NGT-12.5の赤緯を全周微動に改造してから何回か使用し、問題点
も明らかになって来ました。
自動導入はフリーソフトCartes Cielで行っていますが、離角の近い
基準星から辿ると言う私の使い方では、眼視50~100倍または
レデューサー使用1100mm相当の一眼デジカメ写野に対象は入って
来ますので、実用可能です。これは、ドーム内設置後、接眼部や
ファインダーがとても高い位置になり、危険が伴う脚立が必要になった
対象導入にはとても有効です。
【天頂付近の対象では接眼部が3m程の高さになり、非常に危険!!】
オートガイドはPHD Guidingを用いていますが、赤経のガイドはレスポンス
も早く、ほぼ問題ありませんが、今回改造した赤緯のガイドは、calibration
で反応が殆ど無く上手く行きません。
原因はギヤのバックラッシュ又は軸受け部分の剛性不足と推測し、
下記の方法を試したところ上手く行くようです。
1.赤経のガイドをoffにして、南北何れ方向にずれるかを判断する。
2.1のずれ方向のみをガイドするように設定する。
3.手動で1のずれ方向に少しだけ微動を動かし、ギヤの当たりを取って
バックラッシュを取り除く。
4.ガイドをスタートする。
実は赤緯全周微動改造で、ウォームホイールとウォームギヤの噛み合い
調整機能は省いており、微妙な調整は現状で来ません。
これを改良する事でバックラッシュを幾らかでも小さく出来れば、
南北両方向のガイドが機能する様になるかと期待しています。また、
自動導入精度も良くなるかも知れません。
惑星撮影では自動導入やオートガイドはあまり必要ありませんが、
強拡大撮影では、やはり赤緯のバックラッシュは小さい方が良いです。
ここで、惑星撮影で問題が発生し、これまでのDVカメラからToUcamに
変更しようとしています。と言いますのは、赤緯のバランスが非常に微妙で、
重いDVカメラでこれが大きく崩れると、ウォームホイール装着の為に
今回製作した赤緯軸延長シャフト接合部のセット・ビスが自動導入時に緩む
可能性があります。実際に緩んで、鏡筒の動きがツーテンポ遅れる事態が
発生しました。
現在はねじロックと言う緩み止め剤を使用して何とかなっていますが・・・。
特にこれまで使用していたTRV900は重く、バランス調整の範囲を超えて
いますので不安があります。
今更ToUcamと言うのもなんですが、手持ちはこれしか無く仕方ありません。
そのうち軽いハイビジョンカメラかImagingSourceのカメラ等が欲しいです。
【黒色3個のオリジナルバランスウェイト中央に緑色のカウンターウェイトを追加】