医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

乳がんのビタミンC点滴療法の症例について その二  栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2013-12-16 22:13:00 | 健康・病気

前回のWelker医師の乳がんにおけるビタミンC点滴療法について、続きを解説したいと、考えています。

この乳がん患者のすべての診断が完了した後、患者は、乳がんの治療をすべて拒否しました。2ケ月後の2013年11月、彼女は、Welker医師のクリニックに始めて来ました。彼女は、20mg/日のtamoxifenを摂取していました。化学療法、もしくは放射線療法は受けていませんでした。あらゆる治療をしない代わりに、phenoprocoumoneに従うことを確認しました。彼女の国際基準比(INR)の結果は、治療範囲内でした。観察された症状は、足の浮腫、下痢、めまい、鼻血などでした。乳房のガンの大きさは4.5cmで、皮膚の炎症を伴い、直径が4cmで、生検が行われたその中心部から液性分泌物が認められました。

彼女は、ビタミンC点滴療法を依頼し、乳がんの外科治療、もしくは化学療法は選びませんでした。Abram Hoffer博士のビタミンC点滴療法が勧められましたが、大変多くの医療が実施されていました。しかし、砂糖の摂取を止めようとしませんでした。ビタミンC点滴療法が始められ、2回/週の割合で実施され、ビタミンCの点滴は15g/回、ビタミンCナトリウムを含み、約1時間かかりました。この投与量は、体重0.19g/kg(彼女の体重は79kg)あたりのビタミンCナトリウムでした。副作用は認められず、国際規準比のモニタリングでは、一定でした。彼女の、以前の肝臓酵素の上昇はわずかに減少し、血圧の変化は認められませんでした。3ケ月後、転移性リンパ節は、もはや触診されませんでしたし、超音波で視覚化できませんでした。皮膚の炎症は3×2.5cmで、乳房のガンの縁は、もはや輪郭がはっきりしていませんでした。ビタミンC点滴の開始後6ケ月して、皮膚の炎症はほとんど消退しました。ガンはマンモグラフィ―で調べられ、直径2.5cmでした。大きくなった局部のリンパ節は、認められなくなりました。気分はよくなり、ほかの部位への転移は検査では認められませんでした。腫瘍マーカーの血清値、CA15-3は2011年6月には正常でした。なお、CA15-3は以前には調べていませんでした。ビタミンC点滴療法の経過を通じて、国際規準値は1.7~2.6の範囲で、収縮期血圧は、130~170mmHgの範囲で、拡張期血圧は、80~110mmHgの範囲でした。脂質、フェリチン、鉄、セレ二ウム、亜鉛値は正常でした。しかし、予期せず、この乳がん患者は、胃腸管大出血で2011年7月に死亡しました。

Reference

Bernhard G. Welker, MD: Intrvenous ascorbate treatment of breast cancer: Acase report.
Journal of Orthomolecular Medicine Vol 26, No4,2011