天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

ε160の四隅ピント位置を計測

2009-09-30 12:11:29 | 光軸調整
 ε160の接眼部固定を調整し中心移動が大分改善されましたので
再度スケアリング調整をやり直しました。
今回は先ずは写野中心でピントを合わせた後に四隅のピント位置を
フォーカシング支援ソフトで計測し中心ピント位置からのズレの量を
求めました。掲載画像はその時の画像を合成したもので、数字は
中心を0とした場合のフォーカサー位置です。
1ステップは約20μmですが、20μmの違いは星像を拡大してみても
殆ど分からない程度です。

右上では更に120μmドローチューブを繰り出さないとピントが合いません。
因みに上下方向が主鏡光軸方向で、円筒の鏡筒に接眼部を取り付ける
仕組み上、ズレの量は上下は小さく左右が大きいのは納得がいきます。
この結果からアルミホイルを約0.12mm厚に折りたみ接眼部取り付け部の
右上、右下2箇所に噛ませて調整しました。この厚さ=「ピント位置調整量」
とはなりませんが目安にはなると思います。
調整前後の右上星像を比較したのが2枚目画像です。

大分改善されましたが接眼部を動かしていますのでこの状態では光軸が
狂っている筈で、再度光軸調整を行い星像チェックしなければなりません。
先回、感で調整したのに比べれば、ピント位置計測に時間は掛かるものの
全体の傾きの状況が分かり、調整個所とスペーサーの厚みにも根拠が
有りますので結果も良い様に思います。





接眼部回転による中心移動の原因

2009-09-28 12:01:40 | インポート
 ε160の接眼部を回転させると中心位置が移動していましたが
原因は接眼部取り付けネジの絞め過ぎでした。
以前にも書きましたがこのネジの絞め過ぎで回転面に歪みが出て
回転にスムーズさが無くなり、更にスケアリングも狂ってしまいます。
軽いデジカメ程度の機材ではガタつかない程度の締め付けで良い
様です。しかも4箇所均等に締めないと歪みます。
先日、試写しながらスペーサーを噛ませて接眼部のスケアリングを
調整しましたが、一旦スペーサーを外して回転によると中心ズレと
光軸を調整しました。
この状態で再度試写しながらスケアリング調整を行いたいと思います。

ε160四隅の星像 大分よくなりましたが・・・

2009-09-27 20:44:55 | 光軸調整
 昨日、最後に残ったε160の接眼部スケアリング調整を行いました。
主斜鏡とも外して鏡筒中心に糸を張りセンターリングアイピースで覗きながら、
折りたたんで厚さを調整したアルミホイルを接眼部と鏡筒の間に挟んで調整
しました。
夜になって写野の四隅にデネブを導入し撮影した画像を確認しましたが、まだ
右上星像のスパイダー干渉像が二重です。
最後の手段として撮影画像を見ながらアルミホイルの厚さを調整して追い込ん
で行きました。
下の画像が調整の結果で、まだ右上星像が他よりも良くありませんが、
とりあえず明らかな干渉像二重化は無くなりましたし、この状態では光軸も
狂っているはずですので光軸調整後に再度行う事としてここで止めました。
このスケアリングに関しては撮影と調整を繰り返して追い込んでいくしか無い
と思いますが、接眼部にスケアリング調整装置が無いので面倒です。


P.S
ライブビュー機能のあるカメラではリアルタイムで星像を見ながら
調整して行くことは可能でしょうか。


斜鏡・接眼部調整結果の簡易チェック

2009-09-23 15:21:30 | 光軸調整
 斜鏡セルと接眼部回転装置調整のテストは晴れないと出来ませんが、
9/17に掲載の「青空撮影法」で簡易チェックしてみました。
生憎雲っていましたので今回は「曇り空撮影法」となりましたが、明るさも
ちょうど良くかえって撮影しやすいです。
比較として調整前の昨日撮影した画像も掲載いたします。
調整後の方が等光度曲線の対象性が確実に良くなっています。
この等光度曲線と光軸良否に厳密に相関があるかはまだ分かりませんが
これまでの実験結果から光軸のある程度の判定は出来ると思います。
 
【After 斜鏡セル・接眼部調整】


【Before 斜鏡セル・接眼部調整】

調整前の光軸のズレ方向が、スパイダー干渉像二重となっている右上方向と
一致しているのは偶然でしょうか。中心がほぼ一致した事で少し期待しています。



斜鏡セル、接眼部の調整

2009-09-23 13:13:52 | 光軸調整
 先日問題個所として掲げたε160の斜鏡セルと接眼部回転装置を
調整しました。
写真2は斜鏡セルを鏡筒先側から見たところですが、内筒と外筒の間に
隙間があるのが分かります。
鏡筒に組んだ状態でここを押すと斜鏡が動き、鏡筒姿勢変化により光軸
が狂う原因の一つでした。
もう一つは主鏡セルのガタつきでこれは対処済みです。

鏡筒から外したε160の斜鏡、センターマークが見える。


斜鏡セル内筒と外筒の間に隙間があり、後ろのキーボードが見えている。
スペーサーとして両面テープを十字位置4箇所に貼りガタを無くしました。
両面テープの台紙はそのまま残し厚さ調節と「滑り」としました。

接眼部回転装置は、接眼部取り付けネジ4本の締め過ぎにより
回転面が湾曲していた様で接眼筒首振り運動の原因でした。
以前からある位置で回転に渋さを感じていました。
取り付け部2箇所にとりあえず紙片を挟み調整したところ、回転による
光軸の狂いが大分小さくなりました。
これらの調整によって四隅の星像も改善してくれると良いのですが。
今日は天気が悪く確認は明日以降になりそうです。