病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

「はとはあと」評価の活用法<無料>講座ご案内

2015-01-31 16:48:54 | はとはあと最新情報

当NPO法人が、開発参加医療機関とともに開発してきた「はとはあと」評価は、現在、β版の50施設の結果集計を進めるとともに、正規版の受付をはじめているところです。折しも医療・介護の使節では、今後の方向として地域包括ケアシステムが示され、それぞれの機能が主体的に地域医療の参画し、独自の特性と情報の発信をする時代となりました。いよいよ「はとはあと」評価をベースにした本格的な病院広報に期待が集まっています。
そこで「はとはあと」が担う経営や広報戦略の要点と活用法について概観し、ネットワークにも役立てるための講座を企画いたしました。すでにβ版で認定済の施設はもちろん、これから正式版で始める施設にとって有益な内容となります。お早めにお申し込みください。

日 時 2月22日(土)午後1時30分~午後3時30分
会 場 日本HIS研究センター事務局内 HIS交流スペース
 京都市下京区烏丸通松原上ル 井筒因幡堂町ビル5階(地下鉄烏丸線出口5から徒歩5分)
●講 師 代表理事 石田章一ほか病院広報指導員の参加があります。
●受講料 HIS会員の参加は<無料>
※参加多数の場合は、会場が変更になる場合があります。

●内 容
① 病院広報の基本(フォローアップ)
② 「はとはあと」評価の目的と構造
③ 評価カテゴリーと設問
④ 受審の申込から認定まで
⑤ ディスカッションと質疑応答

●受講申込書または詳細は、http://www.j-his.jpにあります。

創発30年、ご支援に感謝します

2015-01-21 12:02:25 | はとはあと最新情報



私どもの「HIS創発30年記念交歓会&研修会」に多数ご参加いただき、誠にありがとうございました。

タイトルに使わせていただきました「創発」という言葉ですが、辞書によりますと、この創発とは「上位にない機能が、下位のレベルが機能することで発現すること」とあります。HISにとってまさに上位になく全体の秩序が規定されるなら、医療にも必要な発想ではないかと想い感覚的に活用使ってみました。現代は、下位概念に生まれるべくして発せられる要素(働き、ユニークネス、 生命という人間臭い働き)が、今ひとつ元気がない“進んだ”時代のように思いますが、いかがでしょうか。

 もともとのHISを創発した仲間と立ち上げた会社は、大阪で企業相手のマニュアル編集をしていました。昼ご飯の食堂でよく出合うコンサル会社の支援で、病院に医薬品を届ける流通業の営業サボートとして、得意先である医療機関の広告規制に対応して欲しいというテーマをいただき、各地に出かけはじめたのが始まりでした。札幌、秋田、仙台、東京、名古屋、福岡、熊本、長崎、鹿児島・・・と。
 当時は現在よりはるかに厳しい広告規制(雰囲気)が敷かれていました。今でもそうですが、情報とか報道の無頓着な日本人相手ではやり放題、煙の中のようでした。

 それが計らずも1984年(山下・斎藤の時代)、なんと朝日新聞のコラム「ことば」にHISが紹介されました。それが以外な広告効果となり、病院界でHISを知っていただくきっかけとなったのです。HISは、もともとはCI戦略を原型にしていました。1986年になると日本医療企画から「病院のためのイメージUP実践マニュアル」を出していただきました。デザインにともなう造形やシルエットが見た目でアイデンティティを統合することができるので、成功すれば生産性が上がるし、海外にも伝わるから、病院経営の世界も任せてほしい、という勢いがありました。

 はじめは門前の小僧でしたが、次第に本格的な関心に深まって行きました。CIは、認識を深める機能はすぐれているのですが、経営目的においてどう生かすかが大切です。企業戦略において、大量生産・大量販売はいまでも成長の原則です。しかし医療というサービス商品では、その原理は真逆です。なんで!といわれる企業経営者やコンサルの先生がいっぱいいます。でも病院の使命は世界制覇にあるのではなく、目の前の患者さん、地域社会に奉仕すること、つまり「自らの足下を見る」、「シューズの紐を締める」という一瞬の質が信頼を引き寄せ、経営を飛躍させると訴えてきました。

 つまり医療は「広告効果より利用者一人ひとりに声かけるコミュニケーション効果」や「見た目が大切」であり、立地する地域や人々とのキャッチボールが欠かせないということです。病院では優れたロゴよりも壊れたままの窓や緩んだ靴ヒモが、信頼に大きな影響与えるのです。それををHIS(あなた・わたし・みんな)という3つの言葉に託して堤案に変えていきました。「バラバラにまとまれ!」東本願寺の前に書いてあります。

 そうした創発の日々はあっという間の30年でした。要望されて出かけていった医療機関は、もうすぐ400になろうとしています。多くは、この場に最も求められる在り方とはなにか、その一点を探す企画やデザインでした。経営に生産性は欠かせない視点ですが、定性的な評価を如何に「生きる人間が登場する物語り」として構成することができるかが、いま広報に問われています。「ベッドの数だけ物語はある」。松本・相澤病院にいた柴田さんは、広報の仕事の印象をこのように言い放ちました。

「広報で何をするのか、自らの理念やビジョンを尺度に、今いる社会と対話しつつ、存在感を高め、組織の信頼に磨きをかける闘い」なんて書いてみましたが、これでは、まだまだ上位概念でしかありません。生き物の声としてでてくる物語、それがHISが創発するものです。でなければ、病院の言い分は届かないと思います。メッセージもなにもない病院が生き残れるはずがありません。もったいない話です。医療現場の心の叫びが届かないのです。なんとしても、想いを社会にとどけなければなりません。皆さん、がんばりましょう。(この挨拶のほとんどは交歓会で配布したものです)

NPO法人日本HIS研究センター
代表理事 石田 章一



「はとはあと評価」いよいよ正規版へ

2015-01-07 18:33:49 | はとはあと最新情報
病院広報の「積極性」を評価し、他の施設との差を確認する「はとはあと評価<正規版>の受付が
ようやく昨年12月受審受付の準備が整い、本格的に申込受付を開始いたしました。
検討会での医療施設の意見を受けてのさまざまな改善に加え、諸般の事情も重なり、1年以上遅れましたが、
各設問ごとの平均値による改良など、いっそう進化しました。

◉正規版で何がかわるか
第一ステージとしての全体の評価の仕組みの大枠は変わることはありません。
たとえば評価も5カテゴリーもそのまま移行しますが、
その下位の各設問は、よりわかりやすく答えやすい表現や工夫に配慮しました。
また、説明会や説明資料にも力を入れていきます。申込から審査、評価の流れもムダのない様式を取り入れます。

◉開発参加施設への特典
HIS会員でβ版開発に申込いただいた施設が、正規版への切換え受審を行う場合、
今年3月末までの<正規版>申込みに限りましては、
β版の認証期限と関係なく、切換え1回目にかぎり一切を「無料」で評価を返すこととさせていただきます。
ぜひ、この機会をご利用ください。

◉その他、ご要望がありましたら、何なりとお申し出ください。
「はとはあと評価」第一ステージ情報は、新しくまとめていますが、
当ブログでも、病院広報の情報として様々な視点から送ってきます。

日本HIS研究センター

HIS創発30年記念講演の詳細

2015-01-03 17:05:40 | はとはあと最新情報
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年もご案内いたしましたが、
その後次第に詳細が固まってきましたので、改めてご案内いたします。
これからの病院広報にとって、とても大事な内容となっています。

HIS創発30周年記念講演・交歓会のご案内

■記念講演:1 15:00~16:00
「 たった半年で、広報が生まれ変わる 」
~新しい時代のコーポレート・ビジュアル・コミュニケーション~
   株式会社クロスメディア・コミュニケーションズ代表取締役 雨宮和弘先生

紙媒体中心であった病院広報も、ホームページやスマホを中心としたネットでの情報発信に力点が変化しています。ところが、病院サイトは、受け手の立場に立つことなく、「文字ばかり」「専門用語ばかり」そして、ビジュアルがなにひとつないサイトがいまだに散見されます。
そこで、企業広報の世界で画像・映像の効果的な活用を提唱し、実践している講師を招き、私たち医療界の広報担当者に驚きと発見をもたらす講演をいただきます。
(1)企業におけるビジュアル(画像・映像)活用の歴史
  日本社会:識字力が高いゆえの文字中心のコミュニケーション
  海外社会:多民族、多国籍対応ゆえのビジュアル活用発達
(2)ネット時代のコミュニケーションの変化(Web)
(3)ネット時代のコミュニケーションの変化(ソーシャル)
(4)まとめ

■記念講演:2 16:10~17:10
新しい医療にとっての「あるべき広報」を考える
  龍谷大学社会学部准教授 築地達郎先生

「病院にも広報が必要」という考え方が定着してずいぶん経ちます。しかし、どんどん変化する社会状況の中、どのような考えに基づいて広報活動をしていけばいいのかどうもはっきりしないのが実情でしょう。現場での悩みは尽きないのではないでしょうか。 そこで本講演では、「1.17」から「3.11」を経て大きく変容しつつある現代社会の「一歩先」を見つめ直し、新しい医療にとっての「あるべき広報」を考えます。
(1) そもそも広報とはどういうコミュニケーション活動なのか?
(2) なぜ広報は社会的に重視されるようになってきたのか?
(3) 社会がサービス化するとはどういうことか?
(4) 質の高いサービスをささえるための「あるべき広報」とは?

・会場:ホテルブライトンシティ京都山科(JR山科駅前)
・日時:1月17日(土) 受付13:30~ 入場14:00~ 講演15:00~ 交歓会15:30~
・主催:日本HIS研究センター(NPO)
・お問い合わせ・申込は Tel.075-353-1801 Fax.075-353-1733/ mail:info-his@j-his.jp
・参加費:翌日1月18日(日)病院広報研修を含めて10,000円(一般)/HIS会員割引あり
・申込書・詳しい資料:http://www.j-his.jp/