熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

箱根ガラスの森美術館に遊ぶ

2018年03月12日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   東日本大震災の日3.11に、箱根のガラスの森美術館を訪れたら、入館料金が安くなっていて、その全額を寄付するのだと言って、珍しく駐車料も無料になっていた。
   館の心遣いと思いやりであろう。

   綺麗な公園で、丁度、ヴェネチア仮面祭をやっていて、本場ヴェニスの仮面とマントを無料で貸し出していたので、それを借りた若者のカップルや子供連れが館内のあっちこっちで、写真を撮っていたので、カラフルで彩を添えていた。
   
   

   美術館と銘打っているので、それ程、広い公園ではないが、綺麗に手入れされていて、ガラスのオブジェなどが光っていて、ヨーロッパ風の雰囲気を醸し出していた。
   館内の展示されている美術品などは、ヴェニスのムラーノ島のガラス工房とのコラボレーションであろうが、展示品もミュージアムショップの商品も結構立派な作品が並んでいて楽しませてくれている。
   
   
   
   
   

   何回か、ヴェニスを訪れており、ムラーノのガラス工房にも行って、素晴らしいガラス美術品の製造現場を見たり、沢山の作品を見て、ヴァネチアンガラスの凄さを実感した。
   面白い経験なのだが、2度目にガラス工房に行ったときに、私が持っていた日本製の高級一眼レフを、案内してくれていた工房のおやじがいたく気に入って、そのカメラを、この工房のどの作品を持って帰っても良いから、譲ってくれと、最後まで私に言い続けていた。
   今思えば、何百万もする凄い作品があったのであるから、交換すればよかったと思うのだが、あの時は、大事な記念写真撮影には代えられないと思ったので、断わった。
   今なら、交換して、ヴェニスのカメラ店に行って、新しいカメラを買って、旅を続けると思うのだが、当時は、その才覚さえなかった。
   
   さて、この日、興味深ったのは、園内のラ・カンツォーネと言うレストランで昼食をしていたら、一時間おきに、イタリア人歌手によるカンツォーネが演奏されていて、聞くことが出来たことである。
   イタリアン・ランチコースを取ったので、都合、2回聞いたのであるが、フニクラフニクラなどお馴染みのイタリアンソングを歌ってくれたので、楽しかった。
   歌手は、パオロ・マッティエッロとサルバトーレ・マニエリ
   メキシコやブダペスト、あっちこっちのレストランで、地元歌手の歌声やヴァイオリンなどを聞きながら、食事を楽しんだのを思い出した。
   
   

   もう一つ、今度は、ヴェネチアンガラス美術館のガラス泉の前で、ヴァイオリニストのアルベルト・デ・メイスの演奏会が開かれていた。
   ビバルディの四季の春を演奏していたが、いわゆる、マイナスワン・レコード、すなわち、独奏ヴァイオリンパートだけ抜けたオーケストラのレコード(この場合にはテープかCD)をバックにして、メイスが、繊細でで華麗なヴァイオリンを奏でるので、正に、コンサートホールで、四季を聴いているような雰囲気である。
   レ・ミゼラブルの・パートやクラシックのイタリア音楽を数曲聞かせてくれていたが、イタリアの建物内部を模した室内での演奏なので、ムード満点であり、楽しかった。
   これも、箱根のアミューズメントの一環なのであろうが、まずまずの雰囲気で楽しかった。

   食事の方は、まずまずであったのが、少し、残念であったが、まず、美術館であるから、こんなもんであろうか。
   
   
   
コメント
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