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あなたの世界もそう、この世は「見る目」でできている

2018-07-14 17:28:26 | はとはあと最新情報
あなたの世界もそう、この世は「見る目」でできている

見た目とは、生理的にいつものように目を開けば見える像である。その像の知覚とともに、実際の視覚像を印象の構成づける神経機能により、見えてしまう印象を司る感情象があるという。それを知ったのは過日読んだ新刊書、「日本人の健康常識」の著者・奥田昌子先生によれば、この象、実は思ったよりもはかなり大きく、人間が保有する知覚像の大半を占めるという。よほど人間の判断がテキパキしていないと、大半の像が拗ねて暴れ出すと手がつけられず、大変なことになりかねない。人間はこの像を手なずけるために苦労が絶えないというのだ。

ひとつひとつが見えるのではなく、視野の空間として目をやる方に見えているが、特に意識した対象が見たもの、見えたものとして処理される。特に意識されなかった像は記憶にも印象として残らず、まるで映画のようにさって行ってしまう。ところが意識して記憶した像やストーリーは人の脳裏に残り、記憶の後から辿ることができる。記憶には、短期記憶と長期記憶があるそうで、記憶してもあまり意味のない像は、約1週間程度で忘却してしまうと言われているが、長期記憶は、子供の頃などの思い出しかり、それぞれが体験として知っている。

他の動物はどうなのかは知らないが、人間は見ることで体験し学習して、より高度な知的判断ができるようになる。恐らく単に見えるだけではないだろうが、外界からの、ある種の刺激を捉え、その時の印象の特徴を記憶して行くことで、それらの違いや関係、仕組みを知ることとなり、他の知覚や感覚も動員しながらいっそう大きな世界を記憶していくが、同じものを見ても、違うものを見ることができる。というより興味をもって見てしまう。光のあたり具合や同時に聞こえていた音響、鳥の声、滝の音、林の騒めき。記憶はさらに新たになる。

自然界の印象や感覚もあるが、早くから人が記号化してきた概念もある。言葉や文章ばかりでなく、世界は、人間のあらゆる認識世界をイメージ化したアート、実用のなかに折り込んだ無数の文化や環境とともにある。これらすべては、人の目をとおして培われた遺産であり、人に学び成長することを教えている。私たちは、もっともっと「見ること」に真剣であるべきである。もっと前のめりでいいから、周囲を「見抜くこと」に生きるべきだ。折角与えられた「見える」という能力を使って進むべきなのだ。あらゆる成果は、「見ること」の中にある。

見ることは、「感じること」である。と同時に「分析すること」でもある。「見分ける」という言い方もある。違いを自認して理解することができ、次の段階を見定め補足を発見する。雲行きに明日の様相を知ると同時に、相棒の様子・表情に変化を感じる生き方がある。「見ること」「感じること」ことの中にこそ学びがある。ゆえに「自らを見せること」、見てもらう部分。とりわけ自身・自社・自院における「組織の表情」に当たる印象は重要である。理念を掲げてはいるが、感覚的に全く連動していない事例にであう。学びがないのはもちろん継続していく意志薄弱なことを伝えている。mitameya


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