台風18号は、各地に被害をもたらしながら過ぎ去っていきました。
大島でも土砂災害が心配されましたが、大きな人的被害の報告はありませんでした。

台風通過後の6日午後、万立浜で撮ったのですが、晴れ上がっているのに,波は普段人が歩いているところまで激しく打ち寄せていました。
激しい風雨で、トタン屋根が飛ぶぐらいの被害は何件があったようです。

うちの店でもシャワー室の屋根が壊れたり器材干しの台がたおれたり、屋根材がはがれたりしました。
そして台風は今回に限らず、身を寄せる建物のない生き物達にとってキビシイ試練になります。
樹齢300年と言われる、ヤブツバキの大木もボロボロになってしまいました。

海岸には20mはあろうかと思われる大木(杉?)が転がり…

普段は海底に生活している魚達が、何匹も打ち上げられていました。
これはたぶん、イタチウオ。

イタチのような顔(私は似ていると思います)をした、岩陰にいる魚です。
カサゴの仲間は大小様々、何匹も見つかりました。

砂浜には、台風の風の強さを物語るような模様が刻まれていました。

1年前の台風で流れ込んだ目の細かい泥状のものが団子になり、その上の砂の部分が風に飛ばされたようです。

自然は、不思議な風景を創りだすのですね。

もう1つ、不思議な風景に出会いました。
島在住のTさんから情報をいただき、案内してもらいました。
その風景とは…
コンクリートの壁一面に点在する、緑色の毛虫!

初めて見る光景に、もうビックリです。
台風と、何か関係があるのでしょうか??
調べてみたら毛虫の正体はヒロヘリアオイラガの幼虫でした。

ヒロヘリアオイラガ幼虫は棘に毒があり、少し触れただけでもとても痛いのだそうです。
でも見た目は、お菓子のような色使いで奇麗!

顔がどこにあるのかさっぱりわかりませんが…?
もともとは中国南部、インド、ジャワ島などに住む南方系の蛾だったのが、1960年代以降に日本中に分布を広げるようになったとのこと。大島にはいつごろから住むようになったのでしょう?
ところでヒロヘリアオイラガの幼虫はマユをつくるようです。(マユはさなぎを保護するカバーのようなもの)
毛虫達が集う壁にも、マユを作っている最中のようなものや…

雨の当たらない陰で、丸まって糸を出し始めたもの。

中身は既に蛾となって飛び立った後の抜け殻…という段階のものや…

かなり前に使われていたと追われる殻など、様々な段階のものがありました!
(Tさんが次々に教えてくれました。)

隣の大きなタブノキにも幼虫がいることはいるのですが、圧倒的に民家の壁を這っているものの方が多いです。たぶん100匹近い数が、壁にいたのではないでしょうか?

調べてみたらヒロヘリアオイラガの幼虫は、普通は木にマユを作るようです。
それがなぜ、こんなに目立つ、人工的な壁に移動したのでしょう?
やっぱり台風だから?
大木も折れてしまうような雨と風に身の危険を感じて、丈夫そうな人間の家の軒下を借りようとしているのでしょうか?
もしかしたら人間の方が、台風より怖いかもしれないのに…?
台風は、人間をはじめ、様々な生き物の運命を変えていきます。
さて、ヒロヘリアオイラガたちの運命やいかに?
(カナ)
大島でも土砂災害が心配されましたが、大きな人的被害の報告はありませんでした。

台風通過後の6日午後、万立浜で撮ったのですが、晴れ上がっているのに,波は普段人が歩いているところまで激しく打ち寄せていました。
激しい風雨で、トタン屋根が飛ぶぐらいの被害は何件があったようです。

うちの店でもシャワー室の屋根が壊れたり器材干しの台がたおれたり、屋根材がはがれたりしました。
そして台風は今回に限らず、身を寄せる建物のない生き物達にとってキビシイ試練になります。
樹齢300年と言われる、ヤブツバキの大木もボロボロになってしまいました。

海岸には20mはあろうかと思われる大木(杉?)が転がり…

普段は海底に生活している魚達が、何匹も打ち上げられていました。
これはたぶん、イタチウオ。

イタチのような顔(私は似ていると思います)をした、岩陰にいる魚です。
カサゴの仲間は大小様々、何匹も見つかりました。

砂浜には、台風の風の強さを物語るような模様が刻まれていました。

1年前の台風で流れ込んだ目の細かい泥状のものが団子になり、その上の砂の部分が風に飛ばされたようです。

自然は、不思議な風景を創りだすのですね。

もう1つ、不思議な風景に出会いました。
島在住のTさんから情報をいただき、案内してもらいました。
その風景とは…
コンクリートの壁一面に点在する、緑色の毛虫!

初めて見る光景に、もうビックリです。
台風と、何か関係があるのでしょうか??
調べてみたら毛虫の正体はヒロヘリアオイラガの幼虫でした。

ヒロヘリアオイラガ幼虫は棘に毒があり、少し触れただけでもとても痛いのだそうです。
でも見た目は、お菓子のような色使いで奇麗!

顔がどこにあるのかさっぱりわかりませんが…?
もともとは中国南部、インド、ジャワ島などに住む南方系の蛾だったのが、1960年代以降に日本中に分布を広げるようになったとのこと。大島にはいつごろから住むようになったのでしょう?
ところでヒロヘリアオイラガの幼虫はマユをつくるようです。(マユはさなぎを保護するカバーのようなもの)
毛虫達が集う壁にも、マユを作っている最中のようなものや…

雨の当たらない陰で、丸まって糸を出し始めたもの。

中身は既に蛾となって飛び立った後の抜け殻…という段階のものや…

かなり前に使われていたと追われる殻など、様々な段階のものがありました!
(Tさんが次々に教えてくれました。)

隣の大きなタブノキにも幼虫がいることはいるのですが、圧倒的に民家の壁を這っているものの方が多いです。たぶん100匹近い数が、壁にいたのではないでしょうか?

調べてみたらヒロヘリアオイラガの幼虫は、普通は木にマユを作るようです。
それがなぜ、こんなに目立つ、人工的な壁に移動したのでしょう?
やっぱり台風だから?
大木も折れてしまうような雨と風に身の危険を感じて、丈夫そうな人間の家の軒下を借りようとしているのでしょうか?
もしかしたら人間の方が、台風より怖いかもしれないのに…?
台風は、人間をはじめ、様々な生き物の運命を変えていきます。
さて、ヒロヘリアオイラガたちの運命やいかに?
(カナ)