グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

霧(霧雨)ならでは。この時期ならでは。好奇心ならでは。

2021年05月18日 | ツアー
昨日は、強風と霧(霧雨)の一日ツアーでした。

天気予報通り、三原山の上も

裏砂漠も霧に包まれ…

時々、身構えないといけないような強風が、吹き付けてきました。

でも、遠くは見えなくても、「霧(霧雨)ならでは」「この時期ならでは」「好奇心ならでは」の、楽しい発見がいっぱいありました!

まずは、「霧(霧雨)ならでは」
歩き始めに見つけたのがモリアオガエル君。

よほど見つからない自信があるのか、指を近づけても逃げません😅

良いのかなぁ…この警戒心で?(笑)

水分好きなコケが、目一杯葉を広げて美しかったのも、霧ならでは!


そして雨だからこそ観察できたコケリンドウの種子散布!

え?どれ??って感じですが、しっかり写真に写っています😊
(実は小さすぎて、もう旅立った種子と、残っている種子があるのは、アップの写真をあとから見て気がつきました💦)

1cmほどの小さな水色の花を咲かせるコケリンドウは、雨の時に種子を収納している果実を開いて水を溢れさせ、種子散布すると言われているんですよね〜。

続いて「この時期ならでは」
溶岩を這うヒカゲノカズラの胞子嚢。

本体も胞子嚢も小さくて可愛かった〜!

開花を始めたコゴメウツギ。


蕾の先端のピンクが乙女心をくすぐる(?)ニオイウツギ。


お客様が喜んでいた「ツツジの花と溶岩と霧」のセット。


霧の中にニョキニョキ立ち上がる、存在感のあるサクユリ。


そして黒い地面に、雪のように散っているオオバエゴノキの花。

木の下に立って、上を見上げてみました。

空も花も白いから、ちょっとわかりにくかったけれど、いっぱい咲いていました❣️

最後に「好奇心ならでは」
これはお客さまの好奇心の賜物です。
石の好きなお客様が、休憩時間にいろいろな石を並べてくれたので、「同じ溶岩でも、個性がある!」ということを、みんなで共有できました😊


そしてなんと、ツアーでは一度も紹介したことのない「背骨のような火山弾」も同じお客様が見つけてくれました!

実は濃霧と強風の関係で、いつものツアーのコースより安全な場所を歩いた時に、発見してくれたのです❣️(好きな人だから見えるものってありますよね!)
もちろん皆で観察&激写!

❤️

この後、イタドリの作った「島」に散って、霧の中で昼食。

上下の雨具を準備してこられたお客さまだからこそ、この中でも楽しんでいただけていたようです。

溶岩の森では、木々の生き様を見て


最後はオオシマツツジの花に埋もれて、ツアーを終了しました。

一日中強風と霧だったので、火口は省略。裏砂漠も最小限しか立ち寄りませんでしたが、その分ゆっくり色々なものを観察できました😊

一緒に時間を過ごし、ツアーを作ってくださった皆様に感謝します。
素敵な時間をありがとうございました!

(かな)
コメント
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