天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

斜鏡の取り付け位置

2008-05-30 21:46:10 | 光軸調整
  ニュートン反射の光軸調整で最も面倒なのがこの斜鏡の取り付け位置だと
思います。これが正しくないといくら調整しても焦点内外像が焦点位置付近で
楕円になり、恒星のボケ方向が焦点位置前後で直交します。
そこでNGT-12.5のトップリングの後端に、主鏡光軸上に交点が来るように
十字線を張り、斜鏡に映るこの十字線とスバイダー、十字線交点と主鏡及び
斜鏡の中心マークが一致するように斜鏡を調整しました。
これで斜鏡の主鏡光軸方向の位置と角度は一意に決まる筈なのですが・・。
ただし、この方法の前提として、主鏡の光軸を前もってスパイダー中心と一致
させておく必要があります。
この調整後は天気が悪く、また星像チェックが出来ていませんので、確認後、
結果がよければあらためて調整手順を詳しく書きたいと思います。
ただし、NGT-12.5がトラス鏡筒だから可能な事が多くあり、一般の鏡筒では
工夫が必要だと思います。


斜鏡をオリジナルに戻して撮影

2008-05-18 16:07:45 | 惑星
 短径78mmにサイズアップした斜鏡ですが、どうも光軸が合わず
焦点像が尾を引きます。当初、斜鏡の精度を疑ったのですが、
どうも原因は斜鏡セルの問題のようです、
斜鏡がセル内に正確に45度で収まっていない為、調整ネジでセルを
大きく傾けてて見かけ上光軸をあわせる必要があり、多分斜鏡の中心
が主鏡の光軸と一致していません。
斜鏡は平面鏡ですから必ずしも中心を合わせる必要は無いのですが、
中心点マーカーの意味がなくなりますので、主鏡光軸と接眼部光軸の
交点に正確に置く事が困難です。

掲載はオリジナルの65mm斜鏡に戻し撮影した土星と木星です。
光軸は完全ではありませんが、焦点像が尾を引く現象はとりあえず
なくなりました。78mmの斜鏡は反射率が高く、直焦点撮影には
良さそうなのでセルを作り直すかして使いたいと思います。

【土星】
2008/5/17 19h18m17s~19h19m25s 
Pentax XP-14mm 、露出1/60秒 
Registaxで約1500フレームコンポジット
※良いシーイングで眼視ではカッシニが全周みえていたようですが、
 なかなか写ってくれません。


【木星】
2008/5/18 4h06m45s~4h08m00s 
Pentax XP-8mm 、露出1/60秒 
自作ソフトで894フレームコンポジット後
Registax4 Photoshop ステライメージで処理
※AVI画像のレベルが低いせいかRegistax4 でのアライメントがNGで
 自作ソフトでコンポジットしました。ステライメージで画像復元処理を
 施しましたがでリムが不自然になってしまいました。
 低空でシーイングは良くありませんでしたがトップリング改造の効果で
 しょうか、DVカメラの重量による光軸の狂いも小さくなりそこそこ細部も
 出てくれました。


【共通データ】
NGT-12.5 D317mm FL1420mm
Sony TRV900   



トップリング改造の効果は・・・・

2008-05-04 21:02:31 | NGT12.5  317mm反射
 昨夜から今朝に掛けて、トップリングを作り替えたNGT-12.5で
初の撮影を行いました。一見良さそうなシーイングなのですが、
細かな揺らぎが継続し細部が写りません。
特に低空の木星はメラメラと全体が揺れていました。しかし不思議
と大きな模様や大赤斑は濃く見えていました。ただ処理しても細部は
出て来ません。星仲間の15cmによる木星の方が良く写っていました。

今のところ改造の効果は画像には現れていませんが接眼部の剛性は
確実にアップし、これまでは重いDVカメラをつけると対象が写野から
逃げてしまい導入が大変でしたが、少しの修正で捕らえる事が出来、
撮影後カメラを外しても対象はちゃんと写野に収まっていました。


土星
2008/5/03 20h50m00s~20h52m00s 
Registaxで約1200フレームコンポジット



木星
2008/5/03 03h45m40s~03h47m00s  
Registaxで約2290フレームコンポジット

共通データ
NGT-12.5 D317mm FL1420mm
Pentax XP-14mm 、Sony TRV900 露出1/60秒 




焦点内(外)像です。

2008-05-03 11:08:23 | NGT12.5  317mm反射
 トップリングを作り直したNGT-12.5の焦点内外像です。
昨夜は土星と恒星を見ながら光軸調整を行い、内外像を
撮影しましたがどれがどれか分からなくなりましたので
一つだけ掲載します。
所々歪になっているのは遮光用に被せているシートで
ケラれられている可能性があります。
多くを見た事がありませんので、私にはこれだけで鏡面の
判断は付きません。何方かコメント頂ければ幸いです。
シーイングが悪く、土星や恒星は良く見えませんでした。
今夜晴れたら内外像の対象性がわかるように撮影してみます。



ウグイスが来ています。

2008-05-02 13:52:03 | インポート
 天文とは関係ありませんが、数日前から庭先にウグイスが来て、
終日鳴き声を聞かせてくれています。
昨日は姿を捉えられませんでしたが、つい今しがた仕事部屋の直ぐ外に
来ましたので、先日入手のNikon ED180mmで撮影しました。
KissDのファインダーにマニュアル・フォーカスですからピントが怪しいです。

ピントを誤魔化すためにアンシャープ・マスクを掛けましたので
ちょっと粗い画像になりました。等倍切り出しです。

今はすこし離れたところで鳴いています。