天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

317mm主鏡を洗浄しました。

2015-08-24 18:54:55 | NGT12.5  317mm反射
かなり汚れていたNGT-12.5の317mm主鏡を洗浄しました。
通常、主鏡の洗浄はセルから外して流水で洗います。
これまでもその様にしていましたが、NGT-12.5では
トップリングからトラス棒から、すべて分解しないと
主鏡セルさえも外す事が出来ません。
もともと分解・組み立て式移動用望遠鏡ですから・・・
しかしそうなると、分解~主鏡洗浄~組み立て~光軸調整と、
多大な労力が必要となり、頻繁に洗浄出来ません。
試しに、ティッシュペーパーにアルコールを浸み込ませて
主鏡を拭いたら、見事にムラになりました。

そこで主鏡を外す事なく流水で洗浄する事を考えました。
幸い主鏡が収まっている鏡同(鏡筒ではありません)は
懐が広いので、まずは主鏡の周りにタオルを詰めて洗浄水が
鏡同内に垂れない様にしました。


次に、薄めた中性洗剤をしみこませたティッシュで鏡面を
軽く撫でる洗い、その後、ノズル付き容器に入れた水を掛けながら洗剤を
洗い流します。


水滴はエアーダスターで吹き飛ばします。


残った水滴をティッシュで拭き取ります。

この方法なら汚れやすいトラス構造NGT-12.5の主鏡洗浄は楽に行えます。





NGT-12.5 斜鏡交換(2)

2013-06-20 17:35:08 | NGT12.5  317mm反射
NGT-12.5の斜鏡交換はセルを止める台座部分の製作で頓挫しました。
φ60mm×7mm厚の真鍮丸棒を入手し加工していたのですが、
ボール盤での穴あけ時、アルミと違ってしっかり固定しないとドリルに
食い付き危険です。
小型の万力しかなく、φ60mmは固定出来ませんで中止しました。
固定方法を考えて、そのうちに製作を再開したいと思います。
仕方無いので、新斜鏡の周囲4箇所に2mm厚のコルクを両面テープで
貼り付け、オリジナルのセルに納めました。
結局、斜鏡は2mm小さくなりましたが、セルはそのままなので遮蔽率は
小さくなりません。




セルと斜鏡の間に隙間があり、直接触れ合わないので圧迫や放熱などに
有利かと思いますが、両面テープが剥がれて落下しないかと、なんとなく
不安です。


NGT-12.5 斜鏡交換(1)

2013-06-12 12:05:18 | NGT12.5  317mm反射
NGT-12.5 317mm反射の斜鏡を交換する事にしました。
入手した当初から、主鏡はそれ程でもないのですが、
斜鏡には結構、アルミメッキのキズや劣化がありました。
屋外使用で曇った際の拭き傷などでしょう。
私も外で使っていた時は拭きましたが・・・
そこで笠井トレーディングより短径63mmの物を入手しました。
巷ではProtostar製クオーツ斜鏡の評判が良い様ですが、
個人輸入で高価になります。
笠井トレーディングのニュートン主鏡は定評が有りますが、斜鏡は
どうでしょうか?


笠井トレーディング 短径63mm斜鏡、台湾製です。


斜鏡セル型紙はエクセルのグラフ機能を使ってサインカーブを描きました。
エクセル上でグラフの大きさを変えても印刷される大きさは変化無く、
仕方なく印刷設定で上下左右の余白を調整してサイズを合わせました。


型紙を0.5mm厚アルミ板に貼り付けて、金切りバサミで切り抜きました。
内側にポリウレタンシートを張り、直接斜鏡がセルと触れない様にします。
まだ、セルを止める台座部分の製作が残っています。

実は、オリジナルの斜鏡短径が65mmなのを60mmと勘違いして、
3mm大きくても良いと63mmを注文してしまいました。
現物は有効径が62mm位で、逆に3mm程小さくなってしまいました。
惑星には中央遮蔽が小さくなり有効なのでしょうが、直焦点撮影では
周辺減光が心配です。
販売しているサイズが・・・55mm、63mm、68mm・・・で、
何故60mmや65mmがないのか不思議です。

NGT-12.5 赤緯軸修理

2012-11-05 19:03:19 | NGT12.5  317mm反射
NGT-12.5はホースシュー式赤道儀で、赤緯微動は部分微動でしたが、
下記HPの「自動導入モータードライブ装置」を入手、全周微動に改造し
自動導入化しています。
http://kuwana.ddo.jp/astro/kyu/goto/gototop.html
100倍程度でほぼ対象を捉える事が出来ていましたが、最近赤緯微動の
バックラッシュが大きくなって来ました。
確かにウォームギヤ&ホイールの噛み合わせに少し遊びがあり、
それが原因と踏んでいましたが、それ以上のガタがあり、
よくよく見ると全周微動改造の為に延長した赤緯軸が緩んでいました。
この延長はオリジナル赤緯軸に新赤緯軸を被せて4本のボルトで
固定していたのですが、頻繁な導入や微動により緩んでいました。
そこで接合面と4本のボルトに接着剤を付けてがっちりと固定しました。
二度と外せないと思います。


左の黒円盤は鏡胴を取り付ける耳軸で固定用ボルト4本が見えています。
もともとΦ25mm程の軸が付いていますが、ウォームホイールを取り付ける
為にステンレス製の新赤緯軸を製作し元の軸に被せて延長しています。
ここが緩み大きなバックラッシュが発生していました。
そもそもこのウォームホイールは小さ過ぎですが、取り付けスペース上、
これが限界でした。
ギヤに大きな負荷が掛かっていますが、モーターは問題なく回っています。


与圧を掛ける機構ガ無くウォームギヤ&ホイールの噛み合わせに遊びが
ありました。
そこで与圧用のボルトを追加し噛み合わせ調整出来る様にしました。
写真にある縦のボルト1本がそれです。
横のボルトはウォームギヤの与圧用で、1本しか写っていませんが
向こう側にもう1本あります。
軸受けは既製のベアリングケースにタップを立ててアルミ板にボルト
で取り付けています。
この部品を一品もので製作したらかなり高く付くでしょう。


主鏡を取り外すにはトラス構造の鏡筒を分解する必要があります。
大分、主鏡が汚れて気になっていましたが、今回の赤緯軸修理ついでに
主鏡を洗浄しました。
厚さは7cm程ありとても重いです。必要以上の厚さはトップヘビーの
鏡筒バランスを取る為です。

パノラマ撮影の為、トラス棒が歪んでいます。今回修理した赤緯軸と
ウォームギヤ&ホイール部は向こう側(西側)にあります。
電動フォーカサー、カメラ電源、USBケーブルが鏡筒先に伸びてます。

NGT-12.5 赤緯軸を交換しました。

2011-07-29 00:01:40 | NGT12.5  317mm反射
NGT-12.5の自動導入改造時に赤緯軸を継ぎ足し延長してウォーム・
ホイールを付けていましたが、接合部のセットビスが緩み、逆回転する度
に大きなバックラッシュが発生していました。
状態が更に悪化した為、以前から考えていた赤緯軸一体製作をお世話
になっている鉄工所にお願いし交換しました。
軸径もオリジナルの16mmから22mmにサイズアップし剛性も増したと
思います。
この22mmは無加工で収まるベアリングの外径42mmから来たもので、
本当は30mm程度欲しいのですが仕方ありません。
赤緯軸に合わせてウォームホイールの穴径(元は10mm)も広げ、軸に
固定するセットビスを1本から4本にしました。
赤緯軸継ぎ足しはなくなりましたので、緩む可能性があるとすれば
ウォームホイール固定部ですから。

赤緯軸とウォームホイールに印をつけて緩みが無いかを確認。


オリジナル赤緯軸に被せるように取り付けた新赤緯軸フランジ部(銀色部分
外径40mm)、新赤緯軸とベアリングは右側の黒い部分に収まっていて
見えません。

一夜だけのテストですが、微動のレスポンスも良くなり、自動導入は
1100mm直焦の写野に対象が入ってきます。
オートガイドでも反応が良くなりましたが、何故か赤経方向の流れが
大きく発生しました。今回の改良とは無関係と思いますが・・・


オートガイドのテストて゜撮影したM27画像です。赤経方向(左右方向)の
流れが大きく、拡大してみると星像が二重になっています。

【撮影データ】
2011/07/22  01h07m~01h12m
NGT-12.5 FL1420mm+0.8X自作レデューサー(合成F3.6)
IRC換装改造KissD、ISO1600/露出118秒 3コマコンポジット
ルミコン・オフアキシスガイダー + DSI Pro + PHD Guiding でオートガイド
ノートリミング