「ぐうたら ・フォト日記」

「ぐうたら」を生活信条とする、ぐうたらなフォト日記です。時々『写真の無い・フォト日記』にもなります。

ロシアからの中国残留孤児

2004年11月30日 | フォト日記
 
ニュースでロシアからの中国残留孤児、ニーナさんの話をしていた。
終戦直後に中国東北部牡丹江市でソ連兵に救い出されたという。まだ赤ん坊だった。「敵国だった日本人とわかるといじめられる」という事で、養母は周りに中国人だと言って育てたそうだ。

牡丹江市という名を僕は先日耳にしたばかりなので、興味深くニュースを見た。前回のフォト日記に書いたKさんが出兵して、初めて駐屯したところが牡丹江市だったそうだ。
東京から軍用列車に乗り、門司で4日、釜山で3日と船や汽車を待ち、元山、清津を経由して3週間ほどかかったそうだ。Kさんは終戦後捕虜となって3年間をシベリアのチタという町の収容所で過ごした。ニーナさんは、牡丹江から5000キロ離れたエカテリンブルク市で60年を過ごした。

Kさんは91年7月、墓参のためチタ市を訪れた時、大正9年に建てられた第一次大戦後のシベリア出兵忠魂碑(上の写真)が、綺麗に整備されていたのに感動したそうだ。中国、韓国では敵国の痕跡は消し去られている。

日本人が嫌いな国は、北朝鮮、中国、ロシアの順らしいが、「ロシア人は共産主義のシステムの中にいても、個人的には良い人が多い」とKさんが言っていたのを、このニュースで思い出した。

どこにいても、良い人も悪い人も居るだろうが、政治体制やマスコミに寄る先入観でもの見ることはしたくないと思う。


コメント
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