天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

ガイド星が2倍に・・・・

2009-11-15 10:04:45 | ε160用オフアキシス・ガイダー
 忙しかったのと天気が悪く撮影出来なかった事で更新をサボっていました。
先週NGT-12.5で試したニュートン用半自作オフアキシス・ガイダーですが、
2個張り合わせたプリズムの光軸が正確に一致していない為、ガイド星が
2個ずつ・・・・つまりガイド星の数が2倍になって見えます。
当初、暗い星では気付きませんでしたが、明るい星が数個視野に入ったら
全て2個ずつ見えて気が付きました。
プリズム一個の場合にギリギリで視野の外にある星も見えている事に
なりますのでガイド用としてはかえって具合が良いかもしれませんが・・・。

現状では星は近くに2個並んで見えますが、2個のプリズムの取り付け角度
を適当に調整し広い範囲のガイド星を捕らえる事が可能かも知れません。
NGT-12.5の焦点距離が1420mmあるのと、斜鏡が直焦点撮影用としては
小さい為かイメージシフトの位置が限定され、ガイド星が見つからない場合も
ありましたので、これは有効な方法かも知れません。

プリズムが届きました

2009-11-04 22:21:39 | ε160用オフアキシス・ガイダー
 オフアキシス・ガイダー用に注文していたプリズムが届きました。


「10mmx10mmx10mm」の物が2個に、素手で触れないように
白い手袋まで付属していました。


本当は「10mmx10mmx20mm」が欲しかったのですが規格品には
無くて、特注だと高いでしょうから2個くっつけてみました。
幾らかでもイメージシフトの視野を広く取りガイド星を探しやすくする為
ですが、左右のプリズムで微妙に光軸がズレるでしょうから中心部を
使用しない様に態と左右のプリズムを使い分けた方が良いでしょう。
と言っても中心部にガイド星がある事の方が珍しいですが・・・。


取り付け部と光路穴を加工しプリズムを仮取り付けしました。
これからガイド側のピント位置を計り31.7mmスリーブの取り付け位置
を決めなければなりません。

今回購入したショップでは一個1530円で、他店では2000円以上
しますから安い方でした。
http://www.ama-k.co.jp/index.html

ガラスの加工が出来れば、天頂プリズム等を利用し安く上げる事が
出来ます。
手持ちの天頂プリズムは幅が20mmでちょうど良かったのですが
加工する道具もありませんし、依頼すればそれなりの加工料が
掛かるでしょうから購入する事にしました。


ルミコン・オフアキシスガイダー復元

2009-11-02 22:44:59 | ε160用オフアキシス・ガイダー
 ルミコンのニュートン反射用オフアキシスガイダーのプリズム部分を
ε160用に流用した為、残りの部分は使えないままになっていて
勿体無いので別途プリズムを入手してニュートン用に復元しています。
狙いはNGT-12.5 32cmF4.5ニュートン反射による直焦点撮影です。
鏡筒の構造と赤道儀の特性からガイド鏡搭載はバランス的にも困難で
直焦点撮影ではオフアキシス・ガイダーは必須です。


【写真1】
プリズムと31.7mmスリープ取り付け部分をジュラコンで製作。
プリズム装着部分とプリズムからの光路穴は未加工です。


【写真2】
イメージ・シフト用ネジ穴は未加工ですが
31.7mmスリープが乗るとこんな感じです。


【写真3】
更にDSI Proが乗るとこんな感じです。
EOSカメラマウント内にはケンコーのACクローズアップレンズの
レデューサーが組み込まれています。
採寸ミスでスリープが乗る部分の幅が少し足りませんでした。
何とかなるでしょう。


P.S
初めからε160用に上記部品を製作すれば元のオフアキシスガイダーは
全くいじる必要は無かったのですが、当初はそこまで手が回りませんでした。
プリズムも入手しなければなりませんでしたし・・・・。
何れ機会を見て組替えればオリジナルのニュートン用に戻りますが、
またε160用をスケアリング調整するとなるとちょっと億劫です。





M45でε160オフアキシスガイドのテスト

2009-09-02 09:57:54 | ε160用オフアキシス・ガイダー
 昨夜は台風が過ぎ去った後の良い天気で、後述する改良したDSI Pro
バレルでオフアキシスガイドのテストを行いました。
初めにM31を露出60分で撮影したのですが、恐らくバレル改良でいじった
為でしょうか、ピントが大きくズレていました。
急いでフォーカシング支援ソフトでピントを合わせて、東に昇って来たM45を
時刻も遅くなったので40分露出で撮り直しました。
この時気が付きましたが、4本のスパイダー回折像のボケ方が一様では
ありません。今回の改造でカメラマウントのスクェケアリングが狂っていると
思います。

M45
ε160 冷却&IRC換装改造KissD ISO100 露出40分 冷却温度7.5℃
半自作オフアキシス・ガイダー使用、DSI Pro+PHDGuiding
ノートリミング、ダーク、フラット補正なしノートリミング、ダーク、フラット補正なし


上画像中心部等倍切抜き

つぶさに見るとやはり赤経方向(画像上下方向)に星像が少し伸びて
いますが、まずまずと思います。




 DSI Proのバレルは脱落防止の為、固定ネジが引っかかるように
中間部分が少し細くなっています。これを切断した為に根元よりも先端が
細い状態で、しかもこの細い部分の長さは3mm、バレル全長でも6mm位
でしょうか。オフアキシスガイダーに取り付けた時に少々不安定でした。
そこで先端部分に0.3mm厚の銅板を3mm幅に切って両面テープで貼り付け
ました。バレルは根元までスリーブにはまるようになっていますので、これで
とりあえず不安定感はなくなりました。
微妙なピント調節はバレルの抜き差しではなく、DSI Pro本体とバレルの
取り付け部36.4mmネジの回転で行い、ピント位置で横からビスで固定
しています。
バレルは表面がアルマイト加工されていてとても硬く、切断に苦労しました。





ε160オフアキシス・ガイダー 別角度から

2009-08-31 22:01:32 | ε160用オフアキシス・ガイダー
 ε160用オフアキシス・ガイダー取り付けを別角度の写真でご紹介します。

モーターフォーカサーと干渉しないように反対側にガイド用DSI Proが
来るようにしました。


この状態から時計回りに90度回転出来ますので対象に応じて構図の変更が
可能です。反時計周りではドローチューブ固定つまみと干渉します。
昨日の2枚目の写真でも分かるようにイメージシフト部と接眼部との
位置関係が微妙で、ドローチューブを繰り入れた際のクリアランスは
2~3ミリです。