熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

大杯の芽吹き

2006年04月25日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   わが庭には、一本だけ、大杯が植えてある。
   秋には真っ赤に染まる比較的大きな葉のカエデで、庭を明るく華やかにしてくれる。
   しかし、このモミジは、春の芽吹きの頃も、黄緑の柔らかな葉を開き、先から小花をつけた赤い突起を伸ばすのが、なかなか風情があって面白い。
   この小花が実を結んで、初夏には、二股に分かれたトンボのような種をつける。
   昨年の種を庭に蒔いたら、小さな双葉を出したかと思うと、その間からモミジ形をした小葉を出して可愛い苗となっている。

   随分前に、京都のモミジで有名な永観堂のヤマモミジの種を頂戴して庭に蒔いたら芽が出たので鉢に移して育てて、ほど良く大きくなってから庭に下した。
   そのモミジも大分大きくなって、昨年も紅葉したが、京都のモミジのように美しく色付かなかった。

   午前中に日が良く当り西日の当らないところが良いと言うことであるが、どうもそれだけではなく、やはり、気温や湿度の問題などもあるのであろう。
   しかし、近くの大きな公園のモミジは美しく紅葉して中々見事に色付くし、新宿御苑のモミジも美しい。
   やはり、ある程度鬱蒼とした林や森の水際などでないと美しく紅葉しないのかも知れない。
   千葉や東京で民家や街路のモミジで綺麗な紅葉を見たことがないので、やはり、自然環境も大切なのであろう。

   秋の紅葉だが、関西では櫻や柿の葉の紅葉が実に美しくて、奈良の田舎の古道を歩いていると、柿の葉の赤いまだら模様の色付きが実に美しくてじっと眺めていたことがあった。
   それに、アメリカンハナミズキの紅葉も美しい。
   しかし、何故か、この近所の櫻も柿もハナミズキも美しく紅葉してくれない。
   花木にとっては、環境も大切、自然との相性が悪いと華やげないのかも知れない。
   

   
コメント
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