goo blog サービス終了のお知らせ 

YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

黒いカタツムリの正体

2020-06-01 20:15:00 | 昆虫・蜘蛛



こんばんは。
最近各地で地震が頻発。新型コロナウィルスと合わせて心配です。

さて、本日は2015年に見つけた黒いカタツムリのその後のお話。

ずっと謎のまま、この季節、三ツ池公園に行くたびに気にしてはいたのですが見つからず…

そんなある日、カタツムリの専門家に会うことができました。




かたつむりミュージアム「ラセン館」の館長、河野甲さんです。

昨年秋に京都を訪れたとき、縁あって立ち寄らせていただいた町屋での個展。




河野さんの本職は皮革造形作家さん。







町屋の中には、見たこともない、革でつくる生き物たちが飾られていて、なんとも不思議な空間。

入り口付近の小部屋にはカタツムリのリアルフィギュアが所狭しと並んでいました。



圧巻〜




これらのカタツムリ、殻は本物、軟体部は樹脂で作られているそうです。上のカラフルなカタツムリはキューバに生息する種類とのこと。キューバは石灰岩質の土地が多く、カタツムリの種類が豊富なんだとか…。




こちらはカタツムリの交接。左巻きと右巻きでは、首のつながりの向きも変わるんだそうです∑(゚Д゚)

そんなお話を伺いながら図々しくも、件のカタツムリの写真を見ていただいたところ…。

やはり、記録の撮り方が不十分で断定はできないけれど、殻の雰囲気からおそらく「オオケマイマイ」だろうとのご助言をいただきました。

本来は渓流沿いの壁面や岩陰に生息するカタツムリのようですが、植樹する樹木などにくっついて、公園などに住み着くこともあるんだそうです。


その後ネットで検索してみたところ。オオケマイマイは必ずしも軟体部が黒いわけではなく、これは稀なタイプのようです。

発見時のブログを見ると、自分でも「オオケマイマイ」の可能性を考えていたようですが、体の色で除外していました。

どうやらカタツムリの同定は殻の形が大切なようです。いつか「ラセン館」を訪れてさらなる深みをのぞいてみたい!!

なお、京都ではすっかり河野さんのお話に引き込まれ、その夜行われた講演会にも参加しちゃいました。



暮れ行く町屋の庭に面した畳の間で、かたつむりとアートのお話。とてもゆったりとした濃い時間でした。

ちなみに、この日京都を訪れていたのは、兵庫県立人と自然の博物館・館外企画展「Where Culture Meets Nature〜日本文化を育んだ自然〜」を見るため。




京都の町屋やお寺を会場に行われるこの企画展。4回目にしてついに見に行くことができました。4回目のテーマはJAPAN COLOR











圧巻でした!


友人学芸員が詳しく解説してくれたこともあり、十二分に楽しみ、興味を刺激されました。その時の話はいずれ改めて紹介したいと思っています。


謎はいつか解ける!!
そして、一つのことが分かるとまた次のことが知りたくなる。自然の不思議は尽きることがありません。

黒いカタツムリの正体はおそらくオオケマイマイ。次に出会えることがあれば、今度はより注意深く、殻の様子を観察してみたいと思います。



 

大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

こちらもよろしくお願いします↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★"






カマキリ登場!幼虫たちの季節!!

2020-05-28 07:30:00 | 昆虫・蜘蛛
今日は幼虫がたくさん登場します。
苦手な方は気をつけてくださいね(*^^*)


先週末、いつものように公園散歩へ行くと、いました、いました!!

カマキリの赤ちゃん。


体調1cm弱。これでもだいぶ大きくなったんだろうと思われますが、このサイズになってようやく目につくようになります。
さらに大きくなると隠れ方も上手くなるのか、はたまた、淘汰されて数が減るのか、これまたなかなか見つからない。

このサイズの幼虫は、比較的見つけやすいです。

こちらは、花粉大好きヤブキリの赤ちゃん↓
 

ヒルザキツキミソウの雄蕊を掴んで、無心に口を動かしていました。

ユズの葉の影から、アゲハの幼虫がにょっきり。



目のように見えるのは飾りです。この写真では目は確認できません。

最近人気の
「飛べないアゲハの物語」の記事はこちら

羽化に失敗したアゲハチョウを育てて思ったことが書いてあります。




いきもなたちの成長が著しい季節です。







大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

こちらもよろしくお願いします↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★"






キアシドクガ大発生!!

2020-05-25 12:16:00 | 昆虫・蜘蛛



小満に入り、益々緑が濃くなってきました。公園散歩は虫除けスプレー、虫刺されの薬必須。できるだけ肌の露出を避け、毛虫に備えて帽子もかぶりましょう。日焼けにも要注意!
今年は特にマスク焼け注意ですね!!

さて、そんな緑の天井を見上げると…




ん!?

画像で確認するのは難しいですね。
このあたりです…



白い点々は蝶のように優雅に舞い飛ぶキアシドクガの大群。

もう公園上空、至る所でひらひらしてます…


昼間に活動する珍しい蛾です。
姿形はこんな感じ。




名前の通り足が黄色いんです。

あまり地表でじっとしていることはないので、ひょっとしたら赤直後かもしれません。

仕事仲間のK氏からこんな素晴らしい写真も見せてもらいました↓




頭のところがもふもふで、白いローブを羽織っていて、全体的に気品に溢れています。チャームポイントの黄色い脚にも毛が生えているのですね!

観察力のない私は、いつも写真を見てからいろんなことに気がつきます。写真大切!!

サナギも発見しました!!
かなりユニークです。





キアシドクガは数年に一度大量発生するらしく、食草のミズキやエゴノキを枯死させてしまうほどの勢いで増えます。

ひらひら舞う姿は美しく、のどかなのですが、これだけの数の毛虫が少し前まで公園内を徘徊していたのかと思うと、さすがに鳥肌(^^;;

自然と共生するというのは、いろんな側面があり、都会人には想像以上にハードルが高いなあと思います。

新型コロナウィルスによる経済活動のストップで、世界各地で自然が本来の姿を見せ始めているというニュースを見ます。

カトマンズからエベレストが見えたり、ベネチアの運河の水が透明度を増したり…。
運河にイルカやハクチョウが戻ってきたというのはフェイクニュースらしいですが、人間社会が自然に与えてきた影響の大きさに改めて驚かされます。

多種多様な生き物たちが種族を残すために進化し、適応し、途方もない時間をかけて作り上げてきたこの地球環境。その長い歴史の一部を、一瞬のうちに壊すほどの力を持ってしまった我々の向かう方向は???

そんな壮大なスケールの話にはついていけそうもありませんが、美しいものを美しいと感じる心は大切にしていきたいと思います。













大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

こちらもよろしくお願いします↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★"





ヒメジョオンとテントウムシ

2020-05-19 20:04:00 | 昆虫・蜘蛛



本日はバラレシピはお休み。でもまだ続きます(笑)

職場への道沿いに延々と咲くヒメジョオン。やたらと背の高いものも…

そして、ふと見るとテントウムシの蛹。




いつ見ても、何度見ても不思議生命体だぁ。

あれ、幼虫もいる!!




↑たぶんナミテントウ

で、別のところにはナナホシテントウ↓


気づけばあちこち、ヒメジョオンの茎にテントウムシ。

!!!

たまごも発見




テントウムシといえば幼虫も成虫もアブラムシが大好物。

わざわざヒメジョオンに産卵するということは、ヒメジョオンにはアブラムシがよくつくということなのか…





おぉ〜、確かに!!!

しかし卵がついていた株にはアブラムシは発見できず…

ということは、テントウムシはヒメジョオンを餌が集まる場所と認識しているのか?








だとしたらすごいな。

チョウは食草を足で見つけると聞いたことがあるけれど、テントウムシはどうやって区別しているのだろうか…

生き物に備わる素晴らしい能力。
わたしも生き物である以上、そんなすごい能力があるのかもしれないが…。
そんな気は全くしないな(笑)







大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

こちらもよろしくお願いします↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★"










ツツジとコマルハナバチ

2020-04-25 14:30:00 | 昆虫・蜘蛛



通勤途中のオオムラサキツツジが満開になりました♪

写真を撮ろうと近づくと…




コマルハナバチというやつかな?

困る花蜂…???

違いますね。小丸花蜂。

丸い花蜂(マルハナバチ)の小さなやっぱりという意味です。




マルハナバチの仲間は世界に250種近くいるそうです。

ですから、これが本当にコマルハナバチかと言われれば…

ちょっと自信がありません(^^;;

おそらくは…




いずれにしても、花が美しいのは人間のためではなく、虫を呼ぶため、そして受粉を手伝わせ、子孫を残すため。

その過程で虫は餌を得ることができ、子孫を残す。

そうして連続する命の輪。



いろいろなことがありますが、
今年も爽やかな季節が巡ってきました。






★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★"