天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

ワイドカメラマウントにスケアリング調整ネジを付けました

2009-10-12 18:19:26 | ε160
 ε160ワイドカメラマウントのスケアリング調整はスパイダー干渉像を
見ながら調整し良いところまで行くのですが、アルミ箔をスペーサーに
噛ませる方法ではあと一歩の調整が困難です。
そこでカメラマウントに3mmのイモネジ4本でスケアリング調整機能を
付加しました。
タカハシのワイドカメラマウントは「ワイドリング」と「カメラマウント」から
成っていますので、カメラマウント側からワイドリングをネジで押して
スケアリングを調整します。
通常は押し引きネジの構成になるのですが引きネジは無しで既存の
横からのセットビスで固定します。
これで微妙な調整がしやすくなる筈ですがどうでしょうか。
今夜晴れたら試して見ます。

4箇所の赤丸がスケアリング調整ネジです。
カメラ側に頭が出ないように長さ10mmのイモネジを使用しました。
度重なる分解でプリズム固定ネジのつや消し塗装がはげて光っています。

水準器を使ったスケアリング調整の結果

2009-09-22 22:31:12 | ε160
 水準器を使ってスケアリング調整した補正レンズ+ワイドマウント・オフアキ
でテスト撮影しました。結果は大分改善されましたがまだスパイダー干渉像
が2重です。残る怪しい個所は接眼部とKissDのCMOSのスケアリングです。
後者は仮に問題があったとしてももはや手を付けたくありません。
前者はほぼ確実に狂っていますので、これを何とかしたいと思います。

やはり右上のスパイダー干渉像が2重になっています。
これまで何回調整しても、必ず右上星像に問題がありますので
もはやワイドマウント・オフアキの問題ではないような気がしています。




水準器でスケアリング調整

2009-09-21 16:43:52 | ε160
 水準器を使ってε160の補正レンズ+ワイドマウント・オフアキのスケアリング
を調整しました。
簡易製作の基準平面の上に「補正レンズ+ワイドマウント・オフアキ」を置き
さらにフィルター、水準器を置いて調節しました。
水準器は確かEM-10赤道儀の三脚架台から外したものだったと思います。

1. フィルターは水準器を置く平面を確保する為です。適当なフィルターが無く
  PLフィルターを使いましたが、2枚構成ですので平面性に不安がありました
  が問題なさそうです。写真右下にワイドマウント・オフアキ調整に使用した
  アルミ箔がはみ出して見えます。反対側にも挟んでいます。


2. 簡易製作の基準平面です。本来は均一な厚さの金属製が良いのですが
  製作が困難ですので手持ちの12mm厚ジュラコン4箇所にネジを切り、
  小ネジで水平を出しました。4箇所にしたのは安定性の為です。


3. 1の基準平面の上に水準器を置いて水平を出します。
  4での最終確認と同じ加重条件になるように念のため「補正レンズ+
  ワイドマウント・オフアキ」を上から被せて基準平面浮き上がりを
  防いでます。


4. 更にフィルターを重ねて水準器を載せ水平を確認します。

調整にはアルミ箔を使用しましたが1枚(0.01mm厚)でも変化が分かり、
傾きの方向も直感出来ますのでノギスで計るよりはとてもやり易いです。
生憎今夜は天気が悪そうですので、テスト撮影は後日となります。




昨夕のチェックで問題点が次々と・・・

2009-09-19 23:45:51 | ε160
昨夕のチェックで以下の事がわかりました。
 1.ε160接眼部のスケアリング不良及びガタがある為、回転させると中心が
  ずれる。回転装置は使用せず固定にした方が良さそう。
 2.これまで斜鏡スパイダーの撓みを疑っていたが、スパイダーはほぼ問題
  無く、斜鏡セルの強度不足で鏡筒姿勢変化により斜鏡光軸がズレる。
 
問題の片ボケはどうも1番に起因しているようで、接眼部を半時計回りに90度
回転させたら中心のピントがズレて逆に右上隅のピントが合いました。
ここでの「右上隅」はカメラ写野の「右上隅」ですので回転前の写野上方向に
なります。
この事からスケアリング不良に加えて中心位置がズレていて、回転に伴い
CMOS面が首振り運動しているようです。
正しいピント面とCMOS面が交わった線上にピントが合ったところが
あるのでしょう。
接眼部のスケアリング&センターリングの見直しと再度、補正レンズ+
ワイドマウント・オフアキのスケアリングもチェックしてみます。
ノギスでの厚さ計測は計り方によりバラツキがあり不正確ですので、
水準器の使用を考えています。


タカハシ・ワイドマウント 再度スクゥエアリング調整

2009-09-06 23:09:34 | ε160
 オフアキシスガイダー製作で改造したタカハシ・ワイドマウントですが、
スクゥエアリングがかなり狂っていたようで、再度、先回より綿密に調整
しました。
デジタル・ノギスで計測しながら行っていますが計り方で数十μmの誤差
が出ます。今回は調節にアルミホイルを用いて出来るだけ正確に合わせ
たつもりで、概ね20~30μmの誤差でしょうか。
掲載はその結果でISO400、11秒露出でレベル補正のみ行っています。
補正レンズは借用期間が過ぎ旧補正レンズに戻していますのでやはり
赤いコマ収差がやや目立ちますが、周辺星像そのものはこれまでで最も
良いと思います。(中心の輝星はベガです。)
ブログの都合でサイズは50%の縮小になっていますので、下記URLに
等倍画像を置きます
http://isp.aa1.netvolante.jp/Squarering/Squarering0906.JPG