「ぐうたら ・フォト日記」

「ぐうたら」を生活信条とする、ぐうたらなフォト日記です。時々『写真の無い・フォト日記』にもなります。

シベリアへの入口

2004年11月27日 | フォト日記
東京郊外のどこにでもある駅前の写真がなぜ「シベリアへの入口」なのか・・・?
話せば長いことながら、一つの偶然が僕のこれからの人生に、何らかの影響を及ぼす予感がするのです。
94年に始めてポーランドを旅して、96年に撮った写真を加え、その11月に「見えたもの・見えなかったもの」という写真展を開きました。それは僕の写真の原点であったのですが、その後韓国を経て、ヨーロッパ、沖縄と、僕は本来の気持を見失って来つつある気がするのです。
もちろん、僕の心の底辺には「戦争」と「人間」が常に流れてはいるのですが・・・。

今日会いに行ったKさんとは94年の9月ワルシャワのメトロポールホテルのエレベータ内で知り合いました。その時60歳代だとは思っていたのですが、聞いて見ると69歳だったそうです。一人旅でイスタンブールからバルカン半島を北上して、最後はベルリンまで3ヶ月の旅だと言っていました。

「すごい人だな・・・」と思いつつ分かれたのですが、その後96年の写真展に来ていただき、Kさんがシベリアの収容所に3年間抑留されていたことを知りました。
その時も多少お話を伺ったのですが、立ち入ったことまでは聞けず、そのままになっていました。しかし最近の世界情勢を見ていると、どうも人間は同じ過ちを繰り返し続けている気がして、どうしても人間の愚かな部分を顧みたくなって来たのです。Kさんも帰国して考えたことは、「俺達は何て愚かな事をしたんだ・・・」と言う事と、当時の政治体制に対する憤りだったそうです。

そんなこんなで、今日は3時間ほど立て続けに色々な事をお聞きしました。その事に関しては、少しずつフォト日記に纏めて行こうと思います。
果たしてこの入口に入って、出て来る事が出来るのか・・・?、その疑問が解決するのは何年か後の事だと思います。
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