天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

フォーカシング支援ソフト Windows7対応

2011-07-13 19:14:46 | フォーカシング支援ソフト
本業が忙しかったので3ヶ月ぶりの更新になりました。
Windows7が出てから暫く経ちますが、いまだにメインはXPを使っています。
そろそろWindows7への移行を考えなければと、ノートPCをXPと7の
デュアルブートにしました。
インターバル撮影ソフトはそのままで、フォーカシング支援ソフトはWindows7
に対応修正して動作しています。・・・が、何故かXPで使用中にPCがフリーズ
するようになりました。
ソフトではなくPC全体が固まります。前バージョンでも同じですのでPC側の
問題のように思います。
WIndows7に前面移行と行きたいところですが、極軸セッティング支援ソフト
はToUcamが7で動きませんので、XPも併用になります。

掲載が画像はフォーカシング支援ソフト・テストのついでに撮影したM13です。
月があったのと、赤緯微動の不調でガイドが出来ませんので28秒露出です。




【撮影データ】
2011/07/10  21h29m
NGT-12.5 FL1420mm+0.8X自作レデューサー(合成F3.6)
IRC換装改造KissD、ISO800/露出28秒 1コマ
中心部切抜き



ピント位置の復元

2010-01-30 19:06:04 | フォーカシング支援ソフト
 ε160の鏡筒を90度回転させてカメラ取り付け方向を赤緯軸と平行に
極軸側に来る様にしました。これで赤道儀のバランスが取りやすくなり
ガイドが安定したのですが、撮影を終えてフォーカサーの電源を切ると
モーターの制動が切れ、カメラの重みでピントがズレる様になりました。
先回撮影のままで恒星を撮影すると写真左のように明らかにピントが
ズレています。当然、フォーカサーコントローラは先回のピント位置を
示していますので単純にピント位置へ移動させる事は出来ません。
そこでフォーカシング支援ソフトのバックラッシュ補正機能を働かせます。
フォーカシングは常にドローチューブを繰り入れる方向で行っていますので
一旦少しだけ繰り入れるようにポジション指定します。
次に再度正しいピント位置を指定して移動させますと、直前の移動方向
と逆向きに動く事になりますのでバックラッシュ補正機能が働き、目的の
位置をバックラッシュ量の2倍だけ超えて移動した後に目的の位置へ再度
位置づけられます。つまり繰り入れる方向でピント位置へ移動される訳です。
その様にしてフォーカシングした後に撮影したのが写真右で、ピントが復元
されているのが分ります。
その後、念のため前後数十μmの範囲でピント位置を探しています。


FocusCheckerPro3.5 位置再現性が良くなりました。

2009-01-08 22:23:26 | フォーカシング支援ソフト
 昨夜は雲に阻まれて合焦まで行きませんでしたが、今夜は邪魔者も無く
数回フォーカシングのテストが出来ました。結果はほぼ同じポジションで
ピントが合い、位置再現性が良くなりました。
昨日書きました「露出時間+ミラーアップ時間」分の遅延機能も実装し
上手く機能しています。

測定星:アルデバラン
ε160 露出5秒 2ステップ=約40μm毎に8コマ撮影のうちの3コマ
左からPositionは601、603、605で、斜鏡スパイダー干渉像から
中央の603Step目にピントが来ていると判断しました。
画像は1コマずつナビゲーション可能ですので前後との比較でピント位置
を探すのが楽です。またPositionとリンクしていますので選択した画像の
位置へ簡単にフォーカサーを位置付ける事が出来ます。

※今回は判り易いように露出を長くしてスパイダー干渉像を使いました。
  この画像では輝度が高過ぎて自動ピント検出は機能せず、推測位置は
  意味がありません。
 

しばらく月が大きく撮影出来ませんので、冷却KissDの結露対策を練りたい
と思います。当初ヒーター取り付けを考えていましたが、現在はカメラ内部へ
の乾燥空気送風を検討しています。


フォーカシングと画像転送不具合  解消した様です。

2009-01-08 00:47:26 | フォーカシング支援ソフト
 「FocusCheckerPro3.5」でフォーカサー・モーターが指示通り回らない
のとEOSUtilityでの画像転送の不具合ですか、ソフトの改良と「撮影画像
の確認」を「切り」に設定でどちらも解消したようです。
雲間からでしたの2回しかテスト出来ず、2回とも雲に阻まれてピントが合う
ところまで行きませんでしたが、撮影した恒星像を見る限りでは良い感じで
合焦に向かって収束していました。
2回とも8コマづつの撮影ですが、この間画像転送も問題なく行われました。
ただ、上記とは全く別に、一点だけソフトを修正しなければなりません。
それは「露出時間+ミラーアップ時間」だけ次のフォーカサー移動開始を
遅延させる機能です。

FocusCheckerPro3.5 改良しました。

2009-01-06 09:44:54 | フォーカシング支援ソフト
 昨年暮れ頃からFocusCheckerPro3.5でのフォーカシングで、
ピント位置表示がおかしく、2回3回繰り替えすとピント位置がOUT側
へどんどんズレて行ってしまいます。
勿論、実際のピント位置がそんなにズレる筈は無く、接眼部にデジタル・
ノギスを貼り付けて調べたところ、モーターが指示通りに回っていない事
が分かりました。
初めはカップリングの緩み又はモーターのトルク不足かと思いましたが
そうではなく、ソフトからの小ステップ回転指示に対してモーターの応答が
悪いのが原因のようです。
フォーカシング・ソフトでは2ステップ(=約40μm)ずつ移動させ撮影する
ように設定していますが、2ステップ分きっちりと回ってくれないようです。
4~5ステップでは良さそうですが、何故突然そうなったかは不明です。
モーター本体では無く1/50減速ギアの問題かも知れませんが・・・・。
モーターや減速ギアを高精度の応答性の良いものに代えれば良いのですが、
なかなかそうもいきませんのでフォーカシング・ソフトを改良する事にしました。
方法は毎回開始位置までモーターを戻してから目的位置へ再度位置付け、
移動ステップを見かけ上大きくする事です。
戻す際に回転が逆になりますのでバックラッシュ補正(20ステップに設定)
も働き、最低でも20x2=40ステップの移動になりますので充分指示に
追従してくれました。
一見無駄な動きのようですが、毎回同じ条件でドローチューブが位置付け
られますのでフォーカシング精度的にも良いと思います。
因みにデジタルノギスで計ったところ位置再現誤差は10~20μmでした。
ただし、これはピント精度が10~20μmと言う事では無く、同じステップ位置
を指定した時のデジタルノギスが示す値の精度です。