発達障害といっても、実にさまざまなのですね。
もっとも有名なのは、アスペルガー症候群ですが、当記事に紹介されているようなADHDも、多いようですね。
うつ病もそうですが、自覚症状がないのが不幸ですね、専門家に指摘されるまで自分は全く意識していないのです。
これ以上は、専門領域ですから踏み込まないようにします。
大人の発達障害(3)
苦手な部分に気づき補う
埼玉県所沢市の社会福祉士の芹沢忠行さん(44)は小学生時代、
持ち帰るのを忘れたテストやプリントを学校の机にため込みがちで、提出物の期限を守るのが苦手だった。
いじめの標的にもなっていた。福祉系の専門学校時代には、話が勢いづくと止まらず、クラスでも浮きがちだった。
「幼い頃から『変な子』と思われていましたが、何とか生きてきました」と振り返る。
芹沢さんは2004年春、5年間働いていた知的障害者の福祉作業所を人員整理で退職した。
専門学校を卒業してから3か所目の職場だったが、やりがいを感じており、社会福祉士の資格も取得したばかりだった。
福祉関係のアルバイトを始めたが、出勤のために起床するのがつらくなり、東京都内の精神科クリニックを受診。
対人不安障害と診断され、抗うつ薬の治療を始めた。その後も、一つの職場で長続きせず、転職は10か所以上に及んだ。
自分の興味のある企画はアイデアがどんどん生まれて時間が過ぎるのを忘れる。
気づいたら泊まり込みで企画書を完成させるが、随所にミスが生じた。
提出物の期限を守ることも相変わらず不得意で、優先順位をつけられない。そんなことを何度も繰り返したためだった。
日頃の芹沢さんの様子から発達障害を疑った主治医の勧めで、芹沢さんは10年秋に心理検査を受け、
注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された。
ADHDは、不注意や落ち着きのなさなどが特徴。
集中ができずケアレスミスが多く、片付けが苦手、落ち着きがなく一方的におしゃべりをするといった行動で、
周囲からは誤解されやすい。患者は、自分を駄目な人間と思い込み、自己否定に陥りやすい。
芹沢さんはその後、ADHDの患者や家族を支援するNPO法人「えじそんくらぶ」に入り、
自分自身のストレスを軽減したり、周囲との摩擦を少なくしたりする工夫を学んだ。
仕事のアイデアがわいても忘れやすいため、すぐに書き留める「思いつきノート」をいつも持ち歩いている。
12年5月からフリーの社会福祉士として、
介護職向けのセミナーの講師などを行うようになり自分に自信を持てるようになった。
えじそんくらぶ代表で、自らもADHD患者である臨床心理士の高山恵子さんは「自分が苦手なことを理解し、
補いながら、得意な領域を生かすことが大切」と話す。
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