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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

鎮魂 涙の日

2013年12月22日 | 火山・ジオパーク
本日、台風26号の犠牲者を悼む「鎮魂、涙の日」という、歌と踊りの式典が行われることを知り、参加してきました。

実行委員は大島在住の舞踏家、青木健氏。いただいた資料によると、青木氏は東宝児童劇団、舞台芸術学院をへて、モダンダンス、民族舞踊などを学んだ方で、現代舞踊協会の特別新人賞も受賞されているようです。

会場は青木氏自宅の庭。
そこは不思議な空間でした。

海岸から拾ったと思われる丸い溶岩をきれいに並べて、お香を焚く台が作られていました。

なんだか芸術的…。

ハシゴが何本も、木に立てかけられていました。

まるで自然のジャングルジムのよう…子ども達が楽しそうでした。

ロバもいて、こちらも子ども達に人気でした。


暖かな日差しの下で、式が始まりました。

ビールケースに布団を敷いた座席。
そしてワラ(?)を敷いた舞台。

挨拶、出演者紹介のあと、青木氏の踊り、そして献花。

ヤブツバキの花が、丸い石の上に置かれました。

再び踊り。「4方拝」




大島町議、中山登氏による歌曲。

歌は「波浮の港」と「島は春だよ」

著名な舞踏家、花輪洋治氏(http://osumiart.exblog.jp/20621193)による「花」の踊り。



私には犠牲者の魂に花を捧げているように見えました。

続いてモダンバレエの細川初枝氏(http://studiocommu.com/講師プロフィール/)の「花」の踊り。



流れるような動きに見とれているうちにダンスが終わりました。

著名な横笛奏者の石山裕雅氏(http://ishiyama-shachu.sakura.ne.jp)の演奏「蒼き天の如く」


澄みわたる笛の根が、青空に吸い込まれていくかのようでした。


最後の踊りは青木氏の「やすらえ、献杯返し」




そして石山氏の「しづめ」の笛の後、参加者全員で山に向かって黙祷を捧げました。

演奏、踊りの間中、お香が炊かれていました。


今日もらった資料にはこんな言葉が書かれていました。
「幸い知人宅も我が家も無事でしたが、多くの方がなくなり、その悲しみから表現者のひとりとして、また人間として舞踊をもって合唱と祈りをささげ、やすらかなご冥福を森に届けます。」

私は踊りのことはまるでわかりませんが、演者の方達の「思い」は感じました。
犠牲者の方達が安らかであることを祈り、残された者が犠牲者の思いを引き継いで生きていく…。

今日のような儀式は、私たちが前を向いて進むための、ひとつの“区切り”になるような気がしました。

帰り道、山がクッキリ見えていたので車を止めて写真を撮りました。

今日の「祈り」が届いたのではないかと思うほど、美しい姿でした。

(カナ)




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