超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

中華街のブランチオフィス

2012-06-24 15:16:49 | 職場
私にとっては「地元」になってしまうのだが、南関東の優良なブランチオフィスを訪問することになった。以前から企てていたのだが、中々出張の機会を得られず、せっかく招いていただいてから数カ月もたってしまってからようやく実現した。同行する二人の同僚は北関東から新幹線でやって来るが、私は久々に早朝サーフィンしたくて前夜には自宅に戻って来ていた。残念ながら台風の余韻かものすごい暴風雨のため家で寝ているしか無かったが・・・(いやー、ついてねえ)
訪問先は3箇所、首都圏でもかなり優良とされる協力会社の事務所と改装したというブランチオフィスのビル、そして保土ヶ谷にあるという顧客周りの仕事を一元的に統合した巨大なセンターである。最初は戸塚から地下鉄で数駅のところにある事務所だ。改札で待ち合わせたがどうも2人が現れない・・・そのうちSメールがやってきて「方向を間違えて今、湘南台・・・遅れます」まあ、地元の私でもほとんど使うことがなく、駅名も知らないブルーラインだ。北関東から来た人は方角がわからないのも無理はない。(たしか「いっけい」はこの辺の大学のはずなんだけどなー)

事務所の責任者が今度は北関東エリアの勤務になりそうだ、というサプライズ情報を得て我々は次の目的地に向かった。最寄り駅は関内、昔妻が勤めていたビルが近くにあって、よく足を運んだエリアだ。少し早めに到着したので、その辺を散策したいところなのだが、ものすごい雨・・・我々はひとまず開店したばかりの横浜スタジアム内ベイスターズショップに入ってみた。地元チームなのでもう少し応援してあげるべきなんだろうが、DeNAの選手たちがさっぱり分からぬ。先日「父の日」にイトーヨーカドーの「BODY COOLER」というインナーを何故かプレゼントしてくれた息子甘辛にお礼に何か買って帰ってやろうかと思ったが、サッカー小僧の彼も私も「ハマの大魔神」と「ハマの番長」くらいしか知らない。。。中畑清さんの「絶好調」グッズじゃあベタ過ぎるしなー。結局謎のマスコットキャラ入りの「イチゴミルクキャラメル」という「やられそうな」土産を買い込んだ。

     

行き先のブランチオフィスのビルは1階が綺麗なショールームになっていて、案内係の人に色々と説明してもらえた。同じ社員ということを遠慮がちに申し上げたが、丁寧に案内してくれた。中畑監督のサイン入りグローブも展示されていたぞ。「こちらのコンセプトは『ハマさん一家の快適な生活』ということになっているんです。」
「なーるど、深いですねえ。昔、磯野家の隣にいたハマさんでしょ。引っ越しちゃったんだけど、横浜に引っ越してきたことになってるんですか。んっ?ハマさんちの奥さんってもう少し小太りだったような・・・葉巻をくわえた犬のジュリーもいませんねえ」ハマさん一家のポスターをよく見もせずにべらべらしゃべりまくる私に、係の人は少しうろたえて
「いえ・・・ヨコハマだから『ハマ』さんなんですけど・・・」(ぜーんぜん関係なかったのか・・・)確かに横浜って「ハマ何とか」ってよく言うよなー。やはり漁師の田舎町出身の私にはチト敷居が高いようなのだ。

約束になったのでお礼を言って、一旦ビルの外に出ようとしたら、「こちらからどうぞ」と裏方エリアへ通された。いきなりの「身内モード」だったが、一瞬のうちにどこに行っても大して変わらない雑然として古臭い我が社のオフィスが現れた。懐かしい顔ぶれもあり(似たような仕事をしているから、意外に世界が狭いのだ)、しばらく雑談に花を咲かせた後、自称「業務用車両オタク」というあちらの責任者に現在製造開発中という秘密の2号車について熱く語られた。。。昔から何かと「装備類」についてはうるさい人だった。同じ工場で製造中という我が方の車両も工程半ばという写真を見せてくれた。機密上、詳しいことは言えないが、米空軍のエアフォース・ワンのようなものだ。大人の秘密基地とも言えるようなシロモノだが、車内の数か所に何故かついている謎のフックはスティーブが鮎釣りの竿を掛けるために取り付けたらしい・・・

昼食はむろん「スープの冷めない距離にある」横浜中華街である。むろん改装後のビル内にもカフェテリア方式の洒落た社員食堂があるが週に一度は足を運ぶという。入ったいのは「重慶飯店」、割とメジャーなところだ。ランチはスープに一品料理とおかわり自由のライス、デザートだが、メニューの種類が実にたくさんあるから、6人で円卓を囲めば6種類の料理をシェアすることができる実に充実した昼食だった。むろん舌の閾値が低い私でも「これは本格中華だー!」とわかるような絶品ばかり、それらの料理が1000円出さずに腹いっぱい食えるのだから、こんなところに勤務していたら間違いなくブクブクになるだろなー。そこの人に言わせるとやはり「中華街」というのは難しいらしい。メジャーな店を除くと「何でも美味しい店」というのは基本的になく、エビチリ、チンジャオ、酢豚、ショウロンポーなど「食べたい物」によって店を選別しなければならないという。テレビの取材があってからか今は肉まんとか、ショーロンポーとか街を歩きながら食べている人も多く見られる。
「磯辺さん、何写真ばっか撮ってんですか?地元でしょ?」「「距離は近いけど最近あんまり来てねーんだもん・・・」

      


帰りがてら見えたのが「加賀町警察署」、確かタカ、ユージに交通課長が元暴走族だった「あぶない刑事」の港署だったこともあるはずだ。中華街のど真ん中近くにある警察署がなぜ「加賀町」と言われるのか、未だにわからない。あのあたりの地名は山下町であり、加賀町というのはどこにも出てこないのである。昔廃藩置県の名残で藩(この場合は加賀)名を地名に使った名残とも聞いたことがあるが・・・
道路一本渡るがオフィスのすぐそばが横浜スタジアム、ちょうどベイスターズショップの反対側あたりである。ドーム球場ではないから、ナイターのDeNA戦でもあろうものなら、ものすごい歓声が聞こえてきて、仕事しづらくて困っているという・・・全く何という羨ましい環境なのだろう。チーフのU野さんは自宅からの通勤であまりに快適過ぎて、ここから転勤したくないという(それは許されんなー)。
私は地元で勤務したことは一度もないし、たぶんこれからも無いと思う。何かにつけて「浮かぶ」のが通勤の時なのでそれに一定時間必要だというのが持論なのでここに勤務したいとは思わないが、たまに足を運ぶには素晴らしくよいところだ。その場にいたら解散後もう一度中華街を散策するつもりだったのだが、次の目的地は保土ヶ谷で社用車で送ってくれたので、その後はそのまま帰宅したのである。(どうもお世話になりました)