超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

お台場を歩く

2012-06-02 16:04:12 | 出来事
1年に1回あるグループ会社含めた社内の優秀成績者を認定する式典が開催された。(ちなみに昨年は残念ながら中止)「課長島耕作」の初芝電産が優良販売代理店を招いて表彰するようなものだ。
販売や故障修理などで優秀な成績を収めた人を「クラブ会員」として認定するのだ。毎年厳しい認定審査が行われ、一度会員になったからと言って、翌年もその座が保証されるわけでもない厳しい世界である。その認定回数によって、シルバー、ゴールド、プラチナ、そしてダイヤモンド会員と種別がある。プラチナは10回、ダイヤモンドに至っては20回!入社早々から連続で認定されても20年かかることになる。転勤もあるのに「そんなのありえねえ」と思っていたら、驚くべきことに3人目が誕生したというのだ。私のセクションからも一人認定者が出たので「後援者」としてついていくことになったのだ。会場は「お台場」のとあるホテル、ゆりかもめで通過することは何度もあったが、降り立ったのはわずか1回しかないかなりの観光名所である。

式典は午後からの予定だったので、午前中東京ビッグサイトで開催されている「ワイヤレスジャパン」というイベントを見てくることにした。スマホやwifiなどの先端商品が紹介されているという。私の指先は微妙に帯電しているのか、タッチパネルだと画面が意図しない動きをしたりしてイラつくので、ずーっと昔からの携帯を使っているのだが、もう5年以上にもなるからポイントも溜まっているし一度見ておくのもよいだろう。はっきり言って最近の高機能スマホにはついて行けなくなってきてるからなー。
行きは普段とルートを変えて「ゆりかもめ」は使わずに湘南新宿ライン-りんかい線でビッグサイトに向かうことにした。いつもと違う景色だった。

    

この手のイベントは出典者がスポンサーにもなっている商品の見本市だから大抵入場は無料だ。最終日だったその日はそこそこ人が入っていて、有名企業のブースには結構人だかりがしていた。
ドコモのブースでは3Dライブコミュニケーションを展示していた。会場とリサーチパークの間で通信を行い、その場にいるような臨場感をもってテレビ画像でコミュニケーションするのである。ビジネス系だからコンパニオンのコスチュームは大人しめだと思っていたら、AKB48風の人が・・・関係会社のブースも奥の方にあったが、コンパニオンには何と背中から羽根が・・・!掲載は止めておこう。(彼女たちはあの仕事、断れなかったのだろうか?)

    

テクノロジーを感じたのは「スマートソニックレシーバー」という出たばかりの商品だ。簡単に言うと画面そのものが振動して音を出し、スピーカー不要なのでどこに耳をあてても明瞭に相手の声が聞こえる、というものだ。試し聞きに長蛇の列が出ていたが、裏で詳しくそのしくみを聞いていたら、いかにも興味深々の私のために内緒で奥に連れて行って聞かせてくれた。なるほど、こりゃーすげえ。
名前はイマイチだが「画像認識サービス」というのも面白い。スマホをかざすだけで世界一の画像認識エンジンにより瞬時に対象物の情報がわかるというものだ。海で釣れた妙な形をした魚、散歩の途中に見かけた変な虫、名前の知らない綺麗な花、見慣れない小さな鳥・・・超兵器の対象となる「得体の知れないモノ」を調べるのに役に立つぞ。(ってか、そのぐらいしか用途がない?!)

    

ちょっと仕事関係のブースでいくつか情報収集して昼休み時間となりビッグサイトを後にした。イマイチのろのろ遅いゆりかもめで台場までは15分くらいだ。あんまり魚がいそうもない海側を何気なく眺めていたら、はるか向こう側に独特な形をした橋が・・・あれがテレビでレポートしていた「東京ゲートブリッジ」か。羽田空港からの旅客機の飛行ルートによる高さ制限をクリアしつつ東京港へ出入りする大型船を通過させるためあの形になったそうだ。歩いて渡ることもできるし、夜はライトアップされると聞くので新しい東京の名所になるだろう。お台場駅に着くと、すぐ正面にフジテレビの建物が目に入った。その日は時間がなくて見学もできないが、妻は以前遊びに行って「明石家さんま」さんを見かけたという。お笑い芸能人とは言っても今やかなりの大御所だから、やはり近づきがたい大物オーラがあったことだろう。このあたりは修学旅行のコースになっているんだな。私も完全な「お上りさん」(もしかして死語?!)と化して彼らに混ざってレインボーブリッジやその向こうにある東京タワーなどを撮りまくった。

        

アクアシティという建物の中に入って一通りお店を見て回った。建物内もやたらに修学旅行生が多く、エスカレーターの行列が切れるのを待つのが大変だった。天気は良く気温も上がって外はほとんど炎天下だから建物から出てすぐのところにあるレインボーブリッジ側を一望できるベンチに座り、妻が子供の弁当用に大量に焚いて余った米で作ったおにぎりを頬張った。正面は何やら近所ではあまり見かけないハンバーガー屋のようだ。サーフボードにメニューが書いてあるからハワイから来た店かな。「クア・・・ア・イ・ナ。。。」どこかで聞いたことある店だなー。そうだ、久々にヘウレーカ!以前「鎌倉ルート」編で小夏師匠が教えてくれた鎌倉のお店じゃないか?!(もしかして違うかも・・・)こんなところにもあったのか!
昼食のおにぎりを景色を見ながら食べ終わり、せり出した公園のようなところへ歩いて行って女神の像やら写真を撮った。「何でもあり」なのはいいけど、どうにも人工的な感じが強いエリアだ。女神像の右側はるか向こうには東京スカイツリーが見える。

        

ここお台場で私は一つの使命を自分に課していた。妻が言うにはテレビの取材で「お菓子メーカーが出している専門ショップがある」ということである。日曜日から修学旅行の息子甘辛に何か面白いおやつを買って帰ってやろうと思っていた。しかし一回りしたアクアシティのビルにはそう言った店は見当たらなかった。私は情報案内で「あのーう、この建物じゃないかもしれないんですが、カルビーとかお菓子メーカーが直接出しているアンテナショップみたいなのがあると聞きました。ご存知ないですか?」
さすが東京の観光名所、お姉さんはにっこり笑って英語、中国語、ハングル版もある地図を取り出して「それでしたら、こちらにある「ダイバーシティ」さんの2階にありますよ。その出口を出て左へ真っすぐ首都高速を渡った左側の建物です」はきはきと答えてくれた。「お台場」のシティで多種多様なものがあり、人が集まるから「ダイバーシティ」とは見事なネーミングと感心した。
カルビーにグリコ、キョロちゃんに謎の中華店・・・他にもあったかもしれないが残念ながら認定式典の時間が迫っていた。お土産用の大きなお菓子ばかりで多少閉口しつつ、珍しいジャガリコとチョコボール5個セット(こんなに種類あったっけ?)を購入した。
別に観光に来たわけではないのだが、その他にもハンカチ、サーフワックスなどを購入、イベントのチラシ、ノベルティもあってリュックの中はパンパンになった。「クロークに預けるとき係の人に変な顔されるかなー?」などと苦笑いしつつ会場に向かったのだった。

        

フラワーフェスタへ散歩

2012-06-01 08:58:01 | 旅行お出かけ
朝から雲一つない日曜日だった。県の北の果てに試合に行くため息子は6時過ぎに家を出て、妻は5時過ぎに起き出していた。ちなみに私は明るくなると起き出して波の偵察準備をしていたところだ。午後から学校の用事があるそうだから、どこかへ行くとすれば午前中だ。妻や息子はイマイチ朝の始動が遅いが、私はどこか外へ行くなら朝一が何事につけても優先するところがある。
来週くらいまで江ノ島でフラワーフェスタというイベントを開いていることを思い出した。たまには花でも見に行くか・・・これだけ天気が良ければどこへ行っても気持ち良いだろう。新しい江ノ島灯台は「シーキャンドル」と呼ぶそうで(よくぞ名付けたものだ!)、私は息子とその友達と2度ほど上ったことがあるが妻は一度もないという。せっかく朝早く起きたので外で朝食を兼ねてそのままフラワーフェスタへ行ってみることにした。

時間は8時過ぎ、新水族館真正面のデニーズでモーニングを食べて、チャリを走らせた。さすがにまだ観光客が多くは無かったが、正面の「貝作」などは開店しており、醤油の香ばしいイカ焼きにかぶり付きながら中ジョッキを片手にしているおじさんやおばさんがいた。(まだ9時前なんだけど「あり」だよねー)
参道のお店は既にどこも開いていて、景気のいい呼び込みを行っていた。人通りも結構あり、名物の丸焼きタコせんべい屋などには行列ができていた。島内を歩き回るとき大抵左回りに向かう私はメタボ改善のために当然歩いて上るつもりだったが、妻は横着してエスカーで上ると言いだした。フラワーフェスタのサミュエル・コッキング入苑と灯台への入場がセットになって少し割引があって750円・・・これに乗るのはそれこそ何年ぶりだろう?途中何回か乗り継ぐのだがところどころ面白い光景が見られる。弁天橋を上から見るとその地形がよくわかる。湘南藤沢市民マラソンのときは車道をわーっと走ったものだ。

    

終点まで上ってまっすぐ歩くと左側には昔古びたフードコートと縁日のゲームのようなコーナーがあった。甘辛が小さい時何やらたくさん景品をGETして、外では家族連れが弁当を広げお父さんはビールを飲んでいたのだが・・・完璧に綺麗に改装され、正面はイル・キャンティという(新水族館の隣にもあった?)カフェになっていた。屋上も完全な展望エリアとなり、相模湾が一望できる。展望エリアをぐるーっと廻って、方角としてはカフェの右斜め後ろ方向が新灯台で、写真はグループ撮影用の台から撮ったものだ。
私たちはセット券でサミュエル・コッキング苑に入って見ると、朝の9時過ぎだというのに結構な人(年寄りが多い)が訪れていた。「フラワーフェスタ」と言うだけあって、色とりどりの花が「これでもか」というほど四角い花壇に整列していた。ところどころ向こう側に海が見える角度があって素晴らしい眺めだったが、多くの人は大きなレンズを花に近づけて接写に夢中のようだった。花の世界は奥が深いようだ。。。(と言うか知らな過ぎ?誰か花の名前教えてー・・・)
サミュエル・コッキングというのは明治時代、当時は進んだ造園技術をもってこの土地(江ノ島のてっぺん?)に造営して寄贈したのだそうだ。あまりよく知らなかったがこの苑はその遺構をいうのだそうだ。

            

奥にはマイアミ・ビーチ(たしか姉妹都市)広場という、うんとベタなエリアがあって「フレンチ・トーストで有名な店」と妻が言う「ロン・カフェ」という店があった。10時開店というのに、もう名前を書いて来客が並んでいる。。。名前だけは聞いたことがあるが、新灯台の真下にある店だと勘違いしていた。見事に咲き誇る真っ赤なバラはカナダのウィンザー市から寄贈されたもの、と書いてあった。実は苑内には係の人が何人かいて、観光客がお願いすると無料で案内してくれるのだ。一応散歩気分なので「観光」と聞くとちょっと遠慮してしまうのだが、一度じっくり説明を聞いてみたいものだ。花のアーチをくぐって進むとアロハ・サンセットの舞台があった。その日は午後からフラ・ダンスの大会が開催されるようで、この舞台でよくサンセット・ヨーガなどが行われる。後ろが相模湾でちょうど我が家の方角だ。時間はまだ10時だが、ハワイの雑貨を売る屋台や出場するグループたちなどが忙しそうに準備している。早いうちの方が霞がすくなくて景色がいいから、私たちは新灯台に上ってみた。昔のロケット型と違って逆円錐型になっているこの灯台を「シー・キャンドル」とは改めてよくぞ言ったものだ。

                

エレベーターで上ると上は2層になっていて、上の階へ上ると窓のない屋外展望台である。。。(うーむ。少し足がすくむ)それにしても素晴らしい360度パノラマの景色だ。灯台の高さは約40mで島の高さを加えても海抜100メートルそこそこなのだが、訪れた人は「スカイツリーよりこっちの方がいい!」と歓声を上げていた。(もう行ったのか?)
まずはいつも魚介類の偵察・購入に行く片瀬漁港を含む西側の海岸線だ。冬だと左側に富士山が見えそれは見事なことだろう。サーフビレッジのほうを拡大してみると今日はかなりうねりが入っていて、サーフィンにはよいコンディションのようだ。午後から出動することになるが、少しがちゃがちゃに荒れてしまって残念だった。このエリアのアトラクションは何事も早めの仕掛けが大事なのだ。
あのあたりはいかにも「マリンでございます!」というスポーツがよく見られるが、水上スキーというのは初めて見たかもしれない。。。水上バイクは正直「海上の迷惑運転」にしか見えないが、スキーというのはやって見たい気がする。(しかしこの直後カーブを曲がりきって転倒し、回収に手間取っていた)

            

相模湾南側は断崖絶壁だ。あのポイントまでは中々辿りつけないだろうが、サラシがいい具合にできていて普段人が入らないとすれば恐らく素晴らしくよい釣りポイントなのだろう。いつも上空から我々の弁当を狙いすますトンビも今回はさらに上からロックオンされていることには気がつくまい。東側ヨットハーバーからはたくさんの小さなヨットが出撃している、妻がテレビでチェックしたらしいが、「ヨットに乗って洋上をクルージング、戻って港でわいわいバーベキュー」というカップル向けのコースが二人で2万5千円・・・優雅だけどちょっとお高めね。湘南港灯台の周りにはたくさんの釣り人が訪れている。私は相性がどうも悪くフグとボラしか釣ったことがないが、甘辛は友達同士で釣りに行きハゼやらタコやら色々釣り上げてきた。少し前だとサビキ釣りで鮎の稚魚が鈴なりに釣れる。向こう側に見えるのは腰越漁港で外側のテトラによく釣りに行ったが、今は工事で立ち入り禁止になってしまった。右手が鎌倉方面である。

          

展望デッキの周囲には均等の角度ごとに有料の双眼鏡が装備されている。そのうちの一つは「東京スカイツリー」という目印があり筐体の向きを合わせると小さく見ることができるらしい。すぐ隣にいた関西からと思われるお年寄りグループが交代で覗いている。「おーっ、見えるわ見えるわー、ほら、4つの白い建物の真ん中あたり!あれ、そうじゃない?」
気温が上がってきて結構霞んできたのだがホントに見えてんのか?超兵器の望遠レンズは大したことないので覗いてもあまりよくわからない。彼らがいなくなってから双眼鏡の真上にカメラを据えて、目印を合わせてみたが、どうもよく分からぬ。ホントに見えるんなら100円をケチって逃すのはもったいないから、妻が双眼鏡、私がその真上の超兵器をもって折り重なるように方角を合わせてみたが・・・「どうもよくわからねえ」「うーん。それらしく見えるのはみんなその辺の鉄塔だねえ。たぶんあの人たちは間違えていったんじゃね?」念の為、最大画質で撮っておき、後でPCで拡大してみよう。

実は嫌いなんだが、帰りはエレベーターを使わずに螺旋階段を下りた。下がまともに見えてしまうので中途半端に高いところのダメな私にはキツい。下に降りると香ばしい香りがする屋台が正面にできていた。ハワイアンなはずなのにブラジル料理?!さっき朝食を食ったばかりだが時間は11時過ぎ、我々はガッパオという初めて聞くブラジル料理を半分こして食べてみた。予想通りスパイスとハーブの効いたロコモコ風のライスだ。シー・キャンドル。。。夜間は8時まで営業しているという。クリスマスやバレンタインの時期は(かなり寒いけど)美しくライトアップされる。サンセット・ヨーガに来て夜上ると夜景がきれいだろうなー。