赤頭巾ちゃんと狼！

朝６時５３分発のプラハ行きに何とか間に合い、動き出すと間も無く外国人窃盗団らしき若者が僕の前の席に座りました。

どう見ても普通の若者ですが、最近はこういうのが危ないのです。荷物が少なく乗車券らしきものを何枚も持っています。僕が寝ている隙に、網棚のスーツケースを持って行けばコンピュータとカメラが手に入るのです。

行ったり来たりしながら稼いでいるのに違いないとにらんだ僕は隙を見せないので、次の停車駅で移動してゆきました。

チェコ国境のオクトラバハと言う駅からは、前の席に小学生くらいのかわいい女の子が乗ってきました。お母さんが見送りに来ています。夏休みなのでしょうか？

僕の方をちらちら見ながら、パズルの本をやっているのですが、僕に興味があるらしく（どこに行っても女性に興味をもたれるんだよな・・・？）、目で話しかけてきます。（外国人にはこれがある！）

僕が「パズル？」と尋ねると、ウンと首を振るのですが、言葉は出ません。そんなこんなでパズルの本の写真を撮るのをきっかけに、仲良し（？）になりました。

すると、さっき消えた外国人窃盗団が戻ってきて、通路を隔てた席に座りました。彼もデジカメを持っていて、女の子に「撮っても良い？」と聞くのですが「ノー！」と女の子、「ざまあ見ろ！」

と言うことで外国人窃盗団の難も逃れ、気を良くしてプラハ中央駅に着き、両替をすませタクシーでホテルに向かおうとするのですが、タクシー乗り場の標識はあるのにタクシーは見当たりません。

仕方が無いので道路のほうに歩いて行くと、タクシーサインを屋根に載せた車が見えたので、乗ったのですが、これが白タク！

メータが無く料金表を見せられて９８０コルナ、両替したばかりなのでとっさにはいくらか分からなかったのですが、高いのだけは分かりました。（約５０００円）

でも、僕が思っていたホテルの位置とは違っていたので、歩いていたら迷子になって外国人窃盗団の餌食になっていたかも知れないし、旅の洗礼は速く受けたほうが良いのです。

それにしても、赤頭巾ちゃんは逃げるのが早かったな・・・！