天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

冷却改造KissD ペルチェ素子過熱防止

2009-09-10 22:12:29 | EOS KissD冷却改造
 冷却改造KissDのペルチェ素子が過熱して破損するのを防ぐ為に
サーモスタットを付けました。ペルチェ素子は冷却側から吸熱し反対側に
付けたヒートシンクと冷却ファンで放熱します。
この時、何かの原因で冷却ファンが機能しないと放熱が上手く行かず
ペルチェ素子が過熱により破損してしまいます。
これを防ぐ為に約50℃以上になったらOFFとなるサーモスタットを
ヒートシンクに熱伝導両面テープで貼り付けました。
サーモスタットから伸びたリード線は黒い冷却ユニットケース内の
冷却用電源ジャックに接続されています。

【サーモスタット 約50℃でOFFとなる】

【サーモスタットを付けたヒートシンクを底部から】

実は昨夜、冷却ファン・スイッチをOFFのまま冷却スイッチをONにしてしまい
過熱させてしまいました。
幸い直ぐに気が付き事無きを得ましたが、ヒートシンクはかなり熱くなって
いました。
本来、冷却ファンと冷却のスイッチを一つにしておけばこのような事は無い
のですが、事情があり別になっています。
ただ、冷却ファンが故障で止まるケースもありますので、やはり安全装置は
必要だと思います。
韓国製の冷却デジカメラにはサーモスタットが付いているようですが、国産の
ものにも付いているのでしょうか。




IRカットフィルター交換しました。

2009-08-14 23:31:20 | EOS KissD冷却改造
 無事にIRカットフィルターを交換しました。
「無事に」と書きましたが組み立て後モニターが映らなかったり
仕舞いには電源が入らなくなったりで、最も恐れていた結末を
迎えるかと青くなりましたが、何とか復旧出来て、今テスト撮影の
最中です。
また、CMOSがフィルターで外気と遮断されましたので冷却による
結露も乾燥空気送風で防げました。


オリジナルより一回り大きなIRカットフィルターなので、接着剤を
ミニ・ルーターで綺麗に取り除きました。これでピッタリでした。
(まだフィルターは入っていません)


IRカットフィルター換装したCMOSユニットです。


テスト画像を見ると、当然ですが赤の写りが良いです。
まだ埃の混入をチェックしていません。


IRカットフィルター 届きました。

2009-08-13 20:49:11 | EOS KissD冷却改造
 大きな箱に入って小さなIRカットフィルターが届きました。
昨日、光映舎に注文した初代KissD用でサイズはt2.8×20×28です。
オリジナルのサイズはt2.8×19.4×26.8ですが、枠の方は余裕が
有りそうなので取り付けは出来ると思います。ただし接着剤は綺麗に
除去する必要があります。
これまで低コストで改造してきましたので、ピント移動を承知で比較的
安価な1mm厚フィルターにしようかと思いましたがε160補正レンズ
との関係もあり、最終的にオリジナルと同厚にしました。
今更初代KissDに16,000円も掛けるのもどうかと思いますが・・・。


今日は時間が取れませんでしたので、明日作業したいと思います。
ずっと悪天候でしたが予報では明日の午後からは回復するようですので
上手く行けば冷却&IRC交換改造KissDでファーストライトになるかも。

やっとIRカットフィルター除去

2009-07-28 23:11:48 | EOS KissD冷却改造
全く晴れず木星の衝突痕も未だ撮影出来ません。今のうちにと、また分解
するのが面倒で先送りにしていた冷却改造EOS KissのIRカットフィルターを
やっと今日除去しました。
交換ではなく除去しましたのでHα透過IRカットフィルターを手配しFFフィルター
を作り装着したいと思います。

フラッシュの上に乗っているのが枠ごと外したオリジナルIRカットフィルター


今回の分解で、銅板で作った吸熱板とCCDが密着しておらず冷却効率が
悪かった事が分かりました。ピンぼけですが熱伝導グリスが吸熱板に均一
に付着しておらず、浮いていたのが分かります。
グリスを熱伝導率の高い物に代えて密着するようにしました。
これまでより冷えている様には思います。後ほど計測してみます。
吸熱板の下に見えるのはCCD側面に貼り付けていた温度センサーで、
吸熱板ではなくCCDの温度を直に測るようにしています。


吸熱板とCCDの密着性を高めて未冷却からマイナス15℃と以前より
2度程冷えるようになりました。アンプ・ノイズは冷却しても発生します。


【ISO800 27.8℃(未冷却)】


【ISO800 12.7℃(冷却)】

冷却改造KissD 乾燥空気送風

2009-01-11 18:44:40 | EOS KissD冷却改造
 冷却改造KissDの結露防止策として乾燥空気の送風加工を
しました。初めはカメラ内部にホースを引き込む事を考えましたが、
分解が面倒ですので、対エプシロンとしては最も簡単かつ効果が
高いと思われる補正レンズとCMOSとの間に送風することにしま
した。加工と言ってもカメラアダプターに3mmの穴を空け、ホース
を差し込んだだけです。
いずれ基板の結露防止の為にカメラ内部へ送風する場合も考えて
通常より細いΦ3mmのホースを使いました。

エアーポンプはDIY店で980円で入手のもので、ちょっとモーター
の音がうるさいですが、赤道儀の駆動音の方がもっと大きいので
問題ありません。乾燥剤は後ろに見える蜂蜜の容器に入れて
います。
今回も、またカメラ内部へ送風する場合も一応は閉じた空間への
送風ですのでそれほど流量は必要無いと思います。
効果ですが、わざとCMOSと補正レンズ内側を曇らせ送風を開始
すると、数十秒で見る見る曇りが消えて行きます。
シャッターを閉じた状態では少し効果は低くなりますが、撮影前に
乾燥空気で満たしておけば恐らく結露はしないと思います。


テストしました。
今日は気温が低く乾燥しているようですので、乾燥空気送風の効果か
どうかは判りませんが、未冷却時3.9度(カメラ電源ON)-->冷却時
-9.7℃で、マイナス13.6℃の冷却で結露は認められませんでした。