「ぐうたら ・フォト日記」

「ぐうたら」を生活信条とする、ぐうたらなフォト日記です。時々『写真の無い・フォト日記』にもなります。

写真が綺麗だ・・・!?

2012年05月06日 | フォト日記
そろそろ自分の写真展の準備をしようと思いつつも、なかなか重い腰が上りません。ギャラリーf分の1へ行くついでに、新宿に寄ってプロの写真展を幾つか見て行こうと思い立ちました。
Webを調べてみると8日までの第31回土門拳賞受賞作品展「IN'」と言う高梨豊さんの写真展が目に付きました。

他にも幾つか調べ、そそくさと新宿のニコンサロンへ行くとアフガニスタン -長過ぎた戦争と書いてあります。「ありゃ?、何か違うな・・・?」と案内状を調べてみると、8日までのは銀座のニコンサロンと書いてありました。

でも、こちらも次に行く予定だった「DAYS JAPAN」を主催している広河隆一さんの写真展です。

最初の方のモノクロ2001年の写真は、フィルムを使って撮ったのでしょう、粒子のざらざらした感じが出てるのですが、その隣の2010年の写真になるとクリアーで綺麗なデジタルの画面になります。
そんな事を見比べながら『アフガニスタンでは 父親は子供の薬を自分で買って医者に持って行く、病院の窓口に寄付金は入ってくるけど、出口から出て行くだけ・・・』と言うコメントが印象的でした。

と言う事で、つぎの東口のコニカミノルタでやっている、「地球の上に生きる2012」DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展に行きました。

東日本大震災関連の写真が多いのですが、ガーナのスラムで撮った写真の、『家電製品や廃棄物から金属類を資源として取り出している若者は、有害物質から防護する術も無い・・・』と言う、こちらもコメントが印象に残りました。

写真ではなく、コメントが気になったと言うことで、これらの写真の選ばれた経緯が知りたくて「DAYS JAPAN」の5月号を買ってきました。

最近のこの種の展示は、殆どデジカメで撮った写真です。粒子の見えないデジタルの写真はモノクロもカラーも液晶ディスプレイで見るように、綺麗で 格好良くって、まるで絵に描いたように(?)インパクトのある写真なのですが、アナログ写真で育ってきた僕としては 何か綺麗過ぎて、現実感の無い印象を持ってしまいます。写真は「真実を写す」と書くけど、「本当に真実を写しているのかな・・・?」

マスコミが最近、真実を報道していない事が、この写真雑誌継続の動機となっていているようなのですが、上記のコメントを読むと「本当の世界はどうなっているのだろう・・・?」と言う疑問が沸々と沸いてきます。

「僕にはとても、こんな写真は撮れないな・・・?」と思い、50年前に「ただ写ると言う面白さ」だけで撮っていた写真を見て、悦に入ることにしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする