病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

「はとはあと」評価認定最新情報

2012-08-31 10:25:31 | はとはあと最新情報

次の施設について「はとはあと」評価第1ステージβ版による審査を実施してきま

したところ、利用者や職員への情報提供の積極性が、一定の客観性をもって評

価され、平成24年9月1日付でレベル認定することになりました。高知県では、近

森病院に続いて、2施設目の認定になります。おめでとうございました。

 

       医療法人岡村会岡村病院 (高知県県高知市) 

 

認定期間は、認定の日から2年間です。

 

この総合評価コメントは、追ってhttp://www.j-his.jpに公開されます。

 

                          病院広報 ・ 情報公開評価審査会


三井記念病院「ともに生きる」がHISデザイン賞に

2012-08-30 10:35:14 | はとはあと最新情報

デザインの出来映えと、広報活動の成果の混同を避け、
両者の健全な発展を実現していくため、
今年のBHI賞から、広報活動という括りの中に、
広報誌紙のデザインを純粋に審査する枠組みを取り入れました。
審査員長には、京都精華大学デザイン学部の角谷和好教授や
会員でユニバーサルデザイン研究所の河守康晴氏、
ビジョンヘルスケアズから、現役デザイナーの田嶋紗知子が
現物を目の前に、厳正な審査をおこないました。
その結果、
HISデザイン賞は、三井記念病院が発行する院外法「ともに生きる」に決まりました。
同誌は、A4/12ページながら、
紙面は質の高いタイポグラフィーとカラーリングにより
読者に安心感を感じさせる優しいし誌面で、
デザインと企画が別物ではなく一体感が感じられます。
この賞を通じて、医療とデザインの配慮・コンカレントこそ、
医療の質を上げる最後の手だてであることを強く訴えます。


第16回BHI賞の発表事例(入賞)が決定!

2012-08-28 09:43:29 | はとはあと最新情報

関係各位

いい病院には、いい広報がある~地域とともにある病院広報、質の最高峰をめざして

 誠実で適切な医療サービスの向上をめざすアワードBHI賞の第16回全国病院広報研究会の1次審査は、全国から集まった55事例の審査を終了し、入賞13事例および招待特別枠2演題を決定しました。これら事例は、11月3日(土)、長野市(メルパルク長野)でのHISフォーラムで発表、鷲沢正一長野市長を審査員長とするBHI賞選考審査会において今年度の最優秀賞(BHI賞)ほか最高賞など各賞を選考、その日のうちに表彰式をおこないます。BHI賞に挑む病院広報事例(入賞)および特別枠発表演題は次のとおりです。

1. 入賞事例および特別枠事例

◎地方都市ならでは。親しみやすい情報発信を

医療法人社団恵正会 法人事務局(広島) 梅田 晶

◎ユーザー視点のホームページリニューアル 病院のPR以上に、使う人を考えて   

医療法人新潟臨港保健会 新潟臨港病院(新潟) 清治 智樹

◎ホームページのアクセス分析から見えてきたより効果的な情報発信への活用      

JA神奈川県厚生連 相模原協同病院(神奈川) 冨田 勇也他5名

◎「職員一人ひとりが主役。紙媒体ならではの楽しさ」をめざして

洛和会ヘルスケアシステム(京都) 小松 育美

◎「身近な病院」から「信頼される病院」へ ~「知ってもらう」から「質を伝える」への転換~    

医療法人社団美心会黒沢病院附属ヘルスパーククリニック(群馬)武川 志央

◎~激戦の最中~ 医師獲得に向けて  

地方独立行政法人岡山県精神科医療センター(岡山) 西本 佳乃

◎「ずーっと。」が伝わるコミュニケーションを目指して 

医療法人渓仁会 法人本部(北海道)藤田 真菜己

◎事業計画に基づいた病院案内の作成 ~製品カタログからコンセプトブックへ~  

医療法人社団和楽仁 芳珠記念病院(石川) 鈴木 慈

◎オンリー1リーフレットを作ろう! 価値共有による医療情報サービスの質改善活動      

社会医療法人製鉄記念八幡病院(福岡) 秋吉 裕美

◎コミュニケーション・ミックスを意識した広報活動への展開    

名古屋第二赤十字病院(愛知)高木真理子他3名

◎社会福祉法人三井記念病院(東京)  

患者・地域医療機関・病院をつなぐ病院広報 -ともに育てる広報誌- 町井 健二

◎専門性の追求と人生の成功を重ねた型破りなパンフレット      

医療法人社団三成会 新百合ケ丘総合病院(神奈川)小嶋 佳里奈

◎活気を伝え、活気を呼ぶ広報誌へ -書き手も読み手もみんなhappy-   

石巻赤十字病院(宮城) 関本 麻衣子

◎(特別枠)がんと闘うすべての方と、ともに歩みつづけたい~リレー・フォー・ライフ信州2012への協力 

財団法人長野市保健医療公社長野市民病院(長野) 埜 邦広

◎(特別枠)院内報から始まった子育て支援活動-子育て支援功労者内閣府特命担当大臣表彰を受けて  

医療法人社団 かわむらこどもクリニック(宮城)川村 和久

 

2. BHI賞選考審査員

審査員長 鷲沢正一長野市長

審査員 川渕孝一東京医科歯科大学大学院教授

竹前紀樹長野市民病院院長ほかHIS広報プランナーなど(選考中)

(第一次審査員)

高市 真須美  岡山済生会総合病院

村上 紀之      医療法人渓仁会法人本部

立永 浩一      社会医療法人ペガサス馬場記念病院

塩崎 伸介      社会医療法人黎明会

仲野 豊       仲野メディカルオフィス

田村 和夫      有限会社ベラドンナ開明堂薬局

加藤 奨一      茨城県民生活協同組合 友愛記念病院

町田 はるみ    株式会社医療タイムス社

岡田 由紀子    株式会社コネット

中野 富生        書籍編集・出版 牧歌舎

西村 俊則        さくらギャラリー考案室

 ※BHI(Best Healthcare Information)賞は、2000年から、医療利用のうえで不足しがちな誠実で適正な情報を交流させようと、わが国唯一の病院広報研究・支援機関である日本HIS研究センター(2005年からNPO法人化・本部は京都市)が、毎年、前年度の最優秀賞受賞施設との連携により、各地においてフォーラムや研修会を開催しているNPO活動です。

 

■本件についての情報源・問い合わせ先

 http://www.j-his.jp/

http://blog.goo.ne.jp/hatoheart/

 

 NPO法人日本HIS研究センター 事務局

〒600-8415 京都市下京区烏丸通四条通松原下る 井筒因幡堂町ビル5階

電話075-353-1711 fax075-353-1733  info-his@j-his.jp 担当・山内・田嶋

なお、HISデザイン賞については追って公表します。


デザインに託す広報メッセージ

2012-08-25 11:08:53 | はとはあと最新情報

過日、事務所近く烏丸通りのビルの上にできた

健診クリニックに行ってきました。

清潔感のある白を基調にした明るく、

新しさを感じる健診センターでした。

壁面と床のメリハリも気持ちのいいものでした。

あえていえば、掲げてある絵画や写真が働いていません。

つまり、内装のデザインとは、

明らかに違うメッセージを伝えています。

ま、それは好みでしょうが、レベルは確保したいところ。

言葉ではどうしても伝えきれないメッセージを伝え、

伝えてはならないイメージを制御する。

書いてあるのが情報ではなく、

その場そのものが、語りかける言葉がサービスに必要です。

デザインは、重要な”広報”であることを。

 

すべての入賞事例が発表の承諾!


医療の質につながる病院広報

2012-08-21 17:00:09 | はとはあと最新情報

■基本は地域との絶えざる対話

政局も企業組織も、市民や公衆の意志・意向や動向を無視してはその関係は成り立たない時代となっている。その支持のために必要な姿勢をとるのが、それぞれの広報であるとも言えるが、その認識や想いのかけ方となると、かなりの温度差があると言わざるをえないのが現状である。

筆者らがNPOとして「病院広報」を提唱し、医療機関での広報担当者の養成はじめたのは1995年からである。医療には広告規制があるが、広告(アドバタイジング)がだめなら広報活動(パブリック・リレーション)という伝達手段があるではないかという発想からスタートし、医療サービスとしての倫理性や特質を意識した広報定義をすることでそれなりに賛同を得てきた。現在、その講座は、156回を終了し、延べではあるが、3000名以上の受講実績をつくった。

内容により必須科目と自由選択科目(一部に通信を併用)があるが、それぞれに単位を設け一定の条件をクリアすれば「HIS広報プランナー」として認定をしている。情報倫理やパブリックヘルスとともに、医療サービスとしての情報提供や自院の専門性のアピールに力点がいく。最近では毎年フォーラムを開いて事例の交流を行い市民を巻き込んでの審査会にも熱が入っている。

しかし何と言っても重点はやはり正しい広報理解にある。広報として改まって何かしないと、目に見えるモノが変わるわけでもないので、どうしても観念的なやり取りに終始し、身体にしみこむような理解はなかなか進まない。

 ■広告との違いは双方向の全員広報

たとえば広報理解のために、広報と広告の違いなどが説明される。しかし要素にわけて比較しても行動は見えてこない。広報は「知識より孝動」だといわれる。医療と同様、多様性や個別性があり、比較しても深い意味は見いだせない。むしろ、広告との大きな違いは双方向性、つまり日常的な「対話」であり、医療現場にそくした「口報活動」を基本にすべきという、インナーブランディングの話は皆さんの身体に染みこむようだ。

患者さんとの協働が医療の質を決める大きな要素であるといわれる。双方が協働に向かうためには、ある程度の価値観の共有が求められる。少なくとも理解と納得という双方向のコミュニケーションや「対話」の深まりがなくてはならないし、それが医療における広報活動の基盤となることが望まれる。

こうしたときのコミュニケーションの深まりは図のとおりに示すことができる。記号としての情報だけが相手に伝わるレベル①、情報だけでなく相手からの意図や概念が共有できるレベル②、そのコミュニケーションにより双方が共感にいたるレベル③ということができる。利用者との対話を意識して繰り返すことで「対話」が深まり、相互理解、協働により納得の医療へと近づくころができる。

これをもう少しわかりやすくいえば、「対話」とは、意味のキャッチボールといえないだろうか。キャッチボールがうまく進むためには、相手がボール(意味)が捕りやすいように投げることだ。ボールの高さや速さ、強さ、タイミングといろいろあるだろうが、まずは相手の捕球能力を知ることがいちばん大事なことである。「対話」においても同様で、双方の能力以上に、相互理解の進度レベルによってその出来はちがってくる。

このように広報の役割とは、情報を伝えることに終始するものでなく、深く医療サービスの本質にもかかわっているという認識が必要であるように思う。

(医療タイムス・病院広報のチカラより)

【BHI賞選考結果発表は27日頃の予定】