天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

2月18日の土星

2008-02-20 14:57:54 | 惑星
 最高ではありませんが、やっと好シーイングに恵まれて口径なりの土星が
撮影出来ました。透明度も良く眼視では一瞬、一瞬ですがカッシニが全周
見えていました。しかし撮影動画では結構揺らぎがありコンポジット枚数を
稼げませんので、これまでの大量コンポジットから処理方針を変えて
レジスタックスで良フレーム500枚弱をスタックしウェーブレット変換を
掛けました。上段がその直後の画像でちょっと荒いです。
下段はそれに更にステライメージで画像復元処理を施しています。
解像度的にはあまり効果がありませんでしたが滑らかになりました。
上段の土星本体左下に衛星らしきものが写っています。

2008/2/18 23h12m25s~23h14m00s
NGT-12.5 D317mm FL1420mm
Pentax XP-14mm 、Sony TRV900 露出1/60秒  
Registaxで約500フレームコンポジット
ステライメージで画像復元処理

「口径なり」と書きましたが、以前に25cmでもっと良い画像が得られて
いますので32cmとしてはまだまだです。
春が近づき徐々にシーイングも良くなるものと期待しています。


土星を再処理しました。

2008-02-17 16:00:54 | 惑星
 相変わらずシーイングが悪く、シャープな惑星像が得られませんので、
昨年12月26日の土星を、ステライメージの画像復元を用いて再処理して
みました。
以前はレジスタックスを使わず、この方法だけで処理していましたが、
パラメータを探すのに時間が掛かるので最近は行っていませんでした。
あらためて試してみますと、やはり効果があります。
また、大気差による色ズレ補正のウエッジプリズムも、カメラアダプターの
変更により使えなくなっています。
条件が良ければそれでもそこそこに写ってくれますが、やはり手抜きをする
とそれなりの結果しか得られないと言う事を再認識しました。

※12月26日掲載画像の再処理ですので比較してご覧頂ければと思います。
いくら画像復元といってもボケボケの画像からは何も出てきませんので、
コンポジット数も含めてやはり良い元画像が必要です。
12月26日はいくらか良いシーイングでしたが、コンポジット数は644フレーム
と全く不足で、その為、本体リムに沿って円弧状の模様が入り、やや不自然な
イメージになりました。

2月2日の火星と土星

2008-02-03 19:30:03 | 惑星
昨夜はこの冬の中ではまあまあのシーイングで、やっとそこそこの
火星像が得られました。それにしても大分小さくなってしまいました。
もう少し視直径が大きいときならもっと細部が出たかと思うと残念です。
この冬は何故か高度を上げるにつれてシーイングが悪化する傾向があり、
これまでの南中付近撮影ではまともな像が得られていません。
昨夜も早い時間帯の方が良いイメージです。
土星は昨日早朝の撮影で、丁度南中の位置付近に雲が停滞し、あまり
良い条件ではありませんでした。
何れも「NGT-12.5 D317mm FL1420mm」での撮影で、自作惑星用
コンポジットソフトで合成後Registaxでウェーブレット変換、ステラ・イメージ、
フォトショップで仕上げています。
極端な処理はさけて自然な諧調を残すようにしています。


【写真1】 火星
2008/2/2 19h18m05s~19h19m49s
Pentax XP-8mm 、Sony TRV900 露出1/60秒  
2587フレームコンポジット、LRGB合成


【写真2】 火星
2008/2/2 21h58m44s~21h59m50s
Pentax XP-8mm 、Sony TRV900 露出1/60秒  
1800フレームコンポジット


【写真3】 土星
2008/2/2 01h53m39s~01h54m15s
Pentax XP-14mm 、Sony TRV900 露出1/60秒  
897フレームコンポジット