超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

「どこかに」旅行計画

2017-05-01 07:02:37 | 旅行お出かけ
今年は2017年、平成29年と何となくキリのよくない数目だが、色々と節目となることがありそうだ。生まれて死ぬまでを100年(長過ぎか?!)を起承転結で4等分すれば「起」の期間は我ながら何も考えずに駆け抜けた。そして「承」の時期をそろそろ終えようとしているが、社会人第一期として様々なことをやってきた。皆、退職などする時は「あっという間」だった言うが、会社員になってからはそれなりに長い期間であり、幅広い職種職責を渡り歩き、大抵のことはさせてもらった。そして私の好きな「国盗物語」では主人公・道三が最も大事とする「転」の時期がやってくる。これまでの制度や諸般の事情があって自由にその進路を選ぶわけではないところもあるが、これまでまるで転職のような職務の変更があっても、しばらくするとお気楽にまるで「天職」のように楽しんでしまってきた私にとっては、ある意味あれこれ迷わなくてすみ、かえって楽しみなところでもある。

「たまには普段行かない時期に休みをとってプチ旅行でもしてみるか」梅雨に入る前の初夏に国内でどこか観光したいところはないか、妻と物色を始めて1ヶ月ほどたっていた。GW以外に土日に続けるか挟むかして2日くらい休みをとる前提で旅行先を考えていたのだが、いざどこかに旅行しようと言っても具体的に「どこで何をしたいのか?」がはっきりしないから、いつまでたっても決まらない。行き先方面やスタイル、予算、時期などブレ幅が大きすぎるのである。その時にふと見つけたのが、北の国を訪れた時に某航空会社の機内誌にあった「どこかにマイル」というキャンペーンである。通常必要なマイルの半分程度で特典航空券が入手できる。私の残マイルをみるとちょうど妻と二人分あることが分かった。ただこのキャンペーンのタイトル通り、「どこかに」であり、行きたいところに行けるわけではないというオチがある。

「迷ったときは人に委ねる」習慣のある私は「これこそ面白い!」と思い、機内誌を持ち帰って妻に相談してみた。彼女も似たもので、「航空会社が決めた行き先で『どう観光するか考えればよい』というのは面白いじゃん」と二つ返事でこの企画に乗ることになった。詳細はこんな風になっている。まず会員番号でログインし往復の日程と人数を入力すると行先(空港)候補が4つ現れる。この4つの候補でよければそのまま申込み手続きするが、その場で行き先が決まるわけではなく、後日通知されるもので、意図しない場所であっても変更することはできない。4つの候補が気に入らなければ検索し直すことはできるが、1回でやり直す回数には制限がある。申込みができるのは出発日の1ヶ月前の0時から、一番早く予定を考えた申込み日は、制限があることを知らなかった妻があまりに多く検索し過ぎて回数オーバーでパーになってしまった。

すごく人気があるキャンペーンであるらしく翌日になると、前日行き先検索した候補はほとんど出なくなってしまった。出発日をずらして再び回数に注意しながら候補地を見ていくと「秋田・松山・熊本・沖縄」という候補が現れた。「これだったら、どこでもよくない?」出張も入れると私はどれも訪れたことがあるが、妻にとっては秋田・松山は未知の遠方地だ。沖縄は何度もあるが、当たればそれはそれでかなり嬉しい話である。「よーし、これで申し込んでみようぜ」私はマイレージ引き落とし手続きに踏み切った。(さあ、どこが当たるか?)3,4日で行き先が通知されるとあったが、何と翌日に早々とメールが届いていた。「なあ、行き先がもう決まったってよ。熊本だ・・・」うーむ。。。最初は私も妻も、何とも複雑な気分だった。九州というのは一つの大きな条件を満たしているが、知人のイケちゃんや、ハニーさん、しんさんの故郷で、デタラメ4人組で天草や家族でウルトラマンランドなど、何度も旅した地である。しかし我々はすぐに思い直した。逆に考えれば甘辛が幼い時から世話になった地であり、1年前に大地震で大変な被害に合っている。今こそ、恩返しで復興支援に観光するときであろうと。



さて熊本県といっても(その周辺県も入れて)たいそう広い。以前デタラメ4人組で訪れた際、知人のご家族に自家用車で空港から阿蘇山、菊池渓谷、やまなみハイウェイなど案内いただき、雄大な自然を満喫させてもらった。市内観光も熊本城はもちろん、水前寺公園など要所を歩きまわり、さらに天草諸島を最先端の牛深までドライブした。一度は行ったことはあるが妻にとっては初めてなので見せてやりたいところではある。しかし残念ながらシンボルの熊本城は大地震の被災により見学できないし、阿蘇山も噴火と施設の被災にあり、菊池渓谷にも入れない。1月の「星人の日」には何年も続けて訪れた荒尾市のウルトラマンランドはもうないが、以前敷地内に等身大初代ウルトラマン(身長40m)がいた隣接する広大な遊園地グリーンランドはまだ健在である。さてどこに足を運ぼうか?!妻と「るるぶ」を見ながら作戦を練ることになった。彼女は甘辛が生まれて以来、熊本市街地と荒尾のウルトラマンランドしか訪れたことがないから、「熊本の基本」は一緒に行きたいとは思う。

「これ、ちょっと行ってもいいかな」と地図を指さしたのが「高千穂エリア」であるy。そもそも勉強不足で九州のどこにあるかもよく知らずにイメージだけ強かった地である。「天照大神の孫が展開から天下ったという『天孫降臨』の地とされる神々の生まれし里だ。私と息子甘辛が大好きな「花の慶次」の逸話として登場する。天照大神が「天の岩戸」に身を隠した時、自ら扉を開けて出てきたのは「聞こえてくる祭りでうたう庶民の楽しそうな笑い声だった。いつの世でも人の心を溶かすのは笑いなのである」天の岩戸は聖域を感じさせる凛とした雰囲気があるという。とりあえず妻もその気になったらしいので、まずは訪問地1号の決定である。



今年の正月に妻と「沈黙」という映画を見た。「禁断の宗教論議」編で紹介したものである。熊本県には「天草四郎」で有名な天草諸島がある。デタラメ人組の旅にても訪れて、海の景色の豊かな我々にとって馴染みやすいエリアである。デタラメ旅は真っすぐ先端まで行って、美しい海に浸かり美味しい海の幸を堪能しただけだったが、天草諸島には美しい島の他にキリシタンにマツわる史跡が結構あるようだった。ただ妻はいわゆる「霊感」が弱くないようで、先日テレビで放映していた中川翔子さんが「島原の乱」の旧蹟を訪れた番組を思い出して「私はあういう所に行くとやばい」とうので要注意だった。(どうもあの場所は長崎県の原城というところらしいから大丈夫そう)美しい天草列島のドライブと海の幸が魅力だったらしく、ここの方面も一応滞在候補となったのであった。



行ってもいないうちから記事を書いても全然興味が湧かないだろうから申し訳ない。妻は「馬刺しと太平燕(たいぴーえん)、熊本ラーメンを食ってくまモンに会い、温泉に入れればよい」らしい。最終日は熊本市内で先の大地震でどのような被害にあったのか、熊本城他の様子も含めて目に焼き付けておくことにしている。「どこかにマイル」でこの地を指定されたのも、これまでの縁浅からぬところなのだろう。とりあえず阿蘇についても「行けるところを詳しく調べて、ぎりぎりまで行ってみよう」ということにした。こういう機会は中々ないし、これも何かの御縁なので妻には見せてやりたいと思ったのである。高千穂と天草、そして阿蘇、どういうコースになるかは今後だが、いずれまたこのメモリアル旅行の記録を綴ろうと思う。


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2 コメント

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Unknown (小夏)
2017-05-07 21:42:28
わっせわっせ、
GWが終わってしまいそう、滑り込みー☆

もう旅がはじまっていますねww
わたし、こういう時間だ~い好きです!!
このキャンペーン、私もどこかで見たような気がします。忙しい時に新しいことがのみ込めず捨ててしまった情報だったように思います。
師匠にとってはこれがナイスなタイミングだったのですね。こういうのはほんとご縁、人生でそう多くはない楽しいアクシデント!呼ばれているのかもしれません。
熊本の今、気になります。
島原もいいですねー!!

奥様をお連れしたいというお気持ち、
見逃しませんでしたよ グフフ💛^^
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Unknown (磯辺太郎)
2017-05-08 05:56:18
小夏さま

お天気に恵まれたGW、いかがお過ごしでしたか?
プチ旅行ですが、確かに始まっています。昨日も念入りにコースを点検しました。この時間ワクワクしますね。

ほーんと、機内誌で見つけたのですが、残りマイルとぴったりだったので驚きです。何度も訪れた熊本というのも御縁だと思っています。早い復興を祈念して恩返ししたいものです。
いつものことですが、かなり欲張った詰め込み旅になりそうです・・・
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