「天差岩」にしか出会えない。
天を指さすような変わった形の奇石で、鎌ヶ岳とNo.1を競っているかのようです。



「天差岩」まで来ると山頂まではあとわずか。
途中から舗装された道になり、歩ていくと「長者池 八大龍王」の鳥居が見えてきます。



清水が湧き出ている池があり、八大龍王を祀っていることから雨乞いなどの信仰があったのかと思いきや、長者譚は明治時代の話だという。
山の案内人だった千草村の甚太郎の夢枕に竜神が現れ、どんな病気でもたちどころに治してしまうという霊感を授かり、甚太郎は巨万の富を得たという長者譚とされている。



最後に緩やかながら長い石段を登ると山頂に到着です。
初級者コースにしては急登や岩場続きでしたが、コースタイム通りに登れましたので所要時間が難易度に影響しているような感じがします。



山頂はロープウエイでも登って来れますので観光化されている感じのする場所です。
やたらと立派な山頂標識と一等三角点があり、山頂や県境の看板が幾つも立っていました。





御在所岳も山頂は見晴らしが良く、東西南北の表示の下に“琵琶湖・伊勢湾・伊吹山・鈴鹿峠”の方向を示す看板があります。
伊勢湾方向は逆光方向ではありましたが、四日市の工場や伊勢湾がよく見えておりました。





鈴鹿の山々の奥に伊吹山の山頂部が見える。
伊吹山って遠いなぁの声が聞こえていましたが、伊吹山は滋賀県と岐阜県の境、御在所岳は滋賀県と三重県との境で山系も違いますのでやはり遠いですね。



琵琶湖側が望める「望湖台」がありますので、登ってみます。
大きな岩の上が望湖台になるのですが、霞んでいるので琵琶湖は見えない。





正面に見えるのは「東雨乞岳」と「雨乞岳」でしょうか。
「雨乞岳」は鈴鹿セブンマウンテンにも鈴鹿十座にも選ばれている山ですのでいつか登ってみたい山のひとつです。



最後に「御嶽神社」に参拝して下山することにします。
「御嶽神社」は、木曽の御嶽神社から分霊して1884年に創建した神社とされ、御嶽山蔵王大権現と大日大聖不動明王が御祭神として祀られているという。
冬場は雪に埋もれるであろう神社ですから頑丈な造りとなっていますね。



鈴鹿の山は「竜ヶ岳」「綿向山」「鎌ヶ岳」「御在所岳」に登っただけの初心者ですが、巨石ありザレ場ありで魅力を感じる山が多いと思います。
残る鈴鹿の山は段々と厳しい山になってきますので、次はいつ登れるか未定になります。
おまけは証拠写真しか撮れませんでしたが、ひっこりと姿を見せてくれたアナグマです。





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