病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

第8回定時社員総会を開催

2012-05-31 15:18:59 | はとはあと最新情報

5月30日午後、京都駅に近い、キャンパスプラザにおいて、

NPO法人日本HIS研究センターの定時社員総会が開催され、

札幌や熊本などの遠隔地の理事やメンバーなどが集まり、

「はとはあと」評価の状況報告や今後の事業展開などの検討を行いました。

なかでも、先頃、NHKの「さきどり」でも紹介された

京都創造基金による「指定事業寄付プログラム」の採択を

当法人が受けたことでの今後の期待が語られていました。

また、開催にさきがけて、石田代表を講師にした

「わかりやすい説明の原則」と題した講座がもたれ、

病院にこそ、説明の技能が必要である、正しい情報理解が必要であることなど、

今年度から病院広報を担当した人など約20名が受講しました。


「文字」を大きくするということ

2012-05-27 19:20:13 | はとはあと最新情報

高齢者や視覚弱者には、接する文字は大きい方が読みやすいことは確かでしょう。

資料棚を整理していたら、1994年ごろのものと思える、細長い「天声人語」の切り抜きが出てきました。最近の大きな文字を見慣れたせいか、紙が赤茶けていることもあって、えっと思えるほどの字面です。

そこで、昨日の朝日新聞の朝刊の同欄も切り抜いて並べてみました、その差は歴然としました。こんな細かな文字、変化のない記事を追っていたことに驚きました。

因みに、スペースと字数を測り比較ししてみると、

文字数は、現在のものは、1行18字で35行、全630字。スペースはヨコ185ミリ×タテ60ミリに対して、以前のものは、1行12字で62行、全744字。スペースはヨコ300ミリ×タテ35ミリでした。つまり読むべき文字サイズは大きくなり、字数は減っていますので、機械的にはその分大きくなり、読むための苦労も減っていることになります。

しかし、このために情報量が少なくなり、質が落ちる心配がないでもありません。少なくても、そのようなことがないような工夫や配慮が欠かせなくなります。字数合わせという点では、同じことという見方もできるでしょうが、それは言わないことにします。

最近、病院の広報誌でも、ユニバーサル・デザインの導入で、文字を大きくするところがでています。もともと、少ない頁数でこれをやると、見た印象からは、大変薄っぺらな感じを与えますから、難しいものです。同じ頁数でも、あれも言いたい、これも言いたいと多様な利用者に応えようとする姿勢をみせるため、意図的に情報のぎっしり感で勝負というのも、考え方のひとつでしょう。

事務局

 

 

 

 

 


経営者を“育てる”間違い

2012-05-19 14:21:01 | はとはあと最新情報

兎角、「経営」というものも、広報と同様に誤解を生みやすいようです。

やってみないと判らないし、運不運もかなりのものです。

僅かな講義や書籍の知識なんかでは、どうにもならない代物です。

病院経営においてプロの経営者の登場が切望されているからか、

経営者を育てようという試みがあったり、経営塾なる高額な会も花盛りです。

私も、さるコンサルタントから誘われて行ってみたことがあります。

その雰囲気に、驚きとも異様とも言い難い印象をもちました。

熱気で溢れかえっているのですが、型どおりが称賛されていました。

これは新興宗教とも軍隊ともいえそうな雰囲気がありました。

その後も執拗に誘われましたが、どうしても参加する気にはなれません。

そんなところで経営者が“育つ”のでしょうか、疑問です。

 

20歳のころでした、私は経営の神様、松下幸之助さんの後について、

工場見学のお客の案内をした時のことです。

「キミはそこにゴミが落ちていることに気がついているか?」と聞かれました。

松下さんだけでも緊張しているのに、高名な方々に囲まれた若い私が、

廊下の片隅に小さな黒いゴミに気がつくはずもありません。

もうよく覚えていませんが、不思議なことにその言葉に「叱り」の響きがなく、

どちらかいえば、芯に優しさを感じました。

仕事とは小手先ではなく全身でするもの、全身で聞き全身で見るものとの理解につながっていきました。

それが「社会から生かされること」であり仕事であると知った貴重な思い出になっています。

 

その松下さんのことが先日の新聞に載っていました。

昭和55年4月2日、松下政経塾の1期生に向かっての講話で松下さんは、

人間を(まるごと)認識しようと訴えたそうです。

同じころ、神戸大経営学気鋭の教授・三品和広さんは、産経新聞の取材に答えて

「経営者を育てるという発想がダメ」といい、

「教えられないと気がつかない人に教えてもムダ」と話したそうです。

松下や本田は、誰かから経営者として育てられたでしょうか、いえそんなことはありません。

志を高く、自らの夢と情熱をもち、常に目の前の人間理解の基に行動したはずです。

最近流行の、赤子でも育てるように、何でも誉めてその気にさせる

場当たり的な人使いとは全くちがうのです。

ヒントはゴミだけではありません、取るに足らない小さなこと、足下に、

経営力や生命(神)は宿っているのだということです。

育てるのにマニュアル発想もダメだと思います。

「徹底的に任せること(権限委譲)」が本来の松下の流儀です。

育てるなら、それしかありません。

しかし、任されるよりも、任すことの苦労には計り知れないものがあること、

その英断・覚悟にも大変なものがありますから、ま、順送りですね。

この話、失敗が許せない医療の場では少し乱暴な発想であるでしょう。

しかし。「人間理解」は自らの“うりもの”のはずです。お手の物ではなかったのでしょうか。

医療経営・・・

「はとはあと」のやり取りの中で、ともに考えていきたいですね。

 

 

 


(無料講座)わかりやすい説明の原則とは

2012-05-14 16:30:34 | はとはあと最新情報

情報時代、これで医療に差がつく!

 コトを「伝える」とは、その意図なり概念を、「受け取った」という実感と納得を相手側に生み出し、そして「見届けること」です。そのためには、その情報のあり方として「わかりやすい」「理解できる」という基本条件を満たしていることが求められます。ところが、この「わかりやすい」は、医療を紐解くのと同じくらい難しい面があります。 

  その理由のひとつは、感覚的なテクニックと勘違いしてしまうことです。何層にも表現を重ねてしまうと見えるものも見えなくなります。それがストレスとなって受け手を苦しめます。表現に配慮することは大切ですが、もう少し本質的な「伝えるべき相手」の研究があってもいいと考えます。つまり、それは「メッセージを受け取る人間」の本性から想いを馳せてみる。真っ白になって相手の感覚を考えてみることも必要です。

 医療の場での「説明」は、患者さんの納得とともにチーム医療や連携、組織活動のすべてに欠かせないポイントであり、社会的な成り立ちやコミュニケーションなど、さまざまな対話の中で医療の成果をも左右していくエッセンスといえます。

 この講座では、医療プロセスの大半を占める「セツメイ」について考え、わかりやすく説明するための価値や原則とはどんなことかを考えます。病院広報の基本についても少し話すつもりです。病院で広報を担当する方はもちろん、それぞれの専門職のみなさまにもご参加いただけると幸いです。

●日 時       2012年5月30日(水)13:30~16:00

●会 場       キャンパスプラザ京都(JR京都駅・中央口より西へ徒歩2分)

●対 象       広報担当者、医療・福祉を担うすべての方々

●受講料      無 料(ただし5月25日までに事前登録の方)

●講 師       石田 章一

         NPO法人日本HIS研究センター代表理事 (ヘルスケア・プランニング・ディレクター)

詳しくは、http://www.j-his.jp/


「はとはあと」事業指定助成プログラム選考にパス

2012-05-14 14:59:28 | はとはあと最新情報

公益財団法人京都地域創造基金がおこなう

「事業指定助成プログラム」指定にチャレンジの申請をしていたところ、

ヒアリングなど3度の訪問サーベイを通して、

「はとはあと」評価は、市民生活に有益な事業であり、

寄付にふさわしい市民のための事業であることが認められ、

このたび選考の連絡を受けました。

同事業は、寄付者が期待をかける非営利事業に寄付をすれば、

税金が40%限度に優遇される制度で、個人も法人も可能。

目標額は150万円(1年)で、今回の寄付の使途は「はとはあと」評価に限られます。

ぜひ、みなさまの参画をご検討ください。

 

京都地域創造基金の詳細は、

http://www.plus-social.com/