病院広報(はとはあと)評価支援情報

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やればできる健康へのイメージ投与

2019-06-01 12:47:55 | はとはあと最新情報
やればできる健康へのイメージ投与

身体の健康とは目に見えない実感である。目に見えるがごとき現実が、いっとき意識されて身体のアウトラインを実感している。かといってどこからどこまでが身体で、どの辺りが神経に当たるのか、他者だけでなく自らにも完全な説明など難しい。あくまでもイメージの世界。医者の診察においても、ほとんどがイメージの自覚か印象のやり取りに過ぎない。その場その時に特有の実感が記憶され、より確かな感覚として受信される。遥か遠くに汽笛が聞こえてきたように、耳をすまして遠くを聞くが如しである。

イメージは常に変幻自在に変化する。昨日の痛みも今日は違っている。痛みだけでなく、部分の違和感、硬直感もその場その時で少しずつ違う。同じメニュー・食材の食事であっても、すべてその味は違う。微妙な変化がその場の景色を変えていく。しかし、このように目で見える物理的現実が変化してのことばかりではない。変化の想定、思惑がイメージを創出していくということもある。現実より先回りをして“イメージ部屋”を用意してしまうのである。人間の脳裏にとって、その方が優しいのかもしれない。

痛くもないのに「痛い」と自身が感じれば「痛い」のである。いえ「痛い自分でありたい」と自覚すれば「痛い」のである。「痛い」の単語は、確かに脳からの危険信号に違いないが、「見た目に痛い」のは想定であり、イメージでもある。「危険な場所には近づかない」は常識になっている。このことが誰にでも理解されてしまうと当たり前になる。関心が薄れて認識しなくなる。大切なことは、言葉の羅列ではなく、感覚やイメージの違いを記憶していくよう配慮することである。つまり「見た目」「非言語」によるコミュニケーションである。

人の一生、何事も経験と感であるという。感覚を磨くことで人間という生き物になれる。「人間に代わってAIが…」というのは、課題があっても人は要らなくなる・その場に居なくなるということである。経験と感の中身を愛でる動きや奔放なイメージがあってほしい。鳥取大学医学部付属病院の新しい広報誌のネーミングは「カニジル」である。格好良さより地元の愛語を選んだ。身体の芯まで温めるイメージの食感がタイトルとなった。しかも大学医学部の着想である。やればできる、イメージによる健康戦略である。mitameya190601

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6月29日(土)午後1時30分〜5時30分:
横浜みなとみらい クイーンズタワー5階 日揮(株)会議室
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