超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

天文現象

2009-07-24 19:41:38 | 出来事
7月22日は日本中が空を見上げた。日本では46年ぶりの皆既日食があったからである。
すると私が生まれる少し前にこの現象があったことになる。
実はこのサイトをご覧になっている多くの人がそう思っていたらしく、当日の新宿のオフィスで顔を合わせると。。。

「あれれ?日食見に行ったんじゃないいんですかあ?」

と怪訝な顔をされた。
そう。「今年はこれまでやったことのないことにトライする」と言うマニュフェスト(別に約束してもしょうがないが。。。)を掲げ、1月にはこの日食があることをつきとめたのだ。
この一大イベントを発見したのは私だが、ツアーを調べてくれたのは全部妻だ。

トカラ列島という普段あまり聞かないところが本場だそうだが、観光地として開けていないので人数を制限する上に公民館やテントで無理やり過ごすそうだ。
料金は約40万円。。。息子甘辛も当然行きたがるから、二人で行ったら80万・・・
豪華客船で停泊し観測するツアーも20万円以上。。。
屋久島ツアーや上海ツアーもあったが、15、6万円する。

家族3人で行くと、通常の夏休み旅行の予算の3倍以上になってしまう。
そのうちに妻が小笠原丸という客船が小笠原諸島へ定期的に行く便を日食観測コースを通っていくツアーを見つけた。
値段は8万円。何とか3人でも行けそうだ。(来年の旅行はなしだな・・・)

でも抽選ということで、申し込み開始時間に早速電話をかけたが、そのとき250名中149番だったそうだ。3月まで受付けていたようだが、やはりはずれちゃった。
次々と満席になっていく高額のツアーを見ながら1ヶ月ほど悩み続けた。
息子甘辛は7月末に神奈川県選抜サッカー大会があるため行けないことが発覚。

単身で乗り込むこととなると、息子と違いここ一番で勝負弱い自分に自信がなくなる。
問題は天気だ。数十万も支払って悪天候のため何も見えないではシャレにならぬ。
私も相当な晴れ男なのだが、息子ほどミラクルでもない。それを心配して直前に思い悩むのも煩わしい。

部分日食なら中学のときちゃーんと見たからな。
ちょうどその時間だけ那覇に向かうフライトを利用し「雲の上から」という作戦も考えたし、妻は上海に一人で行ってきてもよいと言ってくれたがどうも気がすすまなくなってしまった。
結局長野五輪ジャンプ団体原田選手の一本目のように急速に失速し、休暇をとっての観察どころか日食サングラスさえ手に入れぬやる気のなさ。。。

天気が悪そうだと聞いて、残念なのとホッとしたのと正直半々だった。
22日は朝からすごい雨でとても無理だと思った。息子の選抜練習も早々に中止連絡がきたし。。。
客船で移動し列島で観測予定だったズームインの辛抱治郎さんは悪天候のため入港できず漂流中。。。

こりゃー無理だな。新宿のオフィスビルからどこに太陽があるかもわからないどんより天気を見上げて珍しく仕事に打ち込んだ。
ちょうと打ち合わせ中に携帯(ゼットンの声)がなり、息子からメールがきた。

「外にご注目!皆既日食だよ!今20%くらい」

あいつ、夢でも見てんのか?どう考えても何もみえんぞ。。。
しかし後からみたら、東京でもホーントに見えたらしい。何万人もの人が期待し望んだのだ。人間の思念パワーで一瞬晴らしたように思える。
NHKの硫黄島中継はきれいだったが、悪石島や辛抱治郎さんは残念ながらダメだったらしい。

しかし、レポートを見ていて驚いたのは皆既時間中はホントに真っ暗になったこと。
辛抱さんは「1%と0%の違い」と感動していたが、これだけでも十分な体験だと思う。
来年はイースター島だって?これまたハードル高そうだが、国内じゃないだけに割りきれるものがあるし・・・一応トライは考えておこう。

考えてみたら日本では46年ぶりというが、世界各地にしたら結構な回数起きてんじゃないか?
ハレー彗星は76年ごとでちょっとしか見られなかったが、天文ショーってそれだけ見たら●●年に1回という壮大なやつばかりな割りに、数にすると結構あるものだ。
意外と星空少年だった私は皆既月食は何度も観測したし、火星の大接近も観測したし、ヘールボップ彗星だって200mmレンズで撮影したぞ。
100年に1回のショーが年10回あれば、毎月何かしらに当たれるじゃん。。。

小学生時代にこずかいを貯めて買った10cm反射望遠鏡がまだ我が家にあるし、この辺って海辺では夜でも明るいから星空観測には向かないが、久し振りに出動してみるか。
ははは。実は望遠鏡で見て最も面白いのは文句なく月、次は土星のリングと木星の縞模様にガリレオ衛星、赤い火星に満ちかける金星くらいであまりパターンないのよね。
近いうちならお盆前の「ペルセウス座流星群」。

暗いところでシャッターを「バルブ」(今のデジイチにあるかは知らない)にして開けっぱなしにしておくときれいなカラー写真が撮れるはず。
55mmレンズくらいのカメラを天体望遠鏡の赤道儀にセットして、星を追尾すると20分程度で暗いところなら見事な天の川も写せる。
山の上とか空気のきれいな暗いところがよい。流星群も何個か入るから皆様お試しあれ。


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2 コメント

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Unknown (小夏)
2009-07-26 22:34:49
師匠っ!そうですそうです、最期じゃないのだものエリカ様のようにー!!
わわ、↑ワイドショー見すぎです(笑)

日食のフリにノーリアクションだったですね~
あの眼鏡より、NHK中継のように天が真っ暗なのを体験してみたいものです

らいだー きーーーっく!の奥にある銀メダルや床のバンダナのウルトラ柄などなど、
磯ベックスマニアにはたまらないものがー
白い丸のはウルトラマンの頭のようですね

そうそう、バルブ~
名古屋のtoni兄さまのところで見ていますよ~
http://rigatoni.exblog.jp/11300100/
最近素晴らしいレンズをお迎えの模様でアマじゃないみたいですー!
知り合ったのは単身赴任ご飯ブログだったのですよ~
私自身使ったのは過去に2回だけです!
なので先日の花火でどれに合わせるのかわからなくなりましたー(汗)
お星様、、、考えたこともなかったけど、広々した高原などで見てみた~い

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Unknown (磯辺太郎)
2009-07-27 07:39:56
小夏さま

最初はやる気十分だったんですけどねえ。
日本中がツアーだサングラスだと騒ぎになってTVでも毎日取り上げるようになって。。。
肝心な大一番で弱い私はつい引いてしまいました。
やっぱり日食はイースター島ですよ

あわわ。。。やべえ片付け知らずの子供コーナーの惨劇が入っちゃった。。。
デジタルで撮ったことないけど、一眼レフを星空に向けるとかーんたん美しい星空の写真が撮れますよ。
暗いところなら置きっぱなしでOK
ホントは冬が澄んでいてきれいです。

さーて今週末の茅ヶ崎花火大会、撮影頑張るぞー。
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