「広告と広報」は、どこがどのように違うのか、
すっと答えられる人は、プロ経験者でしょう。
毎日のように、広告や広報に携わっていないと、
意識しての分別は難しい。日本の場合は、です。
当事務所に、週に何日か、広報の勉強にくる京都大学の大学院生クンも、
広告と広報の違いが判るかと訊ねたら首を傾けてしまいました。
広報理解にとっても、重要な基本的理解のひとつが、
この「広告と広報のちがい」なんです。
そこで、意を決してその違いが一目で理解できるよう、
チャートをつくりましたので、ご利用ください。
といっても、iPhoneに入っていた大辞林の
「広告」と「広報」を検索し、コピペで並べて貼っただけのものです。
実は、いままでさまざまな説明を考え試してきましたが、
ふと、思いついたのでやってみたのがこれです。
別に広告が悪く、広報は正義だなどと言うつもりは毛頭ありませんが、
視点は、広告が競争性や効率性を根にした質の世界の言葉であり、
広報は、社会性や人間性を栄養にした質の言葉であるという気がしてます。
もちろん、「広告的な広報」や「広報的な広告」は、この世に満ちあふれております。
そんなことですから、医療機関のホームページ・ガイドラインにもでてくる
広告規制なども自身が病気になって支離滅裂でいます。
線も引けず、時間も逆流する天地左右のないこの世界は、
宇宙遊泳に等しい行動が求められますのに、
二言目には費用対効果で打ち上げ失敗が落ちです。
広報はそんな踏み台をもってこないと見えない世界かもしれませんが、
だからこそ、楽しくて面白い。やるだけやった方が勝ちともいえるのです。
最後は情報の「品位」と「センス」が支持を勝ち取る世界だと思います。