「ぐうたら ・フォト日記」

「ぐうたら」を生活信条とする、ぐうたらなフォト日記です。時々『写真の無い・フォト日記』にもなります。

バスとテレビの中に日本を見る!?

2011年07月15日 | フォト日記
お盆です。
実家で昼食を済ませ、バスでお寺の近くまで行くことにしました。炎天下のお墓参りです。

Y駅始発の小型バスに乗るとY国大付属の小学生でいっぱいでした。座席に座っている子供も、立って居る子供もランドセルやディパックを背負ったままです。小さいバスは通路も狭く奥に行くことが出来ません。後から乗ってきたお年寄りが入口近くに溜まってきたので、子供のランドセルを避けながら後ろに移動しました。それにしても、子供ばかりが席に座って、年寄りが皆立っているというのは異様な光景に見えました。

最近の学校では『お年寄りに席を譲りましょう!』と言った教育はなされていないのでしょうか?、ホームページを調べてみると正式には教育人間科学部付属Y小学校と言うようです。入学試験も難しそうです。昔の教育学部だから先生を育成するための学部で、教育実習とか実験教育のための小学校なのかな・・・?、先生は何を教えているのでしょうか?

途中から杖をついた老人が乗ってきて、「どいてくれ、年寄りなんだから・・・!」、と杖で子供を立たせました。子供(女の子)がむっとした顔で立上ったので、「お年寄りには席を譲ってあげなよ!」と言おうと思ったのですが、回りの子供たちも白い目で老人を見ているし、僕も老人なので止めました。

もっともこんな光景は今に始まった事ではなく、30年前にも経験したことです。その頃、古典芸能の世界に居た僕は、80才を超えた師匠と電車に乗ることが良くあったのですが、席を譲ってくれる人は殆ど居ませんでした。
仕方無しに「すみません、お年寄りなので席を譲ってもらえないでしょうか?」と30代の僕が声をかけると中年の人が席を譲っててくれました。その頃から殆どこの風潮は変わっていないのです。

今の小学生と言うと、団塊の世代(僕よりも2・3歳上?)の孫くらいになるのでしょうか?、僕には子供は無いのですが、責任の一端はあるのかも知れません。

『アナログ放送終了まであと?日!』などと画面の6分の1くらいの大きさで表示された、無神経なテレビ画面で、昨今の電力会社の記者会見や、国会中継を見ていると「高度成長時代の日本を牽引して来た世代が、同時に日本を悪くした張本人でもあるのではないか?」と言った疑問が、ふつふつと沸いてきます。

やがてはその報いで、放射能で汚染された福島近辺に姨捨山や爺捨て山が乱立して来る光景が僕の脳裏を横切って行きます。

コメント
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