八名川小学校の授業で、友だちをテーマにした俳句を作った。
遊び、けんか、おしゃべり、などどんな場面があったかを想起させて、その状況を十二音でつくり、それに季語を取り合わせるという方法だ。
難しいのは、季語が出たとたんに、今まで考えていたテーマも十二音はわすれて、季語にひっぱられた句になってしまうことだ。
今回は、それはそれでもいいということにした。
また、同じけんかの句でも、自分がしたことを動物がしたことにしたら、おもしろいかもしれない。そうしたらおとぎ話のようになるぞ。とそそのかした。
そうしてできた句のいくつかを紹介する。
夏が来たあせびっしょりのおにごっこ
かぶとむし池であそんだどろどろだ
虹がでたびっくりぎょうてんわらったよ
夏の空サッカーをして点きめる
コガネムシあせだらだらの運動会
すずめの子はんかちおとししばふでね
風かおる池にとびこみかえるピョン
夏が来た二人でいっしょにおにごっこ
風かおるいっしょにけんかなかなおり
アゲハチョウわたしといっしょにおにごっこ
あげはちょう友だちいっぱいできたんだ
夏の空家族ごっこでもりあがる
あげはちょうおにごっこしていきハァーハァー
夏の雨わたしはひとり本を読む
夏の雨カードゲームにはまったよ
かぶと虫四番だしゃでホームラン
すずめの子風の中でひみつきち
ともだちとしばふでいっしょに虹を見た
夏の空一りん車してすっころぶ
夏の海水でっぽうでたいけつだ
夏がきた池であそんでびしょぬれだ
こうやってみると、けっこう良くできていると思う。それぞれの子どもの雰囲気がでている。