病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

かわむら こども クリニックが、内閣府の功労賞

2011-11-24 13:38:07 | はとはあと最新情報

第1回のBHI事例発表で広報企画大賞を受賞された、仙台のかわむら こども クリニック(川村和久院長)が、

内閣府が行う「平成23年子ども若者・子育て支援功労賞」を受賞され、

以下のようなメッセージを事務局に届けていただきましたので、祝意をもって掲載したします。

(原文のままです。リンクには、野田総理も登場します)

 

 

日本HIS研究センター  石田さんへ

 ご無沙汰いたしております。暫く前になりますが、第1回広報企画賞を頂いた、仙台の川村です。その節は、いろいろとお世話になりました。

 この度「平成23年度 子ども若者・子育て支援功労者」(内閣府)を受賞いたしましたのでご報告させて頂きます。尚、表彰式は、1122日(火)総理大臣官邸で行われました(http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg5524.html)。

 詳細に関しては、内閣府HP(子どもや若者の育成・支援:http://www8.cao.go.jp/youth/index.html)

 子ども・若者育成支援強調月間の実施要綱 http://www8.cao.go.jp/youth/ikusei/pdf/23youkou.pdf

 開業以来18年間続けて参りました子育て支援活動が認められ、感激しております。内閣総理大臣隣席の元、蓮舫内閣府特命大臣に表彰状を手渡され、感慨ひとしおでした。

 この喜びをいつもお世話になっている方々にお伝えしたいと思い連絡した次第です。このような賞を頂けたことは、自分自身の力だけでなく、多くの方々の支えのお陰と思っております。ありがとうございました。

 今回内閣府HP掲載の受賞者プロフィールで、貴会の名称とともに病院広報企画賞受賞を掲載いたします。内容は内閣府からの原稿(ここに記載がありました)を基本として、現在修正中です。

 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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      かわむら こども クリニック 

                川村 和久

             仙台小児科医会会長 

     981-0907 仙台市青葉区高松1-16-1

             TEL 022-271-5255

             FAX 022-301-9031

     HP: http://www.kodomo-clinic.or.jp/

     Mail:kawamura@kodomo-clinic.or.jp

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病院広報常識問題回答付5題(岡山勉強会での出題)3

2011-11-24 13:35:53 | はとはあと最新情報

11.職員が患者に口頭で伝える会話であっても、それは立派な広報活動である<○>
広報にはさまざまな概念があります。テレビや新聞など社会を動かすダイナミックなイメージ、ブランデ
ィングやマーケティングなどとも関わりもイメージできます。しかし、個人間のコミュニケーションのあ
り方が語られることはあまりありません。医療では誠実な「対面広報」こそ重要といえます。

12.広報活動には、トップを含めたいわゆる“全員野球”が求められる<○>
確かに広報担当者は全体の実務を執るために必要ですが、広報のすべてをやるためにいるわけではありま
せん。トップはトップとしての、看護師長は看護部門としての、受付は受付としての広報を行う場面があ
ちこちにあるはずです。俗に“全員野球”と表現すべきなのが病院広報といえます。

13.「精神看護専門看護師」という表記は、事実であれば、何に書いてもよい<○>
平成14年4月1日付けの医療機関の広告規制の緩和に伴い、日本看護協会による「看護師の専門性資格」認証が事実であれば、院内外や回数、媒体ばかりでなく、文字サイズ、書体、カラーにも規制なくどこにでも自由に表記することのできることになっています。

14.医療施設の内装デザインには、感覚だけでなく、エビデンスも必要である<△>
カラーや材質に対する好き嫌いや好みだけでなく、施設が本来実現しようとする医療や福祉にそった環境
づくり、そのためのヘルスケア・デザインとその視点が求められます。回復をめざす病室はもちろん手術
場やリハビリ、精神科などの環境にはその医療に即したエビデンス指向が必要であると考えられます。

15.eヘルス倫理コードは、医療機関のホームページに適用される<○>
誰もがアクセスできるインターネットへの情報の出入りには、受け手を傷つけたり社会を混乱させる情報
を発信しないよう医療や生命維持の立場からの倫理感が求められます。特に医療施設が取り組むホームペ
ージやメールの作成には、最大の配慮が必要になります。このガイドラインがeヘルス倫理コードです。

HISフォーラム2012は長野開催に決定(速報)

2011-11-12 21:33:55 | はとはあと最新情報
NPO法人日本HIS研究センターでは、18日午後、
毎年開催してきたHISフォーラムを、
来秋は、このほど病院広報事例のグランプリであるBHI賞に輝いた
財団法人長野市保険医療公社長野市民病院の主幹により
同市で開催することについて話し合いがもたれ、正式に決定しました。

細部については、今後、両者間で詰めていくことになっていますが、
話し合われたポイントは、例年の内容に固執するのではなく、
長野らしい特徴のある大会にすることで、
全国の医療機関の広報や情報公開に役立ちたいこと、

また、広報誌やホームページの出来映えばかりでなく、
医療の質や医療経営に貢献し、利用者・市民のためになる
病院広報のあり方を追究すべきであるということが、
真剣に話し合われました。



病院広報常識問題6~10問回答付(岡山勉強会での出題)

2011-11-12 21:33:55 | はとはあと最新情報

病院広報常識問題回答付5題(岡山勉強会での出題)

6. 最近では、ホームページだけあれば、広報活動のほとんどは事足りてしまう<×>
広報に多くの人手や経費をかけることのできない小規模施設の場合、ホームページは多様な情報を表示することができます。適切な分析・対応をするなら、その分、強い味方となりますが、最近では、ブログやソーシャル・メディアを取り入れることにより双方向のコミュニケーションが可能になり、いずれにせよ、変動の激しい時代に向けて多面的な対応こそが何より重要です。

7.市民向け広報に使う文章は、漢字率30%程度にする方がよい<○>
漢字率とは、全文中に占める漢字の割合をいいます。漢字は相対的に画数が多く、見た目が黒々として解読に負担がかかることから、漢字を全体の30%程度にした方が読んでもらえるのではないかという考え方があります。とくに病名や部位の表現にはその傾向が強いため、そうした努力が必要になります。

8.院内のサインは、患者・家族が迷わないようなるべく目立つデザインがよい<△>
患者・家族はもちろん、問い合わせに応える職員の労力やストレスも大変です。そうした場合その案内表示板の問題になりがちですが、建物の構造つまり設計レベルにおいて解決しないとどうにもならないこともあります。目立つデザインばかりになると機能は却って低下することもあり総合的な判断が必要です。

9.発信しなくても伝わってしまう性質がある視覚情報の管理は重要である<○>
人の目に見えている像は、「言葉」ではありませんが、見方によってメッセージ性をもっているといえます。歪んだ張り紙は、そのメッセージとは別の「だらしない」というイメージを発信し、管理が行き届かない病院というシグナルを絶え間なく発信しています。即座に対応することが求められています。

10.病院は、医療法によって広告をしてはならないことになっている<×>
医療施設の情報発信に医療法による広告規制がかかってきます。自由に何を書いて広告してもいいわけでありません。間違った情報が流布されることにより国民がダメージを受けないためです。しかし、広告代理店を呼んで広告をしてはならないということではありません。広告の特性を生かすことは可能です。

Phase3 病院広報をテーマに座談会

2011-11-10 14:27:17 | はとはあと最新情報

日本医療企画が発行する医療経営Phase3誌が、
新年1月号「経営談義」のコーナーで取り上げる、病院広報・情報公開の最前線を語り合う座談会を
10日午前にアランベール京都ホテルにおいて行いました。

参加したのは3名。
京都大学医学部大学院教授の中山健夫さんと
関西学院大学社会学部教授の奥野卓司さん。
コメンテーターは、日本HIS研究センターの石田章一です。

「はとはあと」評価実施の原点となった背景や医療広告規制の意義、
これからの社会において逃げることのできない、
社会的責任としての広報や情報公開のあり方について
1時間半にわたって中身の濃い情報が多く交換されました。

なかでも広報は、実施する・しないという議論ではなく、
それぞれが社会的責任の視野から、独自の定義をするべき仕事であることなど、
今後の病院経営に欠かせないエッセンスが語られていました。


掲載紙は12月10日発行の予定。