超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

変身願望、嵐 見参!

2017-03-12 23:15:05 | 昭和
(ちなみにタイトルは「変身忍者・嵐がオリジナルです)
小学校の卒業記念の木彫り引取りであたふたした日の夜は、悪友たちと怪獣酒場&アニソン特撮カラオケの会に行く約束だった。最初の来店から数えると二桁は超えている怪獣酒場だが、3月14日で3周年、今年は私のこよなく愛する「ウルトラしぇぶうぅーーん」怪獣シリーズ50周年にあたるそうで、お馴染みの星人が続々登場するようだ。今回登場するのは「暗殺宇宙人ガッツ星人」である。「カイコのイメージ〜」と可愛いコメントをした人もいたが、とんでもない!セブンの能力を分析して無駄にエネルギーを消耗させておいて、十字架に磔つけてしまった世にも恐ろしい宇宙人である。特に「後編」ではセブン救出のキーを握る女性をガッツ星人が追い回す、という子供が見たら泣き出すに違いないシーンも。。。しかし私もこれまで実物は何度かしか会ったことがない。そのうちの一つが幼い甘辛と行った荒尾のウルトラマンランドである。実はオウムを模していると言われているが、その声はいかにも極悪な宇宙人なのである。

  

「酒場」らしく平日は17時からの開店なのだが、土曜日の開店時間は15時半、日祝に至っては14時という居酒屋らしくもない大人気店である。座席を予約するといつもこのメンバで訪れるときは開店1時間半くらい前に並ぶ。その間は以前であれば昔話に花を咲かせたのだが、回数を重ねてくるとだんだんネタもなくなり、そのうちに手持ち無沙汰から近くのコンビニでちょっと飲み物を買い込み「立ち呑み」するようになった。結構長い行列の中で最初は少し憚っていたのだが、そのうちに慣れてしまい、前回はガンさんが家から山のようにツマミを持参してきたのだった。しかし今回はマニアでは人気絶大と思われるガッツ星人の登場なので、念のため予約を入れておいた。私は生ビールにテキーラのミニびんを落とし込む「ベロンベロンボンバー」、ガンさんは「THE・最強」、コウたんは「バルタンハイボール」で早速怪獣談義を始めた。

  

スペシャルメニューにも「メガトン怪獣スカイドンのタンドリーライスカレーVer.2が登場し、いつものメニューに花を添えた。しばらくすると入り口の方が賑やかになり、大きな頭のガッツ星人登場だ。私は地球防衛軍のTシャツに、セブンのスカジャン&メガネスタイルからどう考えても宿敵である。近寄ってくれた時に「(いつかこの着ぐるみの中に入ってのし歩きたいなー。どこからどうやって着るんだろか?)」密かに周りのチャックや視界をどこから取っているか?重さはどのくらいで歩き回るのにどれくらい大変か、などをじろじろ見定めていた。実は我々の披露宴の2次会(別途日程)で、余興に初代ウルトラマンのスーツを借りたのだが、確か4万5千円だった。相棒となった名も無き緑の怪獣は9000円と大きな差別だったが。私が入ったわけではないが、初代マンに入ってくれた悪友は「世界が変わるよ」とビッショリの汗をかきながら、興奮気味に語ったのだった。

2時間制で入れ替えとなるので、ちょうどこれから「盛り上がり」という時に店を出なければならない。3周年記念で店内はリニューアルされる予定で、誕生月の人だけ(証明要)入れるという「秘密の部屋」も新しくなるということだ。最初は「メトロンとちゃぶ台を挟んで差し向かう」シーン、次は「防衛軍の自室で髪を梳かしていたら背後にペガッサ星人登場」のシーン、前回は「メフィラス星人が宇宙船の中でトオルくんに『地球をあげる』と言ってくれとせまる」シーン、次回のヒントはHPによれば「祝!開放3周年『周年祭』開催!3周年の隠し部屋は長い物には巻かれろ!?」このタイトルとウルトラセブン怪獣50周年という条件を合わせると、恐らく秘密の部屋は「宇宙竜ナース」(「魔の山へ飛べ」)と思われる。うーむ。。。セブンのスーツを着て、ナースに巻き着かれたいものだ。

さて怪獣酒場を後にすると最近はそのままのノリでカラオケに行くことが多い。ウルトラに因んだ特撮や同年代のアニソン、最近では80年代アイドルなどに縛られ暗黙のうちに現代の流行曲などは歌わないことになっている。今回は「あのカラオケ店は無料コスプレがあるから楽しみ〜」などと、やたらに気合の入ったメンバーもあった。まさかウルトラ戦士や怪獣はないだろうが、無料でコスプレとは嫌いじゃないので密かに楽しみにしていたのだ。始めはダーク・ウルトラ会カラオケの練習のつもりだったのだが、ここ数回はこちらがメインになってしまい、だんだんと目新しい曲が尽きてきたところにコスプレである。そろそろ宴も最高潮に向かっているところに、メンバーの一人が持参してきた大きな紙袋から何やら布切れを取り出し、マイクを持って踊る私の身体に装着し始めた。どうやら手作りの衣装らしいのである。「こんなもんまで用意してるのか?!」聞くと息子さんが学芸会で使用する際に作成した男性用らしい。

          

アルプスの少女ハイジの友達クララのような女装にも見えるが一応「雲」をイメージしたものだそうだ。調子に乗って色々とポーズを取ってはみたが、後から見ると「なんだかねえ・・・」のため息が自然に出る。ちらっとだけ見せてもらった息子さん本人が身に着けた写真と比べると、同じ男性なのに引き締まり方に絶望的な差がある。。。実は同様のことを木彫り受取の際に妻に言われた。場合によっては木彫りを出し入れしたり運搬する作業があるかと思って、息子甘辛のちょっと派手目の部活ジャージを着たのだが「甘辛が着るとサマになるけど、あなただとそうなっちゃうのようねえ・・・」何が「そうなっちゃう」のかよく分からぬが確かにどうも締まりが違うような気がした。さらにコウたんと共に本格的な着替えによってエスカレートして行ったが見苦し過ぎてとても他人には見せられない・・・

    

また先日、ベルサイユ宮殿「鏡の回廊での仮想パーティ」というニュース記事を見た。小夏師匠も取り上げられていたが、ドレスコードは正統派バロックスタイルだそうである。やはり人間には普段と違う衣に身を包み巷を練り歩く変身願望のようなものがあるようだ。衣装のお薦めはロシア皇帝の伝統衣装、皇帝・皇后が身に着けたもの、チケットは侯爵/夫人、公爵/夫人、王/王妃コースなどがあるようだ。(何の違いなのかさっぱり分からぬ)豪華絢爛なのは違いないが、あの時代の衣装など女性はそれこそ「着ぐるみ」ではないか。男性の髪型は音楽室のバッハのように「50本のちくわで作ったカール」みたいなのではなく、私がメジナ釣りに行くポイントで障害となる「藻」に近いものがある。どちらにしても下半分はバミューダ(って死語?)にストッキングみたいな姿だしどうもカッコよくは見えない。まだ日本の皇族・貴族の方が落ち着きと格調のようなものを感じるのだ。

私もコスプレ願望みたいなものがあり、何やら色んな衣装を身に着けるのは楽しい。古くは高校時代の仮装として、ピエロ、ばい菌、ギリシャ勇者、そして松本伊代さん、うんと時間を空けてグンマ時代にエジサン、そして最近はハロウィンのお化け・・・合間になぜか女装が多いのだがあまりここでは言わないことにしよう。どれも楽しかったが写真で後から見ると目を覆うような惨状で、サマになったのはウルトラ警備隊くらいのものだ。アニメもいいけど、オリジナルのイメージが強いからやはり「がっかり」することが多いだろう。(ハーロックなどはまさしくそうだった)どんな衣装が一番似合うか、今までは「沖田艦長」だと思っていたが、お金をかけずに確認する方法を思いついた。観光地によくある「顔出しパネル」である。幸い私はその手のイベントによく足を運ぶから、片っ端から「顔出し」することによってイメージをつかんで行こうと思う。

         


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6 コメント

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Unknown (月美)
2017-03-14 19:45:16
返信願望のお話から 最終的には観光地の「顔出しパネル」で様子見をするという展開になるとは ビックリしてしまい、笑いが止まりませんでした。結婚式の二次会の話も素晴らしいです。どんな余興だったのか だいたい想像は尽きますが…(笑)
それにしても 衣装を持ち込みでのカラオケは楽しそうですね。どんどん過激になっていきそうで 若干 心配はしております(笑)幼稚園勤務時代でしたら ありとあらゆる洋物 和物の劇の衣装を 経費削減の為 布ではなくて障子紙を絵の具入りのバケツで染めて、バリバリに乾いたところを裁断して 両面テープで貼り合わせて 作っておりました。子どもサイズとはいえ 35人分の衣装を作るのは並大抵のことではありませんでしたが「ごんぎつね」「鶴の恩返し」「みにくいあひるの子」「不思議の国のアリス」など たった1人で作りましたよ。さすがに「ウルトラマン」系はムリですけどね。
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Unknown (磯辺太郎)
2017-03-14 21:57:09
月美さま

ぎゃーはっはっは。「返信」っていきなりメールのやり取りでもやりたいのでしょうかー?実は観光地に行くたびに顔出しパネルに行きたくてうずうずしていたのですが、最後の一線を越えられないでいました。「似合う衣装を探す」という名目ができましたから、これから容赦しませんよ(笑)
二次会では親しい友が色んな余興をやってくれました。確か当人はアラブの貴族か何かの衣装だったかな。
衣装持ち込みのカラオケには魂消ました。無料コスプレとは聞いていたのですが、持参するとは恐るべき友人です。嫌いじゃないので、過激になっていくかも・・・(ただしここではご紹介できないレベルかな)
なるほど、つきみせんせいは和洋モノ、劇の衣装なら万能だったのですね。35人分とはすごい!誰かが「いいこ、いいこ」してくれましたか?園児の楽しそうな顔を見れば、作り甲斐があるってもんですね。
そうそう、高校の体育祭では夏休みに集まって、不要なシーツを大量に持ち込み、ドラム缶で「染物」をしました。それを切り裂いて衣装パートが色々作って行くんです。実家に帰って残ってないか探してみようかな。
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Unknown (月美)
2017-03-14 22:54:14
あちゃー!やってしまったぁ〜。メールがどうとかって何の事やら 暫くはわからないくらい 全く誤字に気が付きませんでしたぁ〜。すぐ返信して欲しかったのでしょうかねぇ…とほほ。
楽しそうな結婚式の二次会でしたね。そのまま春の市民祭りの野外ステージ やれそうですね。また 高校の体育祭の衣装は ドラム缶でシーツを染めた…というのもスゴイですね。いっそのこと 人間ごと ドラム缶に浸かって 赤ならスパイダーマン、青ならアラジン、緑ならデビルマン とかいかがでしょう。
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Unknown (磯辺太郎)
2017-03-15 06:12:05
月美さま

ははは。ボクなんかもよくあるんですよ。中には自分で削除して編集できるサイトもあるようですが、ここは無料の手抜きサイトなのでご了承ください(笑)。
一次会会場の人数に限りがあったので、二次会は別の日に「裏切者」呼ばわりした友人の努めるホールで開いたんです。いや野外ステージばりに色々させてくれました。
体育祭に仮装演技というのがあって、結構趣向を凝らした衣装を手作りするんですが・・・
それにしても月美せんせいも時に大胆な発想されますね。ドラム缶に浸かり・・・まるで石川五右衛門です。
ちなみに不思議に思うのですが、ごんぎつね、鶴の恩返しの衣装っておじいさん、おばあさん、主役」の他にどんなヤツがああったんでしょうかね。「機織り器」役なんてあり?
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Unknown (月美)
2017-03-15 10:09:31
どの劇でも そうですが、場面ごとに例えば いたずらする時の「ごん」は1人、最後に撃たれて倒れる「ごん」は1人、など細かい場面ごとに 役を分けると、最後にフィナーレで全員が幕裏から出てきて歌う時には、ずらっと ごんが10人も並ぶわけです。兵十10人 兵十の母 2人 ナレーター兼村の女の人3人 村の男の人3人 あとは台本 脚色 監督を全部 担任1人でこなす関係で、勝手にごんのお母さんや 仲間のキツネなど 役を作ってしまいます(笑)当時 子役にでもなれそうな名演技をする子をラストの兵十に持ってきて、死んでしまうごんを抱き抱えながら「できるだけ沢山息を吸い込んで 今まででイッチバンとにかく長く 大きな声で『ごーーーーん!』と叫んでね」と指導したところ、見事な演技をしてくれて観に来ていた多くの保護者を泣かせていましたよ。そんな感じで どの子も喜んで劇に取り組めるよう、またクレームがくるといけないので 鶴の恩返しでは「機織り機の役」など到底 作れませーん(笑)
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Unknown (磯辺太郎)
2017-03-15 16:05:10
月美さま
なるほど、場面ごとに同じ登場者でも演じる人を変えるんですね。撃たれて倒れるごんは可哀想ですねえ。最後にごんがずりと並ぶシーンは圧巻でしょう。その他の配役もダイナミックですが、台本、脚本、監督を全部こなす、つきみ先生はやっぱりすごいです!
名子役が兵十で、最後に「ごーーーん」うーむ、思い浮かべただけでもうるうる来ますね。準備も楽しそうな段取りですが、どの子も喜んでまた親からクレームが来ないように、成功するのは想像を絶する苦労があったでしょう。幼い息子が同じような劇を演じた際の先生の苦労がよく分かりました。舞台の上で始めから終わりまでずーーーっと泣いてる子がいましたし。ちなみに磯辺太郎プロデュースの「ごんぎつねウルトラ編」を考えてみましたか、また今度。。。
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