昨日の午後、昔の犬仲間(?)でもあるSさんと、三原山を歩きました。
Sさんは、年に数回大島の海に通ってくれていたダイバーでもあります。
3年以上前になるでしょうか?
まだ犬達が元気だった頃、よく連れ立って犬の散歩に行きました。
私の飼っていた犬は1年半前に、Sさんの犬は2ヶ月前に他界しました。
Sさんは仕事をやめ故郷へ帰ると決めたそうです。
で、その前にもう一度犬達と一緒に歩いた山に行きたいと、ツアーをリクエストしてくれました。
14時半の三原山。
傾きかけた太陽の光が、山肌の溶岩流に立体感を出してとても奇麗でした。
「あそこで、犬が溶岩をくわえて、歯に刺さって抜けなくなりましたよね。」「あそこで犬がウン○に体をゴシゴシして、帰りの車で窓を開けるのと締めるのとどっちが臭くないか相談しましたよね。」
犬達が元気だった頃の思い出話をしていたら、ちょっと寂しくなりました。
もうススキの陰がずいぶん伸びていました。
帰りが日没ギリギリになりそうでしたけれど、大急ぎで火口に行こうと決めました。
思い出を語ってのんびり歩くと悲しくなりそうだったので「大きな火口」を見に行こうと思ったのです。「火山が寂しい気分を吹き飛ばしてくれるはず。」そんなふうに思いました。
Sさんも火口はまだ見たことがないとのことでした。
山頂の遊歩道では、黒い溶岩の隙間に金色のススキがキラキラ輝きながら風に揺れていました。
最盛期を過ぎた、少しはかなげな状態がまた良いです。
「きれい~」by2人。
そして「大きな火口」は…
あれれ?半分の深さになっていました!(ウソです・笑)
日が落ちてくると火口にこんな陰が出るのを、はじめて知りました。
帰りに「三原山から思い出の場所を眺めよう!」と思って、西側の稜線に立ちました。
眼下に広がる砂漠のような景色。
2匹の犬達が大好きだった場所です。
「よくあの鳥居(外輪山にある)まで行きましたよね。」「そうそう。」
昔を思い出しながらも、火山についても語りましたよ。
何しろ今は、火山も友達ですから。
たとえば、縄状溶岩。
日が傾くと縄模様の上で、こんな遊びもできるのですね。
三原山から下りた時は、ちょうど外輪山の稜線に太陽が沈む直前でした。
太陽の光が手前の雲にさえぎられて、わずかな光線がススキにあたっていました。
目の前が全部キラキラと言う訳ではないけれど、こんなやわらかな光も、なかなか良いです。
淡いピンク色のススキたち。
太陽と雲が作り出したパステルカラーの風景です。
「犬達、こうやって思い出してもらって、喜んでいるでしょうね。」「きっと喜んでいますよ。周りを歩いてますよきっと。」そんな会話をしながら、2時間という超特急の三原山ツアーを終えました。
そして、帰りの車中で…。
「あ!飛行機雲がまっすぐ空に登っていく!」というSさんの声で外を見たら、真っ白い雲がどんどん空に向かって伸びて行くのが見えました。
「犬達が空に帰っていく!」
瞬間的にそんなことを思ってしまうような、タイミングでした。
白い飛行機雲は大空を一直線に伸び、やがて遠くに消えていきました。
生きている火山のもとを歩きながら、過ぎていく時間の愛おしさを味わったジオツアーでした。
(カナ)
Sさんは、年に数回大島の海に通ってくれていたダイバーでもあります。
3年以上前になるでしょうか?
まだ犬達が元気だった頃、よく連れ立って犬の散歩に行きました。
私の飼っていた犬は1年半前に、Sさんの犬は2ヶ月前に他界しました。
Sさんは仕事をやめ故郷へ帰ると決めたそうです。
で、その前にもう一度犬達と一緒に歩いた山に行きたいと、ツアーをリクエストしてくれました。
14時半の三原山。
傾きかけた太陽の光が、山肌の溶岩流に立体感を出してとても奇麗でした。
「あそこで、犬が溶岩をくわえて、歯に刺さって抜けなくなりましたよね。」「あそこで犬がウン○に体をゴシゴシして、帰りの車で窓を開けるのと締めるのとどっちが臭くないか相談しましたよね。」
犬達が元気だった頃の思い出話をしていたら、ちょっと寂しくなりました。
もうススキの陰がずいぶん伸びていました。
帰りが日没ギリギリになりそうでしたけれど、大急ぎで火口に行こうと決めました。
思い出を語ってのんびり歩くと悲しくなりそうだったので「大きな火口」を見に行こうと思ったのです。「火山が寂しい気分を吹き飛ばしてくれるはず。」そんなふうに思いました。
Sさんも火口はまだ見たことがないとのことでした。
山頂の遊歩道では、黒い溶岩の隙間に金色のススキがキラキラ輝きながら風に揺れていました。
最盛期を過ぎた、少しはかなげな状態がまた良いです。
「きれい~」by2人。
そして「大きな火口」は…
あれれ?半分の深さになっていました!(ウソです・笑)
日が落ちてくると火口にこんな陰が出るのを、はじめて知りました。
帰りに「三原山から思い出の場所を眺めよう!」と思って、西側の稜線に立ちました。
眼下に広がる砂漠のような景色。
2匹の犬達が大好きだった場所です。
「よくあの鳥居(外輪山にある)まで行きましたよね。」「そうそう。」
昔を思い出しながらも、火山についても語りましたよ。
何しろ今は、火山も友達ですから。
たとえば、縄状溶岩。
日が傾くと縄模様の上で、こんな遊びもできるのですね。
三原山から下りた時は、ちょうど外輪山の稜線に太陽が沈む直前でした。
太陽の光が手前の雲にさえぎられて、わずかな光線がススキにあたっていました。
目の前が全部キラキラと言う訳ではないけれど、こんなやわらかな光も、なかなか良いです。
淡いピンク色のススキたち。
太陽と雲が作り出したパステルカラーの風景です。
「犬達、こうやって思い出してもらって、喜んでいるでしょうね。」「きっと喜んでいますよ。周りを歩いてますよきっと。」そんな会話をしながら、2時間という超特急の三原山ツアーを終えました。
そして、帰りの車中で…。
「あ!飛行機雲がまっすぐ空に登っていく!」というSさんの声で外を見たら、真っ白い雲がどんどん空に向かって伸びて行くのが見えました。
「犬達が空に帰っていく!」
瞬間的にそんなことを思ってしまうような、タイミングでした。
白い飛行機雲は大空を一直線に伸び、やがて遠くに消えていきました。
生きている火山のもとを歩きながら、過ぎていく時間の愛おしさを味わったジオツアーでした。
(カナ)
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