僕はびわ湖のカイツブリ

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“男のためのガーデニング”改め

日本二百名山「武奈ヶ岳」の絶景の稜線を歩く!~前編~

2024-05-03 18:46:15 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 「武奈ヶ岳」は日本二百名山・関西百名山に数えられる山で、比良山地の最高峰になる山です。
比良山地では蛇谷ヶ峰・打見山・蓬莱山は登っており、最高峰である武奈ヶ岳へやっと登ることが出来ました。

武奈ヶ岳は最初の約1時間の急登登りや、登り下りだけで5時間以上かかりそうなので少し不安があったのが登るのが遅れた理由です。
よく登山案内に“初心者でも登れる”とありますが、実際に登ってみるとけっこうハードな山がありますので、軽いノリで登るとひどい目にあったりします。



今回登ったコースは坊村~御殿山~わさび峠~武奈ヶ岳山頂のピストンで登り、まずは登山口のある葛川明王院へと向かいます。
新緑の緑と三宝橋の朱色が美しく、橋の下を流れる明王滝川は水量が豊富でひんやりとした空気が流れ、武奈ヶ岳の水の恵みが感じられます。



境内に入ると「護摩堂」や石段の上の「本堂」があり、下からではあるが不動明王に今日の山の安全を祈る。
葛川明王院は比叡山延暦寺の修験の三大聖地(他に比叡山無動寺、伊崎寺)とされる寺院で、参拝するのは約6年ぶりです。



明王院の境内から登り始めますが、聞いていたとはいえ聞きしに勝る急登にすぐに音を上げることになります。
途中で休憩されている人に聞いた処、849mのピークを越えたら急登は終わるよということでしたが、そこまで1時間はかかりそうです。



好天に恵まれた休日ということもあって登山者は多かったのですが、先を登る人の姿が距離よりも高い位置に見えます。
それだけ急登の道ということなのですが、300mくらいにある登山口からの500m以上続く急登は辛抱のしどころになります。



山中の何ヶ所かの分岐には見やすい方向表示がありましたし、やや紛らわしい場所にはペンキのマーキングなどがあり道迷いすることはありません。
九十九折の急登は登りは体が元気なのでいいですが、下山時は足に疲れがきていると思いますので下山時は足元に要注意かな。



1時間少々急登を登ったところで846mのピークの横を通り過ぎます。
この先も登りは続くとは言え心持ち緩やかな道となり、尾根筋を歩くような道に変わってきます。



しばらく登ると分岐があり、積雪期ルートと無雪期ルートに分かれます。
当然ながら無雪期ルートへと進み、山腹沿いの道を歩いて御殿山の山頂を目指します。



ここまで1時間半。
この辺りまでは樹林帯を歩くことが多く、花は紫色の小さなスミレしか見かけなかったのですが、イワカガミの群生を発見。



イワカガミは今が丁度見頃で、ピンク色の濃いのやら薄いのやらが沢山咲いておりました。
色の濃い方が好きなので写真はおのずと濃いの狙いとなりましたが、この群生地で会った人は“初めてイワカガミを見た!”と喜んでおられました。
当方も初めてイワカガミを見た時には随分と感動したものでした。



そろそろ稜線らしきが見えてきましたが、あの先が御殿山の山頂でしょうか。
疲労度からいうと、武奈ヶ岳ではなく御殿山に登りにきたようなしんどさがあります。



登山口から1時間45分。御殿山の山頂に到着です。
狭い山頂には何組かの登山者が休憩をされており、混んでいた時は座る場所を探すのに困ったりしました。



御殿山は標高が1097m。
ここからワサビ峠を経て武奈ヶ岳の山頂まではまだ1時間近くかかります。
とはいえ、武奈ヶ岳の素晴らしさはここからが本番。お楽しみはこれからです。



御殿山からワサビ峠へ向かう道は、コース唯一の下り道となります。
武奈ヶ岳から帰る時に登り返しとなるのを気が重く感じましたが、白い花をいっぱいつけた低木に気持ちが癒される。



通りがかって写真を撮っておられる方に花の名前を聞いてみると「オオカメノキ」という木の花でした。
花はイワカガミとこのオオカメノキくらいしか咲いていませんでしたが、蕾が見られる花もあり、もう少ししたら花盛りの山になりそうです。
野鳥の囀りもにぎやかでしたが、特にツツドリがあちこちで鳴いているのが記憶に残ります。



さて、ここから先はワサビ峠を経由して武奈ヶ岳の山頂を目指します。
心地よい稜線歩きと山頂の360°ビューは往復で5時間以上かけて登山した甲斐のある絶景でした。
...後編に続く。



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