天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

等光度曲線による光軸確認

2011-02-25 13:13:01 | 光軸調整
以前使用していたタカハシε160の光軸調整確認に、ステライメージの
等光度曲線を用いた記事を書きましたが、同様の方法でNGT-12.5の
光軸を確認してみました。方法は下記URLを参照頂ければと思います。
http://pub.ne.jp/harry0923/?entry_id=2424686
http://pub.ne.jp/harry0923/?entry_id=2437468
それまでは見かけませんでしたが、この記事を掲載後、同様の方法を
試されている方もいらっしゃるようです。

一枚目画像がその結果で、若干左下に偏っている様に見えますが、
まずまずかと・・・。これは、図らずも2/18記載のCCDInspectorによる
結果と一致しています。
CCDInspectorは夜、恒星を撮影しなければなりませんが、こちらは
日中に光軸調整しながら撮影して確認できますから手軽かと思います。
因みに、二枚目画像は処理前のオリジナル画像で、この程度の明るさが
良い様です。



NGT-12.5の鏡筒はトラス構造で、そのままでは日中は外部の光が
入り放題ですから、周りを覆って遮光しました。
夜間の実撮影では、ドームがある程度外の光は遮ってくれますので、
そのまま撮影していますが、パソコン等の光もありますので、本来は
遮光した方が良いのでしょう。

P.S
他の方のブログで、タカハシεや短焦点反射等、斜鏡が偏心取り付け
されている場合、この等光度曲線は同心円にならないとの記述が
ありましたが、如何でしょうか。
以前使用のε160はもちろん、現在使用のNGT-12.5でも斜鏡は
偏心取り付けされていますが、光軸が合えば等光度曲線は同心円に
なっています。
厳密に考察していませんが、斜鏡偏心取り付けはそもそも光量の偏りを
なくす為ですから同心円にならなければいけないように思いますが・・・・。




2月22日の土星 ToUcamでやっとまともな画像が

2011-02-22 14:50:25 | 惑星
 22日の早朝、シーイングも良く、ToUcamの設定を見直してやっと
まともな画像が得られました。重要な点はフレームレートを10fpsと
した事と露出をたっぷり目にした事です。
フレームレートが15fpsを超えると画質が極端に劣化すると聞いて
いましたが、見た目のモニターの滑らかさに、30fpsで撮像していました。
露出もたっぷり掛けると色乗りも良くなります。
シーイングが良かったので120秒を10本撮像し、コンポジット数を
稼ぐ為にRegistax5で2本一組で処理しました。眼視ではカッシニの
空隙がもう少し良く見えていました。
土星の自転1時間での白斑の動きが分かります。

【土星 共通データ】 
2011.02.22 
NGT-12.5 D317mm FL1420mm ToUcam
Pentax XP-14mm 、露出1/25秒
自作バリアブル大気色分散補正プリズム使用
Registax5でスタック、ウェーブレット変換
ステライメージで画像復元

【1 : 03h11m~03h18m 2100フレームコンポジット】


【2 : 03h21m~03h34m 2000フレームコンポジット】


【3 : 03h40m~03h46m 2000フレームコンポジット】


【4 : 04h10m~04h17m 2000フレームコンポジット】

月齢18.5の月

2011-02-21 09:35:42 | 
久しぶりに月を撮影しました。
月が昇る前の早めの時間に、馬頭星雲でオートガイドのテストを行い、
高度が上がるのを待って、
そのままのピントで撮影しました。
NGT-12.5は直焦点ではF4.5と言う事もあり、コマ収差が大きく、
月面の撮影には向きません。
2007.8.28に皆既月食中の水瓶座57σ星食があり、その時の57σの
星像が大きく伸びていて、あらためてコマ収差の大きさを実感、ケンコー・
クローズアップレンズAC4でレデューサーを自作して直焦点撮影に用いて
いましたが、月の撮影はほとんどしたことがありません。
因みに、このレデューサーのコマ収差補正効果は以下にあります。
http://pub.ne.jp/harry0923/?cat_id=62391

以前から月面で試したいと考えておりましたが、何故か4年も掛かって
しまいました。結果はなかなか良さそうです。
コマ収差の影響が大きい、満月2日過ぎの月周辺のクレーターが、
シーイングが良かった事もあり、2枚目当倍トリミング画像の様にシャープに
写っています。


以下に当倍全体画像があります。
http://www9.plala.or.jp/deepsky/astro/CRW_2246.jpg

【撮影データ】
2011/02/21 00h35m42s
NGT-12.5 FL1420mm+0.8X自作レデューサー(合成F3.6)
IRC換装改造KissD、ISO100 露出1/320秒
Raw現像後モノクロモード変換


【当倍トリミング】

肝心のオートガイドの方は、極軸調整の甲斐があり、以前より安定して来たものの
まだまだです。



CCDInspectorで光軸チェック

2011-02-18 15:45:58 | NGT12.5  317mm反射
2月8日に撮影したM65・M66の構図決め画像をCCDInspectorに
読み込ませて光軸チェックしました。
掲載画像が小さいのですが、左下方向に少しずれています。
使用するサンプル画像により結果が異なりますが、ほぼ同様の傾向を
示すようです。
恒星の焦点内外像はかなり良い感じで同心円になっていますが、
この結果も参考にもう少し調整してみたいと思います。