天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

タカハシJP赤道儀を自動導入化

2008-06-28 21:10:47 | 自動導入
  今更と言われそうですが、タカハシJP赤道儀を自動導入化しました。
最近の赤道儀では当たり前になりましたが、昔の赤道儀の自動導入化
は結構コストが掛かります。タカハシJPでは15~20万円コースでしょうか。
先日、下記URLのGOTOシステムが安く入手出来ましたので取り付けて
みました
http://kuwana.ddo.jp/astro/product/mel/gotom.html


赤経モーター部
赤経・赤緯モーターとも立派なケース入りのオリエンタルPK243A1-SG18
で、これだけでも新品なら2台で3万を超えます。
勿体無かったのですが、ケースを加工してアルミアングルで取り付けました。



赤緯モーター部
赤経・赤緯ともタカハシ純正モータードライブのクラッチを生かしましたので、
手動も可能です。


コントロールPC
今回は駆動装置(写真右)とハンドコントローラ(写真右下)と
駆動用ノートPC付きで3万を切って入手出来ました。
写真は別の導入用ノートPCです。
駆動用には古いデスクトップをDOS専用にして、ついでに
駆動装置の電源12VをCD-Rから外して使用しています。
駆動装置にはガイドコントロール機能もついていますので
PHD Guidingでオートガイドも可能です。


導入精度は赤道儀の赤緯・赤経両軸の直交精度が悪いと落ちる
ので、この点、旧式のJPはあまり良くないようで、JPのTemma改造
ではこの辺も調整するらしく、その分高くなります。
テストしたところ、移動離角が大きいとやはりずれますので、
近くの基準星から導入するようにすればまずはOKのようです。
今回の自動導入はASCOM対応のフリー星図ソフトCartes du Ciel
でもコントロール可能です。

モーター側と赤道儀の赤緯ギヤは協育歯車のものに交換しました。
この際、モーター軸径に合わせる為、3mmから5mmへの軸穴径の
追加工を問い合わせたところ5,700円との事でびっくりしました。
ギヤそのものはせいぜい800円程です。
そこでモーター側は5mm穴径の標準品を選び、そのモジュールに
合わせて赤道儀の赤緯ギヤを交換し、穴径をタカハシ純正の
クラッチに合わせ15mmから18mmに加工してもらいました。
こちらの料金は近くの鉄工所で2000円で済みました。
ただ、3mmから5mmの加工は難しいようです。
ギヤも近くの代理店で購入でき、メーカー直より安く送料も不要です。
使用してみて、モーターの駆動音が大きいのと駆動用と導入用とで
2台のPCが必要なのが難点ですが、据付で使用しますので、
それ程大きな問題ではありません。