グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

裏砂漠火災

2024年05月07日 | その他
タレントのつるの剛士さんが発見者としてニュースにもなっていた、一昨日の裏砂漠での火災。
ある番組のロケの最中で、私も一緒にいたので、写真撮影の時間経過とともに簡単に報告します。

11時
目の良いつるのさんが、「あそこから煙が出ている」と教えてくれました。

黒い煙が1箇所から立ち昇っていたので、「車の事故でガソリンか何かに火がついたのか?」と思い、生まれて初めて110番に電話をしました。

しかし、携帯電話からの110番は千葉につながり、伊豆大島の位置を説明してもなかなかわかってもらえず「大島町につないでください」と言ったら、今度は立川につながってしまいました。(後で知ったのですが、携帯電話の110番は、島の東側からは千葉へ、島の西側からは静岡につながるらしいです)

11時10分
私が電話でやりとりしている間に、撮影隊がドローンをあげて「森が燃えている」と教えてくれました。

湿度の高い伊豆大島で森林火災が起きるという経験がなかったので、頭は「??」でいっぱいになりました。

さらに、場所を言ってもなかなか理解してもらえないのがもどかしく、一度電話を切って知り合いの役場職員に電話。警察や消防に場所を伝えてもらいました。(この頃には、すでに他の観光客から通報が入っていたようです)

11時54分
ますます激しく煙が立ち昇り、このころにはパトカーが何台も、裏砂漠に入ってくるのが見えました。

「風下には民家がない場所で良かった。でも逃げられない生きものたちはいるなぁ…」などと考えながら、撮影の予定通りに櫛形山を昇りました。

12時21分
高いところ(櫛形山の稜線)に着いてはじめて、大島一周道路(車道)よりも山側が焼けていることがわかりました。


12時35分 
黒く焼けてしまった場所の周辺から、時々炎が上がっているのが見えました。


13時33分
櫛形山山頂で、警備をしていた警察官の方の、背中越しの煙。

(位置関係がわかりやすいので載せます)

13時48分
煙の量はますます増えていました。

火は、風下の東側に広がっているようでした。


最初の炎の発見から約3時間。
風の強い伊豆大島では、こうやって火が燃え広がるだな、ということを実感しました。(15時過ぎにはヘリからの消火活動が始まり、翌日の朝に鎮火したようです)

後から考えたら、炎を見た時に地図アプリでGPSの位置情報を確認し、コンパスで角度を測っておけば、場所の通報がスムーズだったかもしれないと思いました。

あとは、噴火、火災、事故などに遭遇した時に、出来事ごとに、どこに通報するのが一番スムーズな対応をしてもらえるのかを知っておく必要があるように感じました。(もっとも今回のような遠方の炎だと、事故か火災かを判断するのは難しそうですが…)

いつか噴火する島に暮らす私たち。
今回の火事を教訓としていかさなければ…と感じています。

(かな)
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