大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

大奥様

2014年12月09日 | 日記
若奥様とは全然ちがう。世間一般の奥様ともちょっとちがう。
すごいリッチな方だから。
世代的には私の母親くらいだ。
だから大奥様と表現するのがこの場合いちばん平易でしっくりくる。

近くにお住いの、とある大奥様からふすまの修理依頼をいただいた。
久しぶりにお会いする機会となる。

さっそくお伺いしてインターホンを鳴らしたのち玄関から「ごめんくださ~い」声をかけると、
すこしして、奥から大奥様がいらっしゃった。

「やさしい声なのね、遠くにいると聞こえないわ」

「すみません。声が小さかったですね・・」(さすがでかい家!)

「すこし雰囲気が変わったわね」

「おととい床屋に行ったばかりなんで・・」(歳とったからです!)

うむむむ、緊張しているぞ。

15分くらいで作業を終え、道具を片付けようとしていると、

「お茶でも飲んでいってちょうだい こちらにどうぞ」

シックで広大なリビングに通された。

ううう、また緊張してきた。

作業時間より長く大奥様と歓談させていただいた。

ふいにダイニングテーブルの上に置いてあった大奥様のケータイが鳴った。

チャンス!もう充分お話させていただけたし、この機に帰らせていただこう!

「いま、あなたもよく知っている男性とお茶を飲んでいるのよ
 近くにいるのなら今から来ない?」

あひいい、電話の相手は誰だあ?
ある『大奥様』の顔が浮かんだ。

いらっしゃったのは私の予想とは別の『大奥様』だった。
こちらの『大奥様』とは何度もお仕事をさせていただいていて、まだ気楽に会話ができる。
すこし安心した。

「ごめんなさあい、わたし今日は急いでいるの」

大奥様おふたりと私という奇妙な構図は10分足らずで終わりとなった。(ほっ・・)

「ありがとうございました。では私もそろそろここで・・」

このタイミング(!)で私も腰を上げ、丁重にご挨拶し、帰らせていただくことにした。

しかし。

大切なお客様であることはまちがいない。
私と私の会社・その仕事に対し好意的でいてくださることもまちがいない。

今の時代、いちばんお金を持っていいる世代といってもいいかもしれない。

本音あるいは本性が極めてわかりにくい方たちでもある。
考えてみると、こういった『大奥様』を私は何人も存じあげている。

表面的にでもいい。
仕事という接点だけでいい。

大切に長くお付き合いさせていただきたい方たちである。


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