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天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 5

2008-07-30 17:03:34 | フォーカス自動補正
 昨日追加した「温度を自動監視しフォーカスを補正」する機能の
仕上げとテストを行いました。
テスト画像を使ってオートフォーカスし4921Stepにフォーカサーが
位置付けられた後、「自動監視&補正」機能をスタートさせると、
設定した10秒間隔で温度を計測し、温度の変化からフォーカサー位置
を補正します。実際の補正は温度計の精度に依存し0.5℃又は1℃毎
となります。
今回使用したフォーカサーコントローラでは温度計は内蔵で0.5℃の精度
があり、CRTの上に置いて暖めたコントローラを自然冷却でテストしました。
11分40秒で1.5℃と、内蔵の為か思ったより下がりませんが、実撮影時
では気温と平衡状態で変化すると思いますので問題ないと思います。
補正量は (-1.5)℃ x (-10)ステップ=15 x 4.2μm = 63μm です。
ただし「1℃当たりの補正ステップ値=10Step」は本来、実測値を設定
します。
これは鏡筒や気温により変化すると思いますが、鏡筒の熱膨張が主因
なら恐らく直線的で一定値で良いと思うのですが、光学系が絡むと
どうなるのでしょうか?。



「フォーカシングソフト温度補正機能組み込み」を再開

2008-07-29 20:16:47 | フォーカス自動補正
 地震の後片付けも一段落しましたのでフォーカシングソフトへの
温度補正機能組み込みを再開しました。現在手元には製作者様の
ご好意により、温度計が組み込まれたフォーカサー・コントローラが
2機種あり、実際に温度変化による補正をテスト出来るところまで
来ています。
既にインターバル撮影ソフトからの指示で補正は出来ていましたので、
今日は指定の時間間隔(10秒~10分)で温度を監視しフォーカサー
を自動補正する機能を付加しました。
但しこれは、露光中のフォーカサー移動でイメージシフトが無視出来る
程度であれば有効な機能と思います。

フォーカサー・コントローラ2機種の詳細は下記URLを参照下さい。
http://kuwana.ddo.jp/astro/product/Product.html
http://homepage3.nifty.com/~prius/index_astro.html

本家RoboFocusは所有しておりませんが、上記2機種とも
Roboコマンド対応ですので、本家RoboFocusもコントロール可能の
筈です。

P.S
恐らく地震によりタカハシJPの極軸が狂っていると思いますが、
天候不順で確認出来ておりません。
この様なときの為に「極軸セッティング支援ソフト」を作ったのですが、
晴れてくれない事にはどうにもなりません。
8月に入ると晴れの予報ですので「極軸調整レポート」を書きたいと
思います。

インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 4

2008-07-22 18:37:04 | フォーカス自動補正
 フォーカシングソフトへの温度補正機能組み込みは80%程完了しました。
今回のシステムの概要は以下のようになる予定です。
オートフォーカス機能が必要でしたら「フォーカシングソフト」を、不要でしたら
「フォーカス温度補正ソフト」を使用します。「フォーカス温度補正ソフト」は
これから新たに作成します。
インターバル撮影ソフトとの連携が目玉の機能ですが、単独でも機能する様
にしたいと思います。

フォーカサーコントローラはROBOFocus又は互換のコントローラに対応の
予定です。動作確認が取れましたらあらためてご紹介いたします。


インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 3

2008-07-20 21:05:04 | フォーカス自動補正
 フォーカシングソフトでの各画像撮影時にも、そのときの温度を取得し
表示するようにしました。
もっとも、長くて1秒の露出をせいぜい10数コマ撮影の間の温度変化は
無視出来ると思いますので、初めか終わりの温度があれば必要十分かと
思います。例ではダミーデータでワザと大きな温度変化にしています。
ここで得た温度を撮影開始時の温度として、実撮影でのインターバル時に
得た温度との変化からフォーカス補正を行います。




インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 2

2008-07-19 15:11:29 | フォーカス自動補正
温度によるフォーカス補正のプログラムですが、ダミーデータで温度を変化
させ、セットした補正量に応じたフォーカサー移動のテストをしました。
温度変化1℃当たりの補正量は画面右下で13Stepと設定されていますので、
以下の通りの補正量となります。1℃当たりの補正量は+-で入力可能です。

1:撮影開始前   温度= 24℃ / フォーカサー位置= 5000    
2:インターバル1  温度= 27℃ / フォーカサー位置= 5039
    温度変化(27-24)x移動量13Step=39Step
3:インターバル2  温度= 22℃ / フォーカサー位置= 4974
    温度変化(22-27)x移動量13Step=-65Step
4:撮影終了時   温度= 29℃ / フォーカサー位置= 5065
    温度変化(29-22)x移動量13Step=91Step

この例では、一つ前との温度変化を元に補正していますので、きりの良い
温度変化では良いのですが、通常は各段階で誤差が生じてしまいます。
そこで、常にスタート時点との温度差からフォーカサーの位置を算出する様に
プログラムを修正しています。