医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

うつ症状対策とイノシト―ルの臨床例について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2014-04-24 14:32:00 | 健康・病気

イノシト―ル(ビタミン様栄養素)は、全粒穀類、かんきつ類、それにビール酵母などに含まれ、以前に、イスラエルの研究において、うつ症状の寛解に有効、との研究が有りました。Joseph Levine博士によると、脳脊髄液の高イノシト―ル濃度は、うつ症状の減少をもたらし、パニック発作の重症度と広場恐怖症の重症度が著しく軽減しました。また、米国では、その効果が臨床で報告されていますので、臨床例について考えていきたい、と思います。

症例1
Jack(匿名)は、過去、40年以上よく、うつ症状に見舞われました。7種の抗うつ薬を摂取していますが、一つだけ認められない副作用はなく、有効でした。また、その抗うつ薬を中止するのに二週間かかりました。最近、再びうつ症状の発作がありました。それで、イノシト―ルを摂取し始め、二日以内に自殺したくなる気持ちがなくなり、一週間で気分がよくなりました。イノシト―ルは
セロトニンなどの神経化学物質の生理学上のプロセスに働きます。イノシト―ルは、早く効果が出るので、喜んでいます。

症例2
他の人々が、うつ症状に対するイノシト―ルの臨床経験があるのを知って、喜んでいます。私John(匿名)の発作は、起こっては、消えます。それで、イノシト―ルを試してみましたが、
一週間以上、それを続ける必要はありませんでした。その後、精神状態は良いようです。発作が起これば使うつもりです。イノシト―ルとコリンの併用は、脳/記憶力の健康に良いようです。

症例3
Charles(匿名)は、13週にわたって激しい悲しみに襲われました。過去に二度、うつ症状の発作を経験し、抗うつ薬は効果がなく、副作用がありました。それで、イノシト―ルを二週間ほど摂取し、有効でした。それを一日飲まないと、手に負えないぐらい泣き、パ二ックの発作に見舞われました。ティスプーン一杯のイノシト―ルは、うつの症状を軽くしたり、変えます。また、苦悶や
うつ症状に有効な栄養サプリメントは、ビタミンD(それは多発性硬化症、糖尿病、心臓病などに有効)とテアニン(theanine)で、テア二ンは緑茶に含まれ、くつろぎをもたらし、うつ症状に有効です。緑茶は、EGCA(強力な抗酸化物質)のようなカテキンを含むので、多くの症状に有効と報告されています。

症例4
Betty(匿名)は過去、数年以上、苦悶とうつ症状の発作を経験しています。イノシト―ルを試み、長年では始めて、二晩、ぐっすり眠れました。そして、それ以来、夜中に目が覚めることなく、良く寝れました。また、エネルギーが湧いてきて、とても元気になりました。もう、抗うつ薬は飲みません。その変わりに、イノシト―ルを毎日、飲んでいます。

イノシト―ルは、米ぬかの成分のフィチン酸の成分でもあり、インターネット通販で米国から取り寄せられます。抗うつ薬に比べて、栄養素なので副作用がほとんどなく、腎臓病患者や透析している人以外、安心して摂取できます。イノシトールについての情報は、イノシトールに詳しい管理栄養士、薬剤師専門家に相談するか、インターネットで検索して下さい。更なる研究を期待しています。

References

Inositol Against Depression Home Remedy: The People's pharmacy

 

Joseph Levine: Controlled trials of inositol in psychiatry. European Neuropsychopharmacology. 1 May,1997

筆者の栄養医学ブログは、ブログアドレスblog.goo.ne.jp/h35p39のブログでアップデートしています。