YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

清明

2020-04-05 07:00:00 | 二十四節気


万物の気が満ち、草花が芽吹き、鳥は歌い、空は青く澄み、爽やかな風が吹く…全てのものが春を楽しむ頃。そんな季節が「清明」



モノトーンに近かった風景が、一気に輝きだす頃。

世の中はまさに春爛漫。
お花見の季節でもあります。




お花見といえば桜ですが、ひっそりとたくさんの花が咲き出します。
どんぐり好きとしては、どんぐりの開花も気になるところ。

クヌギ


コナラ


これらの花が風によって受粉すると、あの可愛らしいどんぐりが育ち始めます。
1年で育つものと2年かけて育つもの。種類によって成熟までの時間が異なります。

なにはともあれ、、今年もたくさんどんぐりを落としてね♪

「お前のために作ってるんじゃないよ」
と、怒られそうですね(^^;)







林床では小さな芽が元気よく伸びてきています。

あらゆる命が活動を始める清明。







命と命のバトルも繰り広げられています。
あらゆる生き物の遺伝子に組み込まれている「種の保存」というミッション。

生き残るための様々な工夫や戦略が、生物を多様にし、ときに美しく、ときに狡猾な機能を身につけ、そして、そんな風に進化し続ける途方もない数の生き物たちが互いに関わりながら成り立っている地球という星。

その万物が輝くときが清明。



そんな壮大なドラマに想いを馳せてしまう、大好きな季節です。





【二十四節気・七十二候とは】

 現在使われている暦(カレンダー)は、太陽暦(新暦)。1年を365日として計算されています。そして江戸時代くらいまで使われていたのが、太陰太陽暦(旧暦)。1月を月の周期である29.5日として計算されていたため、旧暦では1年が354日となり、季節がどんどんずれてしまいます。そのため、3年に1度、1ヶ月増やす年を設けたのが太陰太陽暦だそうです。この暦を使っていた頃は、季節がずれていくために、暦は農業の目安にならず、そこで重宝されたのが、二十四節気や七十二候というものです。二十四節気は、地球の周期をもとに、夏至と冬至、春分と秋分を設け、さらにその間を分けて1年を24等分して、季節の特徴を表した言葉を当てたものです。しかし、梅雨や台風などがない中国で作られたものがそのまま使われているため、日本の季節とは多少ずれるところもあります。七十二候は二十四節気をさらに3等分ずつして、季節の特徴を当てはめたものです。日本独自に作り直された経緯があり、より、日本の季節にあったものとなっています。


【七十二候のページ】
初候→玄鳥至
次候→ 鴻雁北
末候→虹始見



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