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天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

ネットワーク連携テスト 良い感じです。

2008-08-30 21:16:42 | フォーカス自動補正
 今夜も雨で(というよりも全国的に大雨の恐れがあるようですが)
実写テストが出来ませんので、8月28日に少し書きました
「FocusCheckerとインターバル撮影ソフトのネットワーク連携」の
実装とテストをしています。2台のPCにそれぞれをインストールし
動かしていますが大分良い感じです。
実際に使う場面があるかどうかは分かりませんが、ノウハウは
今後何かに生かせると思います。
ネットワークに限らず2ソフトの連携では凡そ以下のような事が
可能です。

 1.撮影のインターバルに温度補正出来る為、接眼部のガタの影響
   を回避出来る。
 2.撮影ソフトの出力する撮影データに温度補正データも書き出す。
 3.「FocusCheckerでの一定時間間隔補正」と「インターバル時補正」
   を同時実行可能。

完全なバックラッシュ補正は、一旦、設定されたバックラッシュ補正値の
2倍だけフォーカサーを動かし、再度正しい位置に戻す方法によりギヤの
当たりを常に一定方向に保っていますが、露出中に行いますと大きくピント
がずれてしまいますので実行できません。従いましてFocusCheckerだけ
では完全な補正は出来ませんが、上記3.によりインターバル時に
「完全補正」を行い次の露出に入る事が出来ます。



フォーカス温度補正設定について

2008-08-29 15:11:21 | フォーカス自動補正
  フォーカス温度補正はほぼ想定通りに機能しているようですが、
細かな設定がありますのでその概要を書きたいと思います。
尚、各設定値は参考値で、特に①、⑪、⑬は実測値をセットします。

実際にフォーカサーを動かし補正を行うか否かの指定で、
  1℃当たりの補正ステップ実測値をセットします。
  チェックを外すと温度のみを監視します。
チェックを入れると「監視間隔」毎に温度をチェックし補正を
  自動で行います。赤い字で次までの時間をカウントダウンします。
補正量μmの「しきい値」をセットします。いたずらに細かく補正
  するのではなく、必要な精度を超えて初めて補正が実行されます。
最も最近に補正実行された情報を表します。
補正を開始した時点の情報を表します。
⑦の値のうちバックラッシュ補正分の値です。
補正開始と現在との変動値を表示します。特に「位置」と「補正量」には
  バックラッシュ補正が発生(⑧で説明)した場合、その分も含まれます。
例)昨夜のテスト結果です。
1時間14分の間に3℃の温度下降があり①により(-2)x(-3)=6ステップ
の補正であるがバックラッシュ補正(-2)が発生し(6-2)=4ステップと
なっている。途中で温度上昇(温度計誤差?)が有り、移動方向が反転し
バックラッシュ補正(⑪の設定値分)が発生したものと考えられる。
③で適当な「しきい値」をセットすれば不必要な補正は発生しません。

オートフォーカス時には常に一定方向からフォーカサーを移動して行き
  ますので、その方向を指定します。
オートフォーカス時にこの範囲でフォーカサーを移動し画像を取得します。
オートフォーカス時のフォーカサー移動制限です。
バックラッシュ補正するか否かで、フォーカサーのバックラッシュ実測値を
  設定します。バックラッシュ補正は、温度補正等の移動が⑧の指定 と
  逆方向になった場合に行います。
オートフォーカス実行画面です。詳細は省略しますがここからフォーカサー
  のコントロール、各設定画面を開く事が出来ます。
フォーカサーの1ステップ当たりの移動量実測値をμmで設定します。
  この値によって①及び⑪が算出されます。

残念ながら今夜も雨の予報で実際の星像ではテスト出来そうにありません。



フォーカス温度補正のテストをしています。

2008-08-28 22:30:01 | フォーカス自動補正
 今夜は雨模様ですがドーム内で電動化した13cm反射でフォーカス温度補正
のテストをしています。事前にフォーカサーの移動範囲制限や1ステップ当たり
の実測移動量(μm)等を設定し、いろいろ動かしてみましたが良い感じです。
数日天気が悪そうですが、晴れたらオートフォーカスのテスト、1℃当たりの
ピントの移動量を実測しなければなりません。
また、あまり必要が無いと思いますが、FocusCheckerとインターバル撮影
ソフトをネットワークで連携できる様にしました。
例えばUSBポートが不足して上記2ソフトを別々のPCに置かざるをえない場合
でもネットワーク対応版で連携可能で、インターバルに撮影ソフトが
FocusCheckerを起動しているPCにLAN経由で指示を出し温度補正します。
他の機能を別PCへ移行すれば良いのですが、そうも行かない場合の為です。
移行するにしても結構インストールが面倒くさいですね。
現在使用のノートPCでは増設も含めてUSBが5ポートありますが、以下の様
にふさがっています。
 1.自動導入用PCとの接続
 2.オートガイド用DSI Pro
 3.デジカメ画像取り込み
 4.インターバル撮影インターフェース
以上は増設USB2.0カードで、5番目の本体USB1.0はDSI Pro使用時には
そのカードへの電源供給用でふさがってしまいますが、10分位はノータッチ
が可能ですので、取り合えずはここにフォーカサーコントローラを接続します。




インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 7

2008-08-02 21:37:47 | フォーカス自動補正
 インターバル撮影ソフトと連携するフォーカス温度補正単機能ソフトが
ほぼ出来ました。ウィンドウ配置とレイアウトを少し変更し、双方が重ならず
監視出来るようにしました。
インターバル撮影ソフトからの指示でインターバルに入ったら補正する事も
単体で指定時間毎に補正する事も出来ます。


インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 6

2008-08-01 21:18:37 | フォーカス自動補正
 フォーカサー・コントローラの温度補正ですが、凡その仕様が固まり、
プログラムをテストしています。コントローラ内蔵の温度計は0.1℃単位
での計測も可能なようですが、いたずらに細かな値を取得しても信頼度が
低いと却ってフォーカサーがINとOUTを繰り返すことになり良い結果は
得られないと思います。丁度オートガイドがふらつくのと同じです。
そこで補正量(μm)の「しきい値」を設けて、絶対値でそれ以上の補正が
発生した場合に実際にフォーカサーを動かす機能を設けました。
以下がその例で、1℃の変化で10Step=42μmのピント移動、かつ
30μmの「しきい値」を設定していますので30μm以上のピント移動に
対応する温度変化で初めてフォーカサーを補正します。
「しきい値」はピントの許容範囲程度を設定すれば良いと思います。


【1】温度変化は0.5℃ですが補正値は(|-42x0.5|=21μm<30μm)
  となり補正無しです。


【2】さらに0.5℃変化し初期位置からの補正値は(|-42x1|=42μm>30μm)
  となり42μmの補正です。


【3】前回(【2】)からの変化は0.5℃で、【1】の場合と同様に補正無しです。
  初期状態からの温度変化は1.5℃ですので位置の変化量は-15になる筈
  ですが、「しきい値」の制限により【2】から変わらず「-10」となっています。

この機能により、例えば温度計の誤差で0.5℃上昇し直ぐに0.5℃下がった
場合でも補正によりフォーカサーがふらつく事はなくなりました。