超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

フラワーフェスタへ散歩

2012-06-01 08:58:01 | 旅行お出かけ
朝から雲一つない日曜日だった。県の北の果てに試合に行くため息子は6時過ぎに家を出て、妻は5時過ぎに起き出していた。ちなみに私は明るくなると起き出して波の偵察準備をしていたところだ。午後から学校の用事があるそうだから、どこかへ行くとすれば午前中だ。妻や息子はイマイチ朝の始動が遅いが、私はどこか外へ行くなら朝一が何事につけても優先するところがある。
来週くらいまで江ノ島でフラワーフェスタというイベントを開いていることを思い出した。たまには花でも見に行くか・・・これだけ天気が良ければどこへ行っても気持ち良いだろう。新しい江ノ島灯台は「シーキャンドル」と呼ぶそうで(よくぞ名付けたものだ!)、私は息子とその友達と2度ほど上ったことがあるが妻は一度もないという。せっかく朝早く起きたので外で朝食を兼ねてそのままフラワーフェスタへ行ってみることにした。

時間は8時過ぎ、新水族館真正面のデニーズでモーニングを食べて、チャリを走らせた。さすがにまだ観光客が多くは無かったが、正面の「貝作」などは開店しており、醤油の香ばしいイカ焼きにかぶり付きながら中ジョッキを片手にしているおじさんやおばさんがいた。(まだ9時前なんだけど「あり」だよねー)
参道のお店は既にどこも開いていて、景気のいい呼び込みを行っていた。人通りも結構あり、名物の丸焼きタコせんべい屋などには行列ができていた。島内を歩き回るとき大抵左回りに向かう私はメタボ改善のために当然歩いて上るつもりだったが、妻は横着してエスカーで上ると言いだした。フラワーフェスタのサミュエル・コッキング入苑と灯台への入場がセットになって少し割引があって750円・・・これに乗るのはそれこそ何年ぶりだろう?途中何回か乗り継ぐのだがところどころ面白い光景が見られる。弁天橋を上から見るとその地形がよくわかる。湘南藤沢市民マラソンのときは車道をわーっと走ったものだ。

    

終点まで上ってまっすぐ歩くと左側には昔古びたフードコートと縁日のゲームのようなコーナーがあった。甘辛が小さい時何やらたくさん景品をGETして、外では家族連れが弁当を広げお父さんはビールを飲んでいたのだが・・・完璧に綺麗に改装され、正面はイル・キャンティという(新水族館の隣にもあった?)カフェになっていた。屋上も完全な展望エリアとなり、相模湾が一望できる。展望エリアをぐるーっと廻って、方角としてはカフェの右斜め後ろ方向が新灯台で、写真はグループ撮影用の台から撮ったものだ。
私たちはセット券でサミュエル・コッキング苑に入って見ると、朝の9時過ぎだというのに結構な人(年寄りが多い)が訪れていた。「フラワーフェスタ」と言うだけあって、色とりどりの花が「これでもか」というほど四角い花壇に整列していた。ところどころ向こう側に海が見える角度があって素晴らしい眺めだったが、多くの人は大きなレンズを花に近づけて接写に夢中のようだった。花の世界は奥が深いようだ。。。(と言うか知らな過ぎ?誰か花の名前教えてー・・・)
サミュエル・コッキングというのは明治時代、当時は進んだ造園技術をもってこの土地(江ノ島のてっぺん?)に造営して寄贈したのだそうだ。あまりよく知らなかったがこの苑はその遺構をいうのだそうだ。

            

奥にはマイアミ・ビーチ(たしか姉妹都市)広場という、うんとベタなエリアがあって「フレンチ・トーストで有名な店」と妻が言う「ロン・カフェ」という店があった。10時開店というのに、もう名前を書いて来客が並んでいる。。。名前だけは聞いたことがあるが、新灯台の真下にある店だと勘違いしていた。見事に咲き誇る真っ赤なバラはカナダのウィンザー市から寄贈されたもの、と書いてあった。実は苑内には係の人が何人かいて、観光客がお願いすると無料で案内してくれるのだ。一応散歩気分なので「観光」と聞くとちょっと遠慮してしまうのだが、一度じっくり説明を聞いてみたいものだ。花のアーチをくぐって進むとアロハ・サンセットの舞台があった。その日は午後からフラ・ダンスの大会が開催されるようで、この舞台でよくサンセット・ヨーガなどが行われる。後ろが相模湾でちょうど我が家の方角だ。時間はまだ10時だが、ハワイの雑貨を売る屋台や出場するグループたちなどが忙しそうに準備している。早いうちの方が霞がすくなくて景色がいいから、私たちは新灯台に上ってみた。昔のロケット型と違って逆円錐型になっているこの灯台を「シー・キャンドル」とは改めてよくぞ言ったものだ。

                

エレベーターで上ると上は2層になっていて、上の階へ上ると窓のない屋外展望台である。。。(うーむ。少し足がすくむ)それにしても素晴らしい360度パノラマの景色だ。灯台の高さは約40mで島の高さを加えても海抜100メートルそこそこなのだが、訪れた人は「スカイツリーよりこっちの方がいい!」と歓声を上げていた。(もう行ったのか?)
まずはいつも魚介類の偵察・購入に行く片瀬漁港を含む西側の海岸線だ。冬だと左側に富士山が見えそれは見事なことだろう。サーフビレッジのほうを拡大してみると今日はかなりうねりが入っていて、サーフィンにはよいコンディションのようだ。午後から出動することになるが、少しがちゃがちゃに荒れてしまって残念だった。このエリアのアトラクションは何事も早めの仕掛けが大事なのだ。
あのあたりはいかにも「マリンでございます!」というスポーツがよく見られるが、水上スキーというのは初めて見たかもしれない。。。水上バイクは正直「海上の迷惑運転」にしか見えないが、スキーというのはやって見たい気がする。(しかしこの直後カーブを曲がりきって転倒し、回収に手間取っていた)

            

相模湾南側は断崖絶壁だ。あのポイントまでは中々辿りつけないだろうが、サラシがいい具合にできていて普段人が入らないとすれば恐らく素晴らしくよい釣りポイントなのだろう。いつも上空から我々の弁当を狙いすますトンビも今回はさらに上からロックオンされていることには気がつくまい。東側ヨットハーバーからはたくさんの小さなヨットが出撃している、妻がテレビでチェックしたらしいが、「ヨットに乗って洋上をクルージング、戻って港でわいわいバーベキュー」というカップル向けのコースが二人で2万5千円・・・優雅だけどちょっとお高めね。湘南港灯台の周りにはたくさんの釣り人が訪れている。私は相性がどうも悪くフグとボラしか釣ったことがないが、甘辛は友達同士で釣りに行きハゼやらタコやら色々釣り上げてきた。少し前だとサビキ釣りで鮎の稚魚が鈴なりに釣れる。向こう側に見えるのは腰越漁港で外側のテトラによく釣りに行ったが、今は工事で立ち入り禁止になってしまった。右手が鎌倉方面である。

          

展望デッキの周囲には均等の角度ごとに有料の双眼鏡が装備されている。そのうちの一つは「東京スカイツリー」という目印があり筐体の向きを合わせると小さく見ることができるらしい。すぐ隣にいた関西からと思われるお年寄りグループが交代で覗いている。「おーっ、見えるわ見えるわー、ほら、4つの白い建物の真ん中あたり!あれ、そうじゃない?」
気温が上がってきて結構霞んできたのだがホントに見えてんのか?超兵器の望遠レンズは大したことないので覗いてもあまりよくわからない。彼らがいなくなってから双眼鏡の真上にカメラを据えて、目印を合わせてみたが、どうもよく分からぬ。ホントに見えるんなら100円をケチって逃すのはもったいないから、妻が双眼鏡、私がその真上の超兵器をもって折り重なるように方角を合わせてみたが・・・「どうもよくわからねえ」「うーん。それらしく見えるのはみんなその辺の鉄塔だねえ。たぶんあの人たちは間違えていったんじゃね?」念の為、最大画質で撮っておき、後でPCで拡大してみよう。

実は嫌いなんだが、帰りはエレベーターを使わずに螺旋階段を下りた。下がまともに見えてしまうので中途半端に高いところのダメな私にはキツい。下に降りると香ばしい香りがする屋台が正面にできていた。ハワイアンなはずなのにブラジル料理?!さっき朝食を食ったばかりだが時間は11時過ぎ、我々はガッパオという初めて聞くブラジル料理を半分こして食べてみた。予想通りスパイスとハーブの効いたロコモコ風のライスだ。シー・キャンドル。。。夜間は8時まで営業しているという。クリスマスやバレンタインの時期は(かなり寒いけど)美しくライトアップされる。サンセット・ヨーガに来て夜上ると夜景がきれいだろうなー。