いよいよ大事に育ててきた病院の広報誌やホームページのデザインレースが始まります。夢ややりたい企画があっても、掛けられる人手や時間も限られる病院広報の要に担当者はどれだけ大変か。しかし、それを見事にカイカクするには、組織を納得させるだけの価値を証明しなくてはなりません。その機会の一つが、病院広報事例全体の質を競うBHI賞(Best Healthcare Information)ともに行うデザイン・コンペティションで、今年20回を迎える毎年の「全国病院広報事例研究会」の兄弟イベントとして、2年に1回開催してきたのが、BHIデザイン賞です。
今年からは、当然のことながら、BHデザイン賞の中に、ウェブサイト部門を設けようということになり、様々なアイデアや意見がでてきているところです。
意見といえば、もっとも悩ましいのが、審査員と審査基準です。デザインはいわゆるモノヅクリですから、そこにはさまざまな視点や価値観が往来し運営者を悩ませます。理論で主張する人もいれば、感覚でものいう人もいて一旦主張が高まりを見せると決着はつかないこともあるので、なるべく評価を点数で決めることが大事になります。
あらかじめ審査項目をきめておき、それぞれが、その基準に対してどの程度の評価になるのか、尺度を当て数値化するわけです、
しかし、こんなことは完全な理論にはなりませんから、大まかな価値観について共有してくおく過程が大事になります。
とくにBHIデザイン賞の場合は、プロの腕を競うというのではなく、医療や介護の第一線で仕事をされみ皆さんが、自分たちが発想し創り上げたデザインであることを中心に考えないといけない。決してレベルだけでなく、そうした背景を考えつつ審査していくことが重要でなければならないと思うのです。
いい作品とは、そういった審査員の目と意識に反応してくるものだと思っています。ぜひ、楽しく心地よいデザインが生まれることを期待しています。
詳しくは、http://www.j-his.jp/をご覧ください。